記事一覧

失効した紙の保険証も「3割負担」に 来年3月末までの時限的措置

厚生労働省は6月27日に事務連絡「健康保険証の有効期限切れに伴う暫定的な取扱いに関する疑義解釈資料の送付について」を発出。8月1日以降、順次失効する国民健康保険の健康保険証の取り扱いについて、有効期限が切れた健康保険証(いわゆる紙の保険証)、もしくは健康保険証の切り替えに伴って通知された「資格情報のお知らせ」のみを持参した場合、「10 割の負担を求めるのではなく」、従来どおり「3 割等の一定の負担割合を求めてレセプト請求を行う」運用を認めた。 ただし、これは移行期における暫定的な取り扱いであるとし、来年3月31日までの対応だとしている。

電子カルテの標準仕様を今年度中に策定 来年度中に標準型電子カルテも完成へ

厚生労働省は7月1日の「『医療DX令和ビジョン 2030』厚生労働省推進チーム」で、医科診療所向け電子カルテの標準仕様を今年度中に策定する方針を明らかにした。 小規模な医療機関でも過度な負担なく導入できるようデジタル庁で開発中の標準型電子カルテの要件を参考とする。 なお、標準型電子カルテは来年度(2026年度)中の完成を目指す としている。

国民のための歯科医療提供体制

令和3年2月に厚生労働省に設置された「歯科医療提供体制等に関する検討会」では、各自治体において歯科医療提供体制の構築に係る施策を評価、分析、実行できる観点等の議論を重ね、昨年、中間整理が行われた。
今般これを踏まえて、歯科医師の必要数、適正な配置等について、より具体的に議論すべく、「歯科医師の適切な配置等に関するワーキンググループ」が設置され、今年7月1日に第1回会議が開催された。メンバーは小坂健先生を座長とした大学関係者等で構成されている。
日歯では、昨年、「歯科医師の需給・偏在に関するタスクチーム」を立ち上げ、人口構造、疾病構造の変化、在宅歯科医療の需要の増加などから、地方における歯科医師不足(歯科医師偏在)、国家試験のあり方、歯科・口腔外科標榜病院の状況等について議論するとともに、郡市区歯科医師会を対象とした「地域の歯科医療提供体制および今後の働き方に関する調査」を実施し、▽無・準無歯科医地区以外でも歯科医師が不足している地区が既に存在していること▽将来の継承については後継者はいるが継承は不明、継承の予定が無いこと―を併せると約9割であること等を確認している。
WGではこの調査を踏まえて、偏在対策として地域の実情に関し、精緻なデータに基づいた検討、もしくはモデル地区を設定してのヒアリングの他、地域枠、国家試験、継承問題、巡回診療など複数の視点から検討する必要がある旨発言した。誰一人取り残さない歯科医療提供体制の構築がなされるよう努めたい。

歯科診療所6万5,824施設、前月比109施設減

医療施設動態調査の令和7年4月末概数が6月30日、厚労省より発表され、歯科診療所は前月から109施設減の6万5,824施設、病床数は前月から増減せず60床だった。
また、歯科診療所の主な開設者別施設数は、個人が170施設減の4万7,906施設で、医療法人が59施設増の1万7,240施設であった。

厚生労働省は「一般的な急性期機能」と「拠点的な急性期機能」に分けて課題を示した。

中央社会保険医療協議会の「入院・外来医療等の調査・評価分科会」は3日、急性期入院医療を議論し、厚生労働省は「一般的な急性期機能」と「拠点的な急性期機能」に分けて課題を示した。そのうち一般的な急性期機能に関しては、急性期一般入院料1の病院による深夜の救急搬送の受け入れにばらつきがあることなどが分かっていて、中医協の議論の材料にする。 急性期の入院医療を巡っては、新たな地域医療構想に関する厚労省の検討会の取りまとめに、医療機関が都道府県に新たに報告する医療機関機能として、以下が盛り込まれた。

職域がん検診も市町村が一体化へ

厚生労働省は6月 23 日の「がん検診のあり方に関する検討会」で、職域検診を含むがん検診の受診者本人が受診状況を市町村に報告する仕組みを整える方針を明らかにした。 市町村が受診状況を一体的に管理することで、受診率の向上と適切な精度管理を実現するのが狙いだ。なお、報告の仕組みは「自治体検診 DX を見据えつつ、電子的な方法の活用」を検討するとしている。

7月25日は知覚過敏の日

ご存じですか?7月25日は知覚過敏の日です。
毎年、7月25日は知覚過敏の日です。この日は、歯の健康意識を高めるために設けられました。
この日が選ばれた理由は、「な(7)つ(2)ご(5)おり」と読む語呂合わせから「かき氷の日」とも呼ばれているからです。かき氷を食べたときに歯がシミるという経験は、知覚過敏の典型的な症状です。夏の暑い日に冷たいかき氷を楽しむことは、日本の風物詩とも言えますが、知覚過敏症状のある患者さんにとっては辛い経験になることもあります。

知覚過敏はよくみられ、過小診断されることの多い疾患であり、象牙質が露出し誘発刺激によって生じる短く鋭い一過性の痛みで、その他の歯の不具合や病状(細菌が関与する疾患とは異なる)に起因するものでもありません。

知覚過敏症状に悩む患者さんは、飲食時やブラッシング時、冷たい空気を吸った際に痛みを経験するなど、QOLに多大な影響を受けています²。知覚過敏は治療できますが、多くの患者さんは歯科医に病状を相談することを避けています。 プロフェッショナルケアと同様に毎日のセルフケアは大切です。

正常体重の人 「コーヒー3杯以上摂取で代謝アップ」

徳島大大学院医歯薬学研究部の石津将、渡辺毅両助教は、肥満ではない正常体重の人がコーヒーをよく飲むと体内に代謝を助けるホルモンが増え、血糖値を下げたり、動脈硬化を予防したりするなどの効果が高まるとみられると発表した。

 2人は脂肪細胞から分泌されてインスリンの働きを助け、血糖値を下げるなどの働きが確認されているホルモン「アディポネクチン」に着目。同研究部などが参加している日本人対象の大規模疫学調査で、徳島地区分(35~69歳606人)のデータについて、コーヒー摂取と血中の同ホルモンとの関係を肥満の有無に分けて解析した。

 その結果、特にコーヒーを1日3杯以上飲む人では、正常体重だとこのホルモンが増加傾向にあったが、肥満の場合は影響を確認できなかった。2人は6月24日、徳島大で記者会見。「コーヒーをよく飲んでも、肥満の人はこのホルモンの分泌が少なく、効果が出にくいのではないか。体質に合った健康習慣をさらに調べ、発信したい」としている。

ページ移動

過去ログ