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「保険証使えない患者の八つ当たり」マイナ保険証への懸念

 12月2日、従来の保険証の新規発行が停止され、マイナ保険証への一本化が本格的に始まった。その直前に実施した今回の調査では、保険証が使えない患者の八つ当たりといった受付でのトラブルを懸念する声が多く寄せられた。

患者の不満のはけ口に

保険証が使えない不満や制度の不備を医療機関のスタッフに八つ当たりする患者がいて対応が面倒である点。12月以降はそうした不満対応が増えそう。【勤務医、40代】
マイナカードを持ってなくて混乱する高齢者が怒りそう。【勤務医、40代】
医療機関に事務、費用などの負担

一本化になり、その使用人数が増えれば、受付が混乱するのは自明である。【開業医、60代】
病院受付で大混乱が生じるのでは? 混乱を避けるにはそのための職員を新たに雇う必要があるのでは? 【勤務医、70代以上】
特に初診の患者がマイナ保険証を忘れた時に申立書を書いてもらう必要があるので、業務の煩雑さが懸念される。【開業医、60代】
カードリーダーに関する不安

カードリーダーの増設が必要になることが心配(据え付け機器、モバイル用、ポータブル)。費用がかかりすぎる。【開業医、50代】
読み取れないトラブルへの対処。【勤務医、50代】
周知が不十分

周知や普及に時間がかかり、徹底されていない。【勤務医、50代】
拙速のため周知不十分であり、受付などで混乱が起きそう。【勤務医、60代】
高齢者が対応できるか

受付の混乱。カードリーダートラブル。高齢者がマイナ保険証をスムーズに使うことは不可能。【開業医、50代】
高齢者の適応困難、診察現場での時間の浪費。【勤務医、40代】
高齢者には厳しいかもしれない。【勤務医、60代】
高齢者には無理な人がたくさんいる。【勤務医、50代】
高齢者が対応し切れない。マイナカードすら取得していない人が少なくない。 【勤務医、60代】

命つなぐガリガリ君 終末期患者に食の喜び 医療現場で注目されるカップタイプ 「どんなに体調が悪くても喉を通る」病院や介護現場では季節を問わず圧倒的な支持

緩和ケア患者に、食の喜びを―。赤城乳業(本社・埼玉県深谷市)の人気アイスキャンディー「ガリガリ君」のカップタイプが医療現場で注目されている。ガリガリ君ならではの歯応えを生む細かな氷片が緩やかに溶け、乾いた口中を潤し血糖値も上げる。嚥下(えんげ)機能の衰えから経口摂取が難しくなる終末期。自らが握るスプーンで再び口から味わう食事として、患者の心と生きる意欲を支えている。

 県立循環器・呼吸器病センター(熊谷市、池谷朋彦病院長)の一角に、植栽豊かなウッドデッキを配した緩和ケア患者を受け入れる病棟がある。ベッドのテーブルに置かれているのは、カップのガリガリ君。緩和ケア認定看護師の大久保敦子さんは「終末期の患者さんが『自分の手で、残さずにおいしく食べられたよ』と涙ながらに喜ぶ姿は、何度目にしてもうれしい」と明かす。「ここでのガリガリ君はおやつではなく、命をつなぐ"食事"なんです」

■学会が表彰

 夏場に味わう氷菓のイメージが強いガリガリ君だが、病院や介護現場では季節を問わず「どんなに体調が悪くても喉を通る」など圧倒的な支持を集める。各地の医師が寄せた「生活の質(QOL)の維持向上に多大な貢献」の声を受け、2019年には日本緩和医療学会が「最優秀緩和ケア食の維持賞」で表彰。ガリガリ君に感謝状を贈呈した。

 肺がん患者が多い同センターもQOLの向上に力を注いでいる。楽しさの大きな部分を占めるのは食事。しかし、患者は病状が進むにつれ飲み込む力が弱り、急激に食欲を失う。ショックのあまり、「もういいよ」と、自暴自棄になってしまうケースも。

 口の中が乾燥すると、水分を飲み込む際にむせることが増える。患者は氷片やかき氷などを求めるが、市販の通常サイズでは量が多すぎて食べきれない。同センター栄養部長の萬羽知子さんと管理栄養士の関根清美さんは、「溶けてしまった」と肩を落とす患者のために模索を重ね、少量サイズの「ガリガリ君カップタイプ」(60ミリリットル)と出合う。

■患者の家族から感謝

 小ぶりなカップの中身は、バータイプのようにコーティングされていない、わずかな力でもすくえるシャリシャリのかき氷。ガリガリ君独自の、細かな氷片を感じる食べ応えはそのままだ。硬さや量を工夫し、給食のデザートなど業務用として製造されている。2人は「きっと、患者さんに喜んでもらえる」と、17年にメニューへ取り入れた。

