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骨太の方針に沿った次期診療報酬改定

6月13日に骨太の方針が発表されたが、社団と連盟の連携成果として、その内容は年々充実している。中でも2つの項目に注目している。(1)社会保障費の伸びを高齢化の伸びの範囲に留めるのではなく、物価上昇に相当する部分を加算すること。(2)公定価格については、人件費、歯科材料費の高騰を考慮し、適正な公定価格とすること―が明記された。
既に、来年度の診療報酬改定に向けて、厚生労働省との議論は開催されている。歯科医療費の動向や令和6年度改定に係る検証調査等を踏まえた議論はもちろんであるが、日歯は人件費、物価高騰に加え、急速な医療DXの推進、諸費用の高騰により、経営面の逼迫を考慮した改定を求めていく方針であり、令和8年度制度予算に関する厚生労働省への最重要の要望事項としていきたい。

ヤクルトレディ【歯の健康を9割が意識】

兵庫ヤクルト販売が5月7日から11日まで実施した「歯と口の健康に関する意識」では、ヤクルト製品を販売するヤクルトレディ151人のうち、9割が歯の健康を日常的に意識していると回答された。また、歯の健康が全身や生活習慣病に関係すると認識しており、口腔と全身の健康との関係に対する意識の浸透がうかがえる。
 1日の歯みがき回数では、「2回」が最多で113人、「3回」28人、「4回」が5人という回答であった。最も多かった悩みでは「歯の色」で、むし歯や歯ならびが続いた。
 複数回答によるケア習慣では、「就寝前」が132人、「起床後」104人の歯みがきが定着しており、約6割が定期的に歯科健診を受診しているが、外出先での口腔ケアは、約9割が「していない」と回答した。
【歯科通信】

歯科用貴金属価格随時改定

中医協総会が7月16日に開催され、令和7年9月からの歯科用貴金属材料の価格改定について、6品目で引き上げすることが報告された。
今回の告示価格案(1グラム当たり)では、歯科鋳造用14カラット金合金インレー用(JIS適合品)が1万2,587円、歯科用14カラット金合金鉤用線(金58.33%以上)は1万1,373円、歯科用14カラット合金用金ろう(JIS適合品)は1万1,362円で前回より、それぞれ824円の引き上げとなった。
歯科鋳造用金銀パラジウム合金(金12%以上JIS適合品)は3,445円で146円増、歯科用金銀パラジウム合金ろう(金15%以上JIS適合品)は5,095円で194円増などとなっている。
歯科鋳造用銀合金第1種(銀60%以上インジウム5%未満JIS適合品)、歯科鋳造用銀合金第2種(銀60%以上インジウム5%以上JIS適合品)、歯科用銀ろう(JIS適合品)の3品目については変更がなかった。

がん攻撃力を高める腸内細菌が見つかる

免疫細胞にがん細胞を攻撃する力を持たせる「がん免疫療法」の治療効果を高める可能性がある新しい腸内細菌が見つかった。
 国立がん研究センターなどのチームが7月14日付けの英科学誌ネイチャーに発表した。この細菌は日本人の約2割が保有している。患者に口から投与することで治療薬が効きやすくなることが期待され、企業と臨床応用の検討が始められているという。
 チームは、がん免疫療法を行なった胃がんや肺がんの患者計70人の分析をした。薬がよく効いた人の便には、あまり効かなかった人に比べて特定の細菌が多く含まれていることが分かり、この細菌を「YB328」と名付けた。
 同センターの西川博嘉 分野長は「この細菌は健康な人の体内にもいるので、安全だと考えられる。次世代のがん免疫療法への応用が期待される」と話されている。
【メディファクス】

