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薬包装誤飲 のどに傷、86件 高齢者ら10年間で

国民生活センターは15日、錠剤を包装シートごと誤ってのみ込み、のどなどを傷つける事故が00年からの10年間で高齢者を中心に86件あったと発表した。60代以上が8割を占め、10件は入院が必要なほど重症。1錠ずつ切り分けていたため、間違えてのみ込むケースが目立った。

 包装シートはプラスチックにアルミなどを張り付けており、誤飲を防ぐため、96年から手で切り離せない構造に改良された。包装はレントゲンで見つかりにくく、08年には内視鏡検査で80代男性から包装が見つかり、十二指腸に穴があいていた。同センターは「1回分の薬の量が多い場合や急いでいる場合、誤飲が起きやすい。1錠ずつに切り離さず、周りの人も気を配ってほしい」と話している。
2010年9月16日 提供:毎日新聞社

毎日朝食取る人は「幸福」実感…健康や家族重視

朝食を毎日取る習慣がある人ほど自分を「幸福」と感じていることが、東北大加齢医学研究所の川島隆太教授らのアンケート調査で分かった。東北大が16日発表した。
調査は、20-60歳代で仕事を持つ男女各500人の計1000人に7月中旬、インターネットを通じ、朝食習慣、何を幸せと感じるか、生活や仕事の満足度などを質問した。
経済面や健康状態、家族関係などから、現在の「幸せ度」を100点満点で尋ねたところ、毎日朝食を取る人(637人)は平均67・9点。週2日以下の人(156人)は同59点と差が開いた。「毎日」の人は、経済面よりも健康状態を重視する傾向があり、家族と過ごしている時に幸せを感じる割合も高かった。
総合的な生活の充実度を自己採点すると、「毎日」は65・4点で、「週2日以下」の53・8点を大きく上回った。「毎日」は趣味や余暇の満足度でも、「週2日以下」に比べ10点以上高かった。
仕事についての調査では、朝食習慣による効率や勤務態度の自己評価に大きな差はなかったが、転職希望者が、「毎日」の36・4%に対し、「週2日以下」は57・1%と突出して高かった。
朝食内容では、幸せ度が高い人ほど、果物や野菜をよく食べる傾向だった。
同研究所は「朝食をきちんと取る人は規則正しい生活を送り、時間を効率的に使っているため、自己評価が高いのでは」と分析している。 2010年9月17日 提供:読売新聞

特定健診とがん検診等との連携を

22年度市町村国保担当新任課長特別講座(主催・厚労省国保課、国保中央会)が7月7日にあり、厚労省国保課の齋藤綾子在宅医療・健康管理技術推進専門官が特定健診・保健指導に関して講演した。齋藤専門官は、特定健診の受診率向上を図る上では、がん検診など他健診との同時実施が重要であるとして、必要な体制整備を求めた。
 市町村が実施する各種検診は20年度以降、特定健診は国保部門、がん検診は衛生部門に分かれ、バラバラに実施されたことで受診率の低下を招いていた。このため厚労省では、被用者保険も含めた特定健診実施機関と市町村のがん検診担当部門が情報を共有し、同時実施や受診案内の共通化を進め、被保険者の利便性を図るよう求めている。
 また齋藤専門官は後期高齢者医療制度に代わる新制度の議論に関し、「年齢も含めて高齢者の保健指導のあり方も整理される課題の一つとなる」と指摘した。特定保健指導では65歳~75歳未満の前期高齢者は積極的支援の対象となった場合も動機付け支援とするなど、年齢により対応が異なっている。しかし、高齢者の実態は年齢に関わらず多様であり、介護予防の要素も求められることから、高齢者の実施に即した保健指導のあり方が問われることになりそうだ。
                   道歯会通信 2010.9

様変わりする手術部位感染予防法 

「手術前の手洗いは、ブラシは使わず、石けんと流水で汚れを落とした後に速乾性擦込式アルコール製剤を使用」「抗菌薬投与は術後2、3日までがメド」「滅菌被覆材は術後48時間まで」―。
手術部位感染(SSI:surgical site infection)の予防法は、ここ数年で大きく様変わりしました。きっかけは、米疾病対策センター(CDC)が1999年に発表
した「手術部位感染予防ガイドライン(SSI予防ガイドライン)」。これにより、術前の剃毛やブラシによる手洗い、創面への消毒など、従来の“常識”の多くが否定されました。

かみ合わせ異常 放置で悪化

体によいとされる食物は数多いが、その効果も、きちんとかんで消化してこそ。だが、しっかりとかむことができない人は意外に多いという。「咀嚼は、歯のほかに、あごの関節や筋肉、舌、神経などがかかわり合う、とても複雑な運動。どれに問題が起きても、きちんとかめなくなる」と日本顎咬合学会常任理事の上濱正(うえはまあきら)さんが解説する。歯がすり減ったり欠けたりしても、慣れると違和感を感じなくなる
 しかし、無理なかみ合わせで食べ続けると、周囲の健康な歯に負担がかかってもろくなったり、あごの関節がずれたりするなど、さらに大きな問題を引き起こす心配がある。

 かみ合わせチェック
   最近1ヶ月間について
       ①かみ合わせの位置が定まらないと感じる
       ②口が思うように開かなかったり、あごがスムーズに動かない
       ③かみ合わせの高さに不満を感じる
       ④自分の歯並びが気になる
       ⑤歯ぎしりや歯を強くかみしめる癖がある
       ⑥左右どちらか一方でかむ癖がある
                   読売新聞 2010.8.19

平成20年度国保歯科医療費

 国民健康保険の平成20年度(平成19年3月~20年2月診療分)の歯科の全国平均の1人当たり医療費は22,005円で、前年度に比べ金額で589円、2.7%増えた。市町村は22,360円、組合は18,390円で前年度に比べ2.8%、1.6%それぞれ伸びた。全国平均の都道府県別で1人当たり医療費が最も高いのは大阪で26,785円、低いのは沖縄の15,164円。大阪と沖縄では11,621円の差がある。北海道の1人当たり医療費は23,930円で前年度に比べ1.7%増えた。

ベストスマイルに投票を!

「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2010」(主催:日歯、協賛:株式会社ロッテ)の「著名人部門」の投票ハガキを同封している。著名人部門は、今年笑顔が最も印象に残る男女1名ずつを日歯の会員の投票により選出するもので、今年で17回を数える。著名人部門では、昨年はタレントのベッキーさんと、俳優の佐藤隆太さんが受賞した。
                    日歯広報

聴覚障害者、外国人歯科診療を円滑に

福島市のNPO法人ユニバーサルデザイン・結はこのほど、歯科医院で外国人や聴覚障害者が医師とコミュニケーションを取るための専用「指さし会話板」を作製した。使用方法の説明会は7月30日、市内の遠藤歯科口腔外科クリニックで報道関係者を対象に開かれた。
 指さし会話板は通常、市役所の窓口などで障害者や高齢者、外国人が各種手続きをする際のコミュニケーション手段として活用されている。結はこれを応用し、福島歯科医師会の協力を得て歯科医院用に製作した。6月中旬までに市内の約180の歯科医院に配布した。
                    福島民報 2010.8.2

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