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AI技術を用いて地域包括的な口腔保健情報サービスを展開。

超高齢社会が進む中、QOL向上の必要性や地域包括ケアの重要性がますます注目されるようになってきた。そんな背景もあり、大規模な医療情報を安全・安心な形で活用し、新たな歯科サービスの創出や社会的課題の解決に役立てようとするする動きが活発化している。大阪大学歯学部付属病院と大阪大学メディカルセンター、NECは、最新のICT技術を活用したAIによる高度な情報データ分析と共有を包含した「ソーシャル・スマートデンタルホスピタル(S2DH)」構想の取り組みを開始。大阪大学歯学部付属病院の診療現場にて、安全かつ効果的な治療方法を、膨大なデータに基づいたAI分析によって導き出し、選択肢の一つとして患者に提供するという。
 具体的な取り組みとして、瞬時に効果的な治療計画を立案する矯正歯科用AI、口腔内写真により病変の早期発見や見落とし防止を支援する舌粘膜病変AI、データ同化技術を用いて歯の欠損をシミュレーションする歯の喪失AIという3領域でのAI活用を始めている。また、サイバーメディアセンターでは、病院のデータを計算機センターで高速処理するためのセキュア・ステージングの研究開発を進行。これらをもとに、2018年度から歯周病AIと一般歯科AIの構築を中心とする実証実験を開始する予定だという。

軟骨細胞の破裂が骨形成の場を作る。骨が出来る新たなメカニズムを発見。

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科生体材料学分野の松本卓也教授と原エミリオ助教と大阪大学の研究グループは、骨が形成される新しいメカニズムをマウスモデルを使って発見したと発表した。研究グループは、二次骨化中心と呼ばれる大腿骨などなどの関節部分に注目。このあまり検討されてこなかった部位や時期を分子生物学的、形態学的さらに工学的といった複数のアプローチで検討。
その結果、大腿骨骨頭部分のほとんどを占める軟骨細胞が次第に肥大化し、細胞の一部が破裂し骨形成に必要なスペースが出来ること、破裂の際に残された細胞膜の断片が骨石灰化の開始点になることがわかったという。また、この細胞破裂は歩行などによって生じる機械的刺激によって誘引されることも判明した。この研究結果により、適度な運動で生じる関節部分の細胞破裂が正常な骨形成に関与していることが明らかになった。細胞膜断片が骨石灰化の起点であることを特定したことで、細胞膜断片を利用した新たな骨再生材料の開発などに繋がるだろう。

世界初、マイクロPHセンサによるう蝕の定量的検査技術の開発に成功。

東京医科歯科大学生体材料工学研究所の宮原裕二教授と田畑美幸テニュアトラック教授の研究グループは、酸化イリジウムを材料とするマイクロPHセンサを製作し、世界初となる歯のPHマッピングによるう蝕の定量的検査技術を開発した。研究グループは、歯科用深針に実装することを目的に、小型化・加工性に優れたワイヤを用い、室温での理論値に近いPH感度を有するセンサを作製。
 このセンサを用いて抜去う蝕歯の表層PH測定を行い、健康な歯根、非進行性う蝕、進行性う蝕はそれぞれ6・85、6・07、5・30のPH値を有していることもわかった。直径300μmの同センサは、凹凸や欠損といった歯表層の形態に左右されず、直接PH測定を行うことが可能であるだけでなく、染色による目視診断やX線による画像診断では識別できない歯間のう蝕進行性も評価することができる。繰り返しの測定や、使用後のオートクレーブ滅菌も可能だという。

間葉系幹細胞の投与で歯周病の進行を抑制。

 愛知学院大学歯学部の本田雅規教授、日本大学歯学部の井口慎也非常勤医員らの研究グループは、間葉系幹細胞が歯周病の進行を抑えることをマウスを使った実験で明らかにした。本田教授らは歯肉溝に糸を巻いて歯周病に罹患させたマウスを用いて実験。
 糸を巻いた同日に、糸を巻いた歯の周囲の歯肉に注射を針で間葉系幹細胞を投与すると、歯槽骨の破壊が有意に抑えられた。間葉系幹細胞はマウスの大腿骨から採取し数日間培養したものを、歯の近心の歯肉だけに投与。近心側の歯槽骨破壊は抑えられたが、遠心側の歯槽骨については投与しない場合と同様に破壊されたという。
 従来、炎症部位への細胞の投与は細胞が死滅するため禁忌とされていた。しかし、今回の実験により、炎症部位に投与した細胞でも数日間にわたり生存できることが判明。今回は骨髄から採取した間葉系幹細胞を使用したが、歯髄や歯根膜など他の組織の間葉系幹細胞でも今後実験していくとのこと。幹細胞を使った再生医療の確立にまた一歩近づいたと言えよう。