8020達成者率は61.5%へ増加

令和6年歯科疾患実態調査の結果(概要)が6月26日に厚労省より公表された。
8020達成者率は61.5%(前回令和4年調査では51.6%)となり、6割を超えた。
1人平均現在歯数は65~69歳群以外では増加する傾向を認めた。令和4年調査同様に平均20歯以上を保有する年齢群は70~74歳群までとなっている。
歯周ポケット(4mm以上)を有する者の割合は年代が上がるにつれて増加する傾向にあり、最も割合が高い年齢群は80~84歳で61.6%、次いで60~64歳で59.1%であった。また今回調査では15~24歳群も2割を超えており、さらに早期からの対策も必要と思われる。2024年以降、歯周病検診に20歳・30歳を追加しているが、より早期からの対策が必要であることが改めて浮き彫りになった。
この1年間に歯科検診(健診)を受診している割合は63.8%と前回調査より増加しており、(かかりつけ)歯科医院での定期的な検診(健診)が最も多く55.7%であった。
歯や口の状態で気になるところでは、「冷たいものや熱いものがしみる」が25~59歳まで約1割以上存在し、「歯をみがくと血が出る」は60~64歳で最も高く12.8%存在した。口の機能面では、60歳以上では噛めないものがあるという回答が増加し、85歳以上では2割を超えていた。「口がかわく」という回答も年齢とともに増加しており、う蝕・歯周病対策とともに、オーラルフレイルや口腔機能低下への対策の推進も必要である。
歯科疾患実態調査の概況結果を踏まえ、引き続き厚生労働省を含め関係団体等とともに国民の歯・口腔の健康の維持・増進及び健康寿命の延伸に資するため、生涯を通じた歯科健診の実効化を含む歯科口腔保健の推進を図っていく。

*今回の調査は、基本的事項(第二次)におけるベースラインの設定等に活用することとなっており、厚生労働省を含め関係団体等とともに国民の歯・口腔の健康の獲得・維持・増進及び健康寿命の延伸に資するため、生涯を通じた歯科健診の実効化を含む歯科口腔保健の推進を図っていく。

・令和6年歯科疾患実態調査の結果(概要)(厚労省HP)

大福餅を喉につまらせた患者さん、助けた後の第一声が…

入院中に隠れてコンビニで買ったと思しき大福餅を頬張って窒息状態となり、院内の医師や看護師が集まってなんとか救命できたこともありました。その時患者さんが復活した際の第一声が「餅食わせろ!」だったのは今でも覚えています。

 あの時の、何も事情を知らずに集まったメディカルワーカーの皆さんのぽかんとした顔は忘れることができません。

 そして、その患者さんが亡くなってからも、娘さんに人工股関節の手術をしたり、お孫さんの肘関節骨折をしたりと、家族全員でなぜか僕の外来に来てくれています。

 娘さんもお孫さんも来るたびに、窒息時に餅を要求したことなど、思い出話に花が咲き、亡くなってからも笑いに包まれる状態を作ってくれています。

 これだけ治療したにもかかわらずこれだけの骨折を起こしてしまうと、僕が逆の立場なら本当に落ち込むと思います。何が起こってもユーモアに代えてしまった力は今でも信じられません。

 こうしてユーモアと言えるのは、僕と患者さん、患者さん家族の信頼関係が良好だったからだと思います。

歯科検診で口腔内に触れた手袋交換せず 宇都宮の小学校 6月には別の学校でも発覚 歯科医は別

宇都宮市中央部の小学校で5月に行われた定期歯科検診で、男性歯科医が児童の口腔(こうくう)内に触れた手袋を交換せず消毒のみで検診を続けていたことが4日までに、同校などへの取材で分かった。日本学校歯科医会は感染防止のため、口腔粘膜に触れた手袋の使い回しを禁止している。市内では6月にも南部の小学校で同様の事案が発覚していた。下野新聞

「歯外在ベI」は35.2%に増加

日本歯科総合研究機構はこのほど、各厚生局が毎月報告している都道府県別・各施設基準の届出状況を取りまとめた。調査したのは、令和7年6月分で「口管強」、「外安全1」、「外感染1」、「外感染2」「医療DX」、「光印象」、「歯情報通信」、「歯外在ベI」、「歯援診1・2」、「歯初診」、「医管」、「咀嚼機能1」、「咀嚼能力」、「咀嚼機能2」、「咬合圧」、「口菌検」の17項目。
令和7年6月1日時点の施設基準の全国状況は、「歯外在ベI」が23,176施設(35.2%)となり、届出割合が5割を超える都道府県は10県であった。また、「口管強」24.4%、「外安全1」53.3%、「外感染1」55.8%、「医療DX」32.5%、「光印象」17.2%とそれぞれ微増している。また、「歯情報通信」は1.1%であった。

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