認知症の初期から中期に現れる症状で、日常生活の基本的な活動に支障をきたす「生活障害」。その中には「適切な服を選べない」「風呂に入ろうとしない」といった事例が含まれるが、道民を対象にした意識調査では知っている人は3割以下で、発見が遅れるおそれがあることが分かった。専門医は「見過ごさず、おかしいと思ったら早めに受診を」と呼び掛けている。
北海道新聞 2012.11.8
認知症の初期から中期に現れる症状で、日常生活の基本的な活動に支障をきたす「生活障害」。その中には「適切な服を選べない」「風呂に入ろうとしない」といった事例が含まれるが、道民を対象にした意識調査では知っている人は3割以下で、発見が遅れるおそれがあることが分かった。専門医は「見過ごさず、おかしいと思ったら早めに受診を」と呼び掛けている。
北海道新聞 2012.11.8
人工の歯根を埋め込む「インプラント」や入れ歯などに代わる新しい歯周病治療に、新潟大医歯学総合病院生命科学医療センター(新潟市、センター長・中田光同大教授)が取り組んでいる。歯周病で溶けた「歯槽骨」を再生する方法で、同センターは「自分の歯で再び食べられるようになる」と利点を話している。
歯周病は、歯の表面に付いた細菌の塊が引き起こす病気で、歯茎が腫れたり、悪化すると歯を支える歯槽骨が溶けて歯が抜けてしまう。同センターは、歯槽骨を包む骨膜の一部を患者から切り取り、約6週間培養してシート状に加工。骨の原料になるアパタイトと患者から採取した血小板を混ぜて骨の欠損部分に詰め、このシートで覆った。この治療で、7~9ミリの歯槽骨の欠損が、治療から半年後には3ミリ程度まで戻り、歯のぐらつきがなくなるという。歯槽骨が完全に欠損してしまう前の治療法としてこれまでに40例実施し、最長で治療から7年間、歯が抜けることがなかったという。
手術で金属をあごの骨に埋め込んで人工歯を取り付けるインプラント治療は、歯周病の進行で歯槽骨だけでなくあごの骨まで薄くなると、通常はあきらめざるを得ない。同センターは、こうした患者にも同じシートを使ってあごの骨を再建し、インプラントを固定することに成功したという。
中田教授は「シートの作成には、浮遊菌のない環境が不可欠。今後はこの環境を他の再生医療にも利用していきたい」と話している。
自民党は11月21日に政権公約をまとめ、「日本を取り戻す」と題し、復興・
防災、経済成長、社会保障などの分野で計328項目の公約を掲げた。歯科
に関わる項目については、<145.国民歯科医療の充実・発展>の中で、
「国民の生涯を通じた切れ目のない歯科口腔保健や歯科医療を推進し、
生活の基盤となる「食」を支え、特定健診(メタボリック・シンドローム
対策)に歯科健診を導入し、8020運動を促進する。労働者の一般健診に歯
科健診を導入し、産業歯科医の役割を明確化することを目指し、要支援・
要介護者を含めた高齢者に対する在宅歯科医療を充実させます」と明記した。
その他、「消費税は、全額、社会保障に使う」「予防医療総合プログラム
の策定や検診を定期的に受診した場合に、医療費の自己負担を軽減するな
どの誘導策の導入等により、健康の維持増進、疾病の予防及び早期発見等
を積極的に促進する」「環太平洋連携協定(TPP)は『聖域なき関税撤廃』
を前提とした交渉参加には反対」とし、交渉参加の判断基準に国民皆保険
制度の堅持を上げた。
【日 時】 平成24年11月29日(木曜日)17:30~
【場 所】 当院 2階講堂(外来棟2階)にて開催いたします。
【テーマ】 医療倫理から医療安全を考える
北海道大学大学院研究科脳神経外科学分野 教授 寶金 清博 先生
【申 込】 医療機関職員(職種は問いません)
参加ご希望の方は、11月29日(木曜日)午前中までに、地域医療連携室へご連絡ください。
高齢者の認知症患者は妄想症状を伴う例も少なくない。市立札幌病院精神科の安田素次郎部長は、代表的な「物取られ妄想」「嫉妬妄想」について190症例を分析した結果をまとめた。それによると、「財布を取られた」などと他人を疑う物取られ妄想がある患者の9割は女性で、性格は負けず嫌いな人が多かったという。一方、伴侶の浮気などを疑う嫉妬妄想には性差は見られなかった。
