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12月から9品目引き上げ  歯科用貴金属価格随時改定  中医協総会

中医協総会が10月17日に都内で開催され、令和7年12月からの歯科用貴金属材料の価格改定について、9品目で引き上げすることが報告された。
今回の告示価格案(1グラム当たり)では、歯科鋳造用14カラット金合金インレー用(JIS適合品)が1万3,287円、歯科鋳造用14カラット金合金鉤用(JIS適合品)は1万1,978円、歯科用14カラット金合金鉤用線(金58.33%以上)は1万2,073円、歯科用14カラット合金用金ろう(JIS適合品)は1万2,062円で前回より、それぞれ700円の引き上げとなった。
歯科鋳造用金銀パラジウム合金(金12%以上JIS適合品)は3,802円で357円増、歯科用金銀パラジウム合金ろう(金15%以上JIS適合品)は5,435円で340円増となっている。
歯科鋳造用銀合金第1種(銀60%以上インジウム5%未満JIS適合品)は207円、歯科鋳造用銀合金第2種(銀60%以上インジウム5%以上JIS適合品)は232円でそれぞれ20円増、歯科用銀ろう(JIS適合品)は11円増の261円となっている。
歯科用貴金属材料の価格改定については、令和4年7月分から、変動幅にかかわらず、素材価格に応じて年4回(3カ月ごと)随時改定を行うよう見直している。これまでは診療報酬改定時以外に1月、4月、7月、10月だったが、令和6年6月からは3月、6月、9月、12月に告示価格を改正する。また、できる限り直近の価格を告示価格に反映させるため、2カ月前までの平均素材価格が随時改定に用いられている。