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病棟歯科医、特定看護師などテーマにシンポ- 多職種連携を考える

日本医療マネジメント学会の「第12回栃木支部学術集会」が、このほど足利市で開かれ、多職種連携について考えるシンポジウムが行われた。病棟の歯科医師や特定看護師などの活動が紹介され、新たなチーム医療の姿を考える機会となった。

日本医療マネジメント学会の栃木支部学術集会では、多職種連携についてのシンポジウムが行われ、病棟の歯科医師や特定看護師などの活動が紹介された
■病棟専属の歯科医師もチーム医療に

 病棟で活動する歯科医師の立場から、足利赤十字病院リハビリテーション科の尾崎研一郎氏が発表を行った。
 同院のリハビリ科には、尾崎氏を含む歯科医師2人が在籍し、歯科口腔外科所属の歯科衛生士2人と共に、入院患者の摂食嚥下リハビリや口腔管理にかかわっている。
 尾崎氏は、「口腔内の汚染はブラックボックス化しやすい」と指摘。例えば、ライトを使った汚染の確認を、病棟スタッフに広げたいと思うほか、誤嚥性肺炎の患者が発熱している時などは、口腔内の状況はどうなのか、調べてほしいと考えている。
 口腔汚染が著しい患者は、咽頭も汚染されている疑いがあるが、吸引ですべて除去するのが困難な場合もある。乾燥した汚染物は、内視鏡を使って除去することもある。
 尾崎氏は、口腔ケアにおいて、看護師の協力は不可欠と指摘。アンケートを行ったところ、看護師が忙しい中でも口腔ケアに取り組んでいるのが分かったが、他の業務で手いっぱいだったり、丁寧にやろうとすると、時間がかかり過ぎるなどの指摘もあった。
 尾崎氏は、口腔ケアのシステム化が必要と考え、▽痰が出るかどうか▽痰の種類▽口腔内が乾燥しているかどうか―の視点から、口腔リハを分類し、できるだけシンプルなケア方法を提示した。

道北・オホーツク地区 エイズ拠点病院等研修会

平成24年11月3日(土) 14:00~16:00
旭川グランドホテル(旭川市6条通9丁目)
 「京大病院におけるHIV診察 ~チーム医療と薬剤師の関わり~」
   尾崎 淳子氏

あごの形と歯並びが関係するいびき、閉塞性睡眠時無呼吸について

 寝苦しい暑い夏も過ぎて、秋の夜長を楽しむ季節になってきました。けれども、隣で寝ているパートナーのイビキがうるさくて熟眠できない、旅行の同室者のイビキでせっかくの旅行も疲れがたまって楽しさが半減してしまったなどの経験をお持ちの方も多いと思います。イビキがさらに進むと閉塞性睡眠時無呼吸症候群といった、寝ている間に息が止まっている病気ななることもあります。
 この病気は高血圧、心血管疾患や突然死の原因にもなっているそうです。今回のお話は、口や顎の形がイビキや無呼吸に関係しているお話です。日本人は欧米人に比べて骨格の特徴から口や喉の容積が小さいため、体重の増加や歯並びの変化によって口腔や喉が狭くなるとイビキをかいたりや無呼吸になりやすいといわれています。成人のイビキに対して歯科では医科の先生と協力して、オーラルアプライアンスと呼ばれる強制的に下顎を前に出すマウスピースを作り、就寝時に患者さんに入れてもらいます。
                 北海道経済 11月号 №527

朝ご飯は食べない方がいいって人もいるけれど・・・

昔から「朝ご飯は金!」と言いますが、最近では逆に「朝食抜きダイエットは体に良い」という声もあります。

さて、どっちが本当でしょう?

その答えの一つが10月25日のヘルスデージャパンに出ました。

「朝食抜きはダメ」脳スキャンが示唆とセンセーショナルに題されたこの記事は、北米神経科学学会(SFN)年次集会で発表されたものです。


英インペリアルカレッジ(ロンドン)MRC臨床科学センターのTony Goldstone氏らは、21人のMRI脳スキャンを比較した。被験者が朝食を摂らなかった場合と、750kcalの朝食を摂った後にスキャンを撮像。すべてのスキャンを終えた後、被験者にランチを提供した。

Goldstone氏は、「被験者の両方のMRIの結果と食べたランチの量の観察結果から、絶食するとより飢餓状態となり、高カロリー食品への要求が高まって、食事量が増えることが判明した」という。朝食を抜くと、報酬価値や食物による快楽に関連する脳領域である眼窩前頭皮質の活性化パターンの変動がみられた。また、高カロリー食品の写真を見せると、脳のこの領域の活性化が誘発された。一方、朝食を摂った被験者ではこの反応はそれほど強くなかったという。朝食抜きダイエットのメリットは、なんと言ってもカロリーOFF!

カロリーが完全にカットされるわけですから、当然その分ダイエット効果は上がりそうです。

朝食を抜くとエネルギー不足になるとよくいわれますが、果たしてどうでしょう?

実際には、前日摂取のエネルギーで十分で、足りない分は脂肪をエネルギーにするため心配ないようです。

ではデメリットは?

それは今回の研究にあるように、朝食抜きはその反動で過食になりやすいことです。

結局、なにごとも適度が一番!

減らすのはよいとしても、完全に抜いてしまうのは問題がありそうです。

日本人の三大死因

厚生労働省は9月6日、「平成23年(2011)人口動態統計(確定数)」の結果を発表した。それによると、死因の第1位は悪性新生物、第2位は心疾患で変わらなかったが、第3位には、脳血管疾患に代わって肺炎が浮上し、日本人の「三大死因」が53年ぶりに変わった。
 かつての”肺炎の時代”には乳幼児が肺炎の犠牲になったが今月では乳幼児の死亡率はごく低い。肺炎で亡くなる方の9割以上が高齢者だともいわれており、70歳を超えると死亡率が急増し、80歳以上で特に高くなっている。高齢者の肺炎の最大の原因は誤嚥性肺炎だ。つまり根本対策は、基本的な口腔ケアである。新たな”肺炎の時代”を迎え、歯科口腔衛生の果たすべき役割は重みが増しているといえるだろう。
                               日本歯科医師会雑誌 VOL.65 №7 2012-10

在宅歯科医療等の調査票固まる

中医協総会が10月3日(水)、厚労省内で開催され、在宅歯科医療と歯科診療で特別対応が必要な者の状況調査など、平成24年度診療報酬改定の結果検証に係る特別調査5項目の調査票を了承した。調査結果は平成25年1月~2月にかけて、速報として報告される見通し。
                    日歯広報 2012.10.15

進化する意思伝達装置

筋萎縮性側索硬化症(ALS)などの思い病気や障害により。声を出せず、体を自由に動かせないために文字を書くこともできない人がコミュニケーションをとるためには、「意思伝達装置」と呼ばれる機器が欠かせない。視線の動きだけで文字表現ができる新しい装置が道内でも使われ始める一方で、利用者を支援していくためには課題も多い。
                   北海道新聞 2012.10.11

旭川地区在宅ケアを育む会第59回定例会開催ご案内

日時:平成24年11月21日(水) 午後7時~8時45分
場所:旭川地場産業振興センター 2F 「会議室」
旭川市神楽4条6丁目1-12  TEL0166-61-2283


「多職種があつまっての顔が見える座談会」

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