 「ガリガリ君、ありがとう」。闘病を見守る患者の家族からは感謝の言葉とともに「お店で気軽に買えたら」と望む声も届く。同社開発マーケティング本部チームリーダーの岡本秀幸さんは「想定を超える形でお役に立てて、本当に光栄。ご要望については社内で共有していきたい」と話している。

2024年10月30日 公益社団法人日本歯科医師会

ファイル 6100-1.pdf

15歳〜79歳の男女10,000人に聞く、「歯科医療に関する一般生活者調査」を添付します。

「医療安全推進週間」の取組について(周知依頼)

1.患者・国民に向けた医療安全の普及啓発動画
患者・国民に医療のリスクに関する正しい理解を促すとともに、医療安全
のための医療機関の取組を周知し、医療安全に向けた医療従事者との協働を
呼びかける目的で、患者・国民向けの普及啓発動画を作成しました。
つきましては、厚生労働省公式 YouTube 及びダウンロード可能なサイトに掲
載しておりますので医療機関や薬局においてご活用ください。
【厚生労働省公式 YouTube URL】
https://www.youtube.com/playlist?list=PLMG33RKISnWhHeCelrrOxIIjW2YJ1a3Y3
【ダウンロード可能サイト URL】
https://mhlwlan.sharepoint.com/:f:/s/ExGeneral_5706/EqDRIQKRu3ZIkN8NazaTQgQB_qa5Mv
0U4HDEEwW5w8DmlQ?e=MMElI0

神奈川県歯と吉本興業がコラボ動画

吉本興業×神奈川県歯科医師会のコラボレーション企画「芸人抜き打ちデンタルオーディション」が完成した。

 この動画は「笑える歯をいつまでも」をテーマに、健康できれいな歯について学ぶという趣旨のもの。全4回シリーズで、実際に芸人の口腔内レントゲン写真を見ながら歯科医師が歯科の病気について解説している。

※吉本興業×神奈川県歯科医師会コラボ動画リンク
https://www.youtube.com/watch?v=t2pRDypfGNg&t=2s
https://www.youtube.com/watch?v=a7zx_RjEgAY
https://youtu.be/rp9RmHVXAxM
【歯科通信】

歯科医院 ― 倒産・休廃業年間最多

帝国データバンクは、「歯科医院」の倒産・休廃業解散発生状況について11月6日に発表。同調査は、2024年10月31までの期間、負債1,000万円以上の法的整理による倒産、休廃業・解散を対象に集計を行なった。

 2024年に発生した歯科医院の倒産が前年比倍増の25件、休廃業・解散(廃業)が101件発生し、10月までに計126件が市場から退出した。

 前年同期の件数(104件)を超えて年間最多を更新するなど、前年比1.8倍の記録的なハイペースとなった。

 近年は歯科医師の高齢化が要因とみられる廃業が目立つ。2024年に「休廃業・解散」となった歯科医院の代表者年齢は69.3歳と70歳に迫るほか、最高齢は90歳超と集計可能な2016年以降で最高を更新。

 同社によれば「歯科衛生士などの人手不足や後継者難に加え、物価高騰に伴う材料費などの値上げが重なり、収益環境も厳しい状況が続いている」という。また、マイナ保険証に対応した関連設備の導入など電子化も求められ、新たな設備投資が必要となったことも、高齢の歯科医師が運営する歯科医院で廃業が増加した要因の一つとみられる。
【帝国データバンク】

東北大研究で 歯が多いと余命期間が延伸 約4万4千人を調査

歯が多いと、認知症のない余命期間および全余命期間が伸びることがわかった。フッ化物の使用普及や砂糖への対策など、歯の喪失を予防するための個人での対策や公衆衛生施策の重要性が示唆された。

 研究では65歳以上の自立した男女4万4,083人(平均年齢73.7歳、男性46.8%)を対象。調査時とその後10年間の追跡調査データについて歯の本数と、認知症の発症と全死亡の発生との関連を調べた。

 研究の結果、モデルから推定された65歳時点での認知症のない平均余命期間は、男性で20本の歯を有する人で18.88年、0本の人で16.43年だった。女性では20本の歯を有する人で17.12年、0本の人で14.40年だった。

 65歳時点での認知症の期間も含め全余命期間は、20本以上歯がある人では、男性で17.84年、女性で22.03年、歯が0本の場合、男性で15.42年、女性で19.79年だった。
【歯科通信】

肥満で歯周病だと認知機能が低下 広大ら解明

 肥満病態下における歯周病が認知機能を低下させることがわかった。認知症の理解と克服に向けた新たな提言につながることが期待される。

 研究では健常マウス、肥満マウス、歯周病マウス、肥満・歯周病マウスのそれぞれに認知機能評価試験を行なった。その結果、肥満・歯周病マウスのみ認知機能が顕著に低いことがわかった。

 さらに、肥満・歯周病マウスにおいて、中枢神経系に分布する免疫細胞「ミクログリア」が有意に増加していることを確認。ミクログリアは死細胞や病原体を捕食するが、活動が過剰になると神経炎症を引き起こすことが報告されている。
【歯科通信】

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