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歯周病は”糖尿病の合併症”

歯周病がリスク因子になり得る全身疾患として「心臓血管疾患」「感染性心弁膜症」「糖尿病」「慢性閉塞性肺疾患」「低出生体重児・早産」などが報告されているという。歯周病が全身に影響を与えるメカニズムについてすべて証明されたわけではないが、その一つとして歯周病関連細菌やその菌体成分が血行性あるいは経気道的に標的臓器に到達し、直接作用するなどの可能性が考えられると指摘した。
 なかでも糖尿病との関連については、糖尿病になると血糖値が上昇し、それを抑制しようとインスリンが過剰に分泌。その結果、インスリンが効きにくい状態に陥るという。
 すると「好中球機能不全」「微小循環障害」「AGEによる炎症性組織破壊」「コラーゲン合成の阻害」「線維芽細胞の機能異常」が起こり、これらが歯周組織を破壊するファクターになり得る。
                  化学工業日報 2010.6.11

唾液はどこから出てくるの

口の置くのは唾液をためておく唾液腺というタンクが三つあるの。耳の下にある耳下腺(じかせん)、舌の奥にある顎下腺(がっかせん)、舌下腺(ぜっかせん)の三つ。唾液はこのタンクから口の中に通じる管を通って出てくるの。

 唾液は1日どれくら出るのかな。
 だいたい1㍑にもなるのよ。顎下腺から出る量が一番多くて、全体の6割はここからね。
 酸やアルカリの強さをはかるPHという値で見ると、口の中がPH5.4以下になると歯がとけて虫歯になりやすくなるの。7より小さくなるほど酸性が強いの。酸性の強いオレンジジュースを飲んだ時でも、30秒から1分くらいで中性に戻してしまうわ。
                  朝日新聞 2010.6.12

口臭 食べ物などで唾液分泌促して

Q 67歳女性。口臭で悩んでいます。毎日20分ほどかけて歯と舌を磨き、虫歯も治療済ですが、それでも臭いと言われるのです。血糖値を下げる薬と血圧を下げる薬を飲んでいます。人の集まる場所では嫌な気分にさせないようガムをかみますが、血糖値の上昇が心配です。

 なかなか改善しない口臭のお悩みの方は、中高年の女性を中心に多いようです。口臭というと「歯みがきの仕方が悪い」「胃腸が悪い」などと考えられがちですが、実際はそうした原因によるものは少なく、大半は口の中の乾燥(ドライマウス)によるものです。唾液には口の中を循環して汚れを洗い流す働きがありますが、それが減少することで自浄作用が損なわれ、悪臭を放つ物質が口の中に滞留しやすくなるからです。
 ドライマウスの原因は一般にストレスや口呼吸、加齢など多々ありますが、ご相談の方の場合、更年期以降の女性ホルモンの減少、降圧剤の副作用などによる唾液量の減少が考えられます。また「自分の口がにおうのでは」という緊張感によっても唾液が減り、口の中は乾燥気味になります。
 唾液量はなかなか回復しにくいため対症療法になりますが、口の粘膜の適切なケアを毎日行うことで、このタイプの口臭は大幅な改善が可能です。なお、歯ブラシでの舌みがきはあまりお勧めできません。また、日ごろから歯応えのある食べ物やガムをかんで、積極的に唾液の分泌を促すことも大切です。シュガーレスガムなら血糖値が上がる心配はありません。ぜひ、かかりつけの歯科医に相談し、場合によっては専門の医療機関を紹介してもらうとよいでしょう。
                  北海道新聞 2010.5.19

自己負担無料化廃止へ「不公平感招く」/16国保組合

医療費の自己負担を無料化している16の国保組合が23年度以降、無料化を廃止する方針であることが5月31日、厚労省の調べで分かった。給付費に対し平均4割の国庫負担が投入されている国保組合が自己負担を無料化するのは「国民の疑念や不公平感を招きかねない」と厚労省が判断、是正を促していた。結核・精神障害の医療費の自己負担を無料化している国保組合も無料化を廃止する方針。

財政力のある国保組合 補助見直しへ/23年度から

厚労省は加入者の所得が高い国保組合に対する国庫補助を23年度予算から見直す方向で検討に入った。5年ぶりに実施した国保組合の所得調査結果を踏まえ、具体的な見直しとなる対象組合や見直し額を決める。
 厚労省が昨年実施した所得調査の速報値によると、医師国保の所得(市町村民税課税標準)が676万円と突出して高かった。所得が高い国保組合は財政調整補助金を全く交付されていないケースもあることから、32%の定率補助の見直しに着手する可能性もある。
 この場合、国保法の改正が必要となる。同省は併せて財政調整補助金や国保特別対策費補助金の配分方法・補助内容も見直す構えで、国保組合の補助体形の抜本改革を図りたい考えだ。

こども歯みがき教室

内容 講話、個別歯磨き指導
 日時 7月30日(金)午後1時から、午後2時30分から
 場所 健康相談室(第二庁舎3階)
 対象 3歳以下の乳幼児と保護者
 定員 10組
 申込 健康推進課 ℡25-6315

歯つらつ健口セミナー・相談

内容 講話「笑顔いきいき・表情を整えるセルフケア」、歯や口に
ついての個別健康相談
 日時 7月26日(月) 午前10時から
 場所 問診指導室(第二庁舎3階)
 申込 健康推進課 ℡25-6315

こんにゃくゼリー「安全性欠く」=規制は先送り、改善指標作成へ―消費者庁

こんにゃくゼリーの安全規制を検討する消費者庁の「食品SOS対応プロジェクト」は16日、こんにゃくゼリーは弾力性や滑らかさなどの特性からもちなどよりリスクが高いとする報告書をまとめ、「製品の安全性を欠いている恐れが非常に強い」と指摘した。
 だが、具体的な規制については、データ不足を理由に今月に予定していた結論を先送り。8月にも立ち上げる医師やメーカー代表らでつくる研究会で引き続き検討するとした。研究会では窒息の起きやすい食品について実験を重ね、商品の大きさや弾力性、形状などについて、安全の目安となる指標を年内にまとめる方針。指標を基に製品改良をメーカーに要請するという。
 同庁などによると、子どもや高齢者の窒息事故は過去54件発生し、22人が死亡している。 
7月16日17時51分配信 時事通信

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