記事一覧

唾液腺刺激 入れ歯ぴたり

入れ歯が合わない原因の一つに、唾液(だえき)不足があることを知っていますか。口の中の傷を治したり、病原菌が体内に侵入するのを防いだりと、数々の力を秘めた唾液。だが加齢に伴って唾液の出る量は減り「入れ歯が合わず、歯茎が痛い」という悩みにつながるという。唾液がよく出るマッサージ法を紹介する。
 基本は、痛くならない程度に力を入れて、耳の下やあごの下を指で押す方法。口のマッサージは、舌でほおの内側を押し、円を描くように口の中を一周させる。高橋さんと共に診療に当たる、歯科衛生士の角田裕美さんは「気づいたら、何度でも試してほしい」と助言する。舌が歯に当たってけがをしないよう注意しながら、ほどほどに力を加えるのがこつだ。
              日本農業新聞 2010.4.29

医科歯科が連携日歯と国立がん研究センター  

国立がん研究センターと日本歯科医師会による医科・歯科連携事
業が今年10月から本格的に実施する方向で調整が進んでいることが
分かった。9日に日歯が開いた都道府県歯地域保健・産業保健・介護
保険担当理事連絡協議会の席上、日歯から示された事業実施計画
書案に明記されていたもの。
 がん患者に対する口腔内清掃が、がん治療に成果があることが証
明されつつある。
  こうした状況を踏まえ、日歯の大久保満男会長は3月25日の定例
会見で、国立がん研究センターとの連携事業に関する運営委員会」
の設置を発表した。

口臭に悩んだら 原因知ってきちんと対応

他人に不快感を与えているのではないか・・・と口臭に悩む人は多くいます。一言で「口臭」と言っても原因はさまざまです。簡単に香料入りのうがい薬に頼らないで、自分の口臭は何に由来するものか原因を知って、きちんと対応する必要があります。
 「生理的な口臭」は誰にでもあるもので、1日の中で、起床時や空腹時、ストレスや緊張時には特に強く発生します。このようなときは唾液(だえき)の出が少なくなり、口が乾いて口の中の細菌が一時的に増殖して不潔になるためです。生活のリズムを整え、食事をきちんと取って唾液の分泌を良くし、歯磨きで清潔に保つようにすれば、生理的な口臭は解消されるはずです。
 「病的な口臭」は歯周病や放置した虫歯から悪臭を発する場合がほとんどです。これは、歯科医院で適切な治療と指導を受けなければ治りません。また、舌の表面に白っぽい苔(こけ)のようなものが付着する「舌苔(ぜったい)」というのも口臭の原因となります。新陳代謝ではがれた粘膜上皮の壊れた細胞がたまったもので、口の中の細菌によって硫黄ガスに分解されるからです。
              福島民友 2010.4.23

食物アレルギー10年前から倍増「食生活の変化一因」

東京都が3歳児を対象に実施しているアレルギー疾患に関する調査で、食物アレルギーに罹患したことのある子どもの割合が09年は14.4%に達し、99年の7.1%から倍増したことが分かった。厚生労働省によると、未就学児の大規模な定点調査で食物アレルギーの増加傾向が裏付けられたのは初めて。
 調査は99年から5年ごとに行い、10月の3歳児健診で保護者に調査票を配布している。昨年は7247人を対象に、ぜんそくや食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎などの症状について尋ね、2912人(40.2%)から回答があった。3歳までに何らかのアレルギー疾患と診断された子どもは、99年36.8%、04年36.7%、09年38.8%と横ばい。
 しかし、食物アレルギーと診断された子どもは、99年が7.1%、04年は8.5%で、この5年で急増していた。原因食物は、卵が83.9%で最多。牛乳36.3%、小麦12.9%が続いた。
 東京都アレルギー性疾患対策検討委員の松井猛彦・荏原病院小児科部長は「原因は単純ではないが、添加物や加工食品の増加など、食生活の変化も一因だろう。離乳食の開始の早期化なども考えられる」としている。
              4月23日/毎日新聞

こども歯みがき教室・歯つらつ健口セミナー・相談

こども歯みがき教室
内容 講話、個別歯磨き指導
 日時 6月28日(月) ●午後1時から ●午後2時30分から
 場所 健康相談室(第二庁舎3階)
 対象 3歳以下の乳幼児と保護者
 定員 10組
 申込 健康推進課 ℡25-6315

歯つらつ健口セミナー・相談
 内容 講話「歯周病予防の基本ブラッシング」、歯や口について     の個別健康相談
 日時 6月28日(月) 午前10時から
 場所 保健所問診指導室(第二庁舎3階)
 申込 健康推進課 ℡25-6315