北海道新聞 2012.11.7
全国のがん医療の中核病院でつくる全国がん(成人病)センター協議会(全がん協)が10月、胃がんなど五つのがんについて、加盟する28の病院別に5年後生存率を公表し、病院の参考指標の一つとして関心を呼んでいる。ただ、早期で状態の良い患者の多い病院の生存率が高めになる傾向があり、データの見方には注意も必要だ。
北海道新聞 2012.11.7
講演1 「北海道日本ハムファイターズ 強さの秘訣 ~スポーツ選手の食支援~」
選手にはもちろんですが、食育セミナーなどで一般の方々にも、強くなれる食事のルールとして「3つの3」を提唱しています。まず、食事は1日3回、朝食は必ず摂るようにすること。続いて、3つの色の食べ物(主食・主菜・副菜)をバランスよく食べること。最後に、ありがとう(サンキュー)の気持ちを大切にして食べることです。若い人が朝食を抜きがちなのは、野球選手も同様です。朝食を食べるにしても、パンとジュースだけで済ませるなど栄養バランスが十分ではない選手も目立ちます。それに比べて、チームの勝利に貢献している1軍の選手は、食事をきちんと摂るようにしています。
講演2 「スポーツ選手と歯の関係」
スポーツを行う場合、平衡機能が乱れたり変化したりするということは、運動の基本姿勢を崩すことになります、その影響は競技成績に大きく関わります。スポーツには、動的なもの(野球、サッカー、ラグビーなど)と静的なもの(アーチェリー、射撃、弓道など)がありますが、どちらのスポーツにおいても基本となるのは直立姿勢を維持することで、それは平衡感覚、すなわちバランスにより維持されます。
介護保険法にはショートスティという介護サービスはありません。”短期入所生活介護”と”短期入所療養介護”という二つの介護サービスを含んだ表現なのです。短期入所生活介護というのは、特別養護老人ホーム(介護老人福祉施設)に併設されていたり、単独型の福祉施設で提供されているサービスです。多くの場合、数日から1週間程度短期間入所して、入浴、排泄、食事の介助や、簡単な機能訓練をおこないます。一方、短期入所療養介護は介護老人保健施設や介護療養型医療施設などの医療系施設に短期間入所して、医療管理下で介護や機能訓練を受けるサービスです。二つのサービスのうち、訪問診療が可能なのは短期入所生活介護のサービスを受けている方だけです。したがって、「ショートスティへ訪問診療をお願いします」という依頼では、訪問診療が可能かどうかの判断はできないのです。
事前に短期入所生活介護、短期入所療養介護どちらのサービスを受けているかの確認が必要です。受けているサービスの一番簡単な確認方法は、ご家族、ケアマネジャーさんなど往診の依頼者に確認してみることです。ケアマネジャーさんは患者さんのケアプランを作成しており、どの介護サービスを受けているかを把握しています。患者さんの入所している施設が提供しているサービスは、インターネットで調べることも可能です。介護事業所には、新規指定時や更新時にサービス内容を公表することが介護保険法で義務付けられています。”介護サービス情報公表支援センター”のホームページで検索することが可能です。地域や事業所などで検索すると、提供しているサービスの情報が閲覧できます。1年も1度情報が更新されるので、信頼性の高い情報です。なお、医療事務に関して気をつけるのは、次の点です。
短期入所生活介護への訪問診療では介護保険の算定はできず、全て医療保険だけで請求します。介護保険の居宅療養管理指導は算定せず、歯科疾患在宅療養管理料や訪問歯科衛生指導料で算定しなければなりません。また、短期入所生活介護を利用される方は、一定期間でご自宅に戻られる方がほとんどです。自宅では介護保険を算定することになります。同じ月に短期入所生活介護と自宅への診療が混在する場合には注意点があります。介護保険の歯科医師が行う居宅療養管理指導と医療保険の歯科疾患在宅療養管理料は、同じ月に重複して算定できないので、どちらか一方の算定になるという点です。