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食事の一口量~肥満に影響する可能性

 タカラベルモントは大阪大学大学院歯学研究科 再生歯科補綴学講座の高岡亮太 助教、山本梨絵 先生、西村正宏 教授、ツインデンタルクリニックと「肥満と咀嚼関連パラメータの関係性」について共同研究を行なった。肥満につながるとされる「速食い」は具体的な定義や客観的な指標が確立されていなかったが、単に咀嚼回数が少なく食べる時間が短いことではなく、一口が大きいことにより、咀嚼回数と咀嚼時間が減少し肥満に影響する可能性を確認した。

 総咀嚼回数、総咀嚼時間、総口数(何口で食べたか)の3項目に関して、BMI、内臓脂肪(VF)レベルとの弱い正の相関が認められた。総口数については、BMI25以上の肥満群と25未満の標準群の2群間において、および、VFレベル9.6以上のVF過剰群と9.6未満のVF標準群の2群間において、有意な関連が認められた。この結果より、総口数が最も肥満や内臓脂肪レベルに関与する可能性が示された。つまり、一口の大きさが大きいことが、肥満に影響を与える速食いであるという。


 今後の展望として、一口当たりの量をコントロールし、一口の大きさを小さくするような食事指導を開発することで、肥満予防や改善につながることが期待される。                                                 
【歯科通信】


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チクングニア熱が中国で拡大
― 世界保健機関(WHO)が世界的流行を警戒
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 WHOは23日、中国南部で蚊が媒介するチクングニア熱の感染が急速に拡大しており、世界のほかの地域にも広がるおそれがあると明らかにした。広東省仙山市ではこれまで2,659人の感染を確認、患者はいずれも軽症であるが、市内53の病院では計3,600床以上を感染者のために用意している。

 WHOはすでに119か国に拡大、インド洋の島しょ国から世界中に広まり、50万人が感染した2004年、05年と同様の現象が今年はじめからみられるとして、警戒を呼びかけている。
【メディファクス】


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フォトニクスの応用で歯科治療の精度向上を目指して
― 北大研究グループ クラファン開始
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 北海道大学歯科保存学教室の友清 淳 教授を中心とするグループは、光科学技術「フォトニクス」を活用し、う蝕や歯周病を早期に“見える化”する新しい歯科保存技術の開発に向け、クラウドファンディングを開始した。

 開発が進められている「フォトニクスを基盤としたう蝕治療(PBCD)」は、細菌の可視化により病変部を正確に同定・除去する技術。フォトニクスはすでに、車載センターや光ファイバー通信、がん手術における蛍光ガイド技術など、医療・工業分野で幅広く活用されている。
 歯科領域へ応用することで、う蝕原因菌が集積しやすい部位を特定し、歯ブラシ指導や定期健診での重点観察に役立てるほか、治療時には赤く蛍光する病変部を可視化することで、必要最小限の切削で確実に細菌を除去できる可能性があるという。


 クラウドファンディングの目標金額は450万円で、受付期間は9月11日(木)までである。
【歯科通信】

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