両親のDV目撃、脳に悪影響

子どもこ頃に両親の家庭内暴力(DV)を見て育つと、脳の発達に悪影響を及ぼすことが、熊本大の友田明美准教授(小児発達学)らの研究で分かった。児童虐待防止法では暴力を目撃することも心的外傷を与えるとして児童虐待に当たるとされており、医学的に裏付けられた形だ。
 研究は米ハーバード大と共同で米国人を対象に実施。3~17歳時に自身は虐待を受けず、日常的に父親が母親に殴るけるなどの激しい暴力をふるう姿を目撃した18~25歳の男女15人と、虐待のない家庭で育った33人を選び、MRIで比較した。その結果、目撃経験者は目からの情報を処理する右脳の「視覚野」の容積が、目撃したことのない人に比べ平均20.5%も小さかった。
 視覚野の血流量を調べると、目撃経験者の方が8.1%も多く、これは神経活動が過敏になっている特徴だという。学力や記憶力も調べたところ、目撃経験者の方が低い傾向が出た。
              4月23日/読売新聞

経済的理由で治療中止、約4割の医療機関で

患者の経済的な理由による治療の中断や中止が、この半年間に約4割の医療機関であったことが6月17日、全国保険医団体連合会(保団連、住江憲勇会長)の調査で分かった。特に歯科診療所では半数近くに上った。
 保団連では5月中旬に、各都道府県の保険医協会に調査への協力を依頼。6月14日までに回答を得た8協会の計2829医療機関(病院109、医科診療所1577、歯科診療所1143)について中間報告をまとめた。

 それによると、38.8%の医療機関で、患者の経済的な理由によって治療を中断または中止したことがこの半年間にあった。施設別では、歯科診療所が47.4%で最も多く、次いで医科診療所33.4%、病院26.6%の順。保団連の宇佐美宏副会長は、「歯科は命に直結するわけではないので、医科よりも経済的な影響が強く出る。痛みが治まると受診しない人も少なくない」と指摘している。

 またこの半年間に、医療費負担を理由に患者から検査や治療、投薬を断られたことがある医療機関は42.9%だった。施設別では医科診療所が46.1%、病院が43.1%で、歯科診療所の38.5%に比べ医科医療機関で多かった。竹崎三立副会長は「医科では、慢性疾患で継続して受診していると、簡単には治療を中断できない。しかし、1か月分の薬を3か月かけて飲み切るなどして受診を控えたり、必要な検査を断ったりする例は歯科よりも多い」と説明している。

 こうした結果を受けて、中間報告では「不況下で、患者の受療状況はことのほか深刻だった。改善には、窓口負担の大幅な軽減などが必要」との見解を示している。
( 2010年06月17日 20:47 キャリアブレイン )

口腔ケアがつないだ家族の絆

「主人の口臭が気になって、孫を連れて来れないのよね」
 廊下で立ち話をしていたときのこと。三郎(仮名)さんの奥さんが、ポツリと
つぶやきました。口腔ケアを担当していたIさんは、奥さまの言葉にハッとした
そうです。

「口腔の乾燥が口臭の原因になる」と、以前参加したセミナーで習ったのを思い
出したIさん。唾液の分泌を促すために、ストレッチを加えた口腔ケアを心がけ
ました。また、それまで朝晩に行なっていた口腔ケアを、この患者さんの場合は
なるべく面会時間前に行なうようにしたといいます。

 次のカンファレンスで、Iさんは自分が実践し始めたことを看護師長に報告。
そして、口腔乾燥がある患者さんへの唾液分泌を促すケアと、口臭が気になる患
者さんへのお見舞い時間に合わせた口腔ケアの実施を提案したのです。

「ご家族にもっとお見舞いに来てもらい、患者さんと過ごす時間を増やして欲し
い」。その考えに共感する多くのスタッフが賛同し、Iさんの提案する口腔ケア
が実施されることになりました。

 それから数週間が経った頃のこと。Iさんは、病室でお孫さんと三郎さんが楽
しそうに話しているのを見かけたそうです。

「病室から笑い声が聞こえてきたんですよ。それまで、誤嚥性肺炎予防などのた
めに口腔ケアを行なっていました。でも、口腔ケアは患者さんとご家族の絆を深
める上でも役立つものなのだと、あらためて気づかされました」
 Iさんは、穏やかな笑みを浮かべてそう話してくれました。

過去ログ