口角と幸せホルモンの関係

口角を上げると見た目が若くなる!だけではなく、
幸せホルモンの1つ、セロトニンが増加する効果も期待できます。

セロトニンの活動が抑制されると、
うつ病や慢性疲労症候群など引き起こすことがあります。
口角を上げて、作り笑いをするだけでも、
脳は笑っていると勘違いしてセロトニンを増加させます。
セロトニンには感情をコントロールして、
気持ちを安定させる働きがあります。
セロトニン増加は免疫力アップにも繋がります。

また、セロトニンは咀嚼でも増加するので、
食事のときはよく噛むようにするといいですよ!

▼参考:補完代替医療としての笑い
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/h01kant0xtt7geq0ecg1Q

歯科関連の国家試験合格者が発表。歯科医師は3年ぶりに2000人超え。

第111回歯科医師国家試験の合格者が発表され、出願者3721人、受験者3159人で合格者は2039人という結果になった。合格者は3年ぶりに二千人を超えたが、合格率は前年に比べ0.5ポイント減少の64.5%。
 新卒者の合格率は77.9%、既卒率は44.0%。規定年限で合格する学生の比率が急激に下がっているという現状は前回と変わらず。留年学生を除いた最終年限での出願者数に対する合格者の割合をみると、一部の大学で20%台となるなど厳しい現状となっている。
 また、平成29年度歯科技工士国家試験の合格発表も行われ、受験者952人に対し、合格者は902人。合格者が初めて1000人を割った昨年度よりさらに85人も減少した。全国の歯科技工士学校の入学者も激減しており、若者の歯科技工士離れが進んでいることは間違いない。
 歯科衛生士国家試験では、7374人が受験。合格者は7087人と前回に比べ350人増加した。どの職種も歯科医療を支える重要な役割を背負っている。将来の歯科業界を担う人材が育つことを期待したい。

若返りの秘訣

周りを見回すと…口角が下がっている人、多くないですか?
口角が下がると、老けた不満たっぷりの顔になります。
口元が下がると、頬や目も引っ張られて下がるため、
目元などのしわやたるみの原因にもなります。

じゃあ、どうすればいいか??
お勧めは、やっぱり口腔体操。
口腔機能維持向上のためにも、もちろん効果的ですが、
若返りのためにもとても効果的です。
口腔体操で有名なものの一つに「あいうべ体操」があります。
・あ~、い~、う~と言いながら大げさにその音の形に口を動かす
・舌をあっかんべ~と、できるだけ出す

若返りのコツは大きくお口を開けるとき、頬が持ち上がるのを意識すること。
あっかんべ~と、下に大きく出した舌を、その次は
上を向きながら突き上げるように出すと小顔効果も期待できます。
体操の前に頬を外側と内側からもみほぐしてから行うと、更に効果的です。

男女関係なく、口角の上がった魅力的な口元は、毎日の努力で作られます。
秋の夜長を利用して、マイナス5歳の口元を手に入れませんか?

統計から見た我が国の高齢者

総務省統計局では、「敬老の日」に合わせ、統計からみた我が国の65歳以上
の高齢者のすがたについて取りまとめました。
 9月15日時点の人口推計によると、65歳以上の高齢者人口は前年比44万人増の
3,557万人で、総人口に占める割合は0.4ポイント上昇の28.1%となり、人口、
割合ともに過去最高を更新しました。また、70歳以上の人口は前年比100万人増
の2,618万人、80歳以上の人口は前年比31万人増の1,104万人となりました。
 この他、
・日本の高齢者の人口の割合は主要国で最高で28.1%。次いで、イタリア(23.3
%)、ポルトガル(21.9%)など。
・日本の高齢者の就業者数は14年連続で増加し、807万人と過去最多。就業率
は主要国で最高で23.0%。次いで、アメリカ(18.6%)、カナダ(13.5%)など。
・就業者総数に占める高齢者の割合は、12.4%と過去最高。
・高齢就業者は、「卸売業,小売業」や「農業,林業」などで多い。
・高齢雇用者の4人に3人は非正規の職員・従業員。高齢者の非正規の職員・
従業員は、10年間で2倍以上に増加。
・高齢者の転出超過数は東京都が最も多く、転入超過数は埼玉県が最も多い。
などの調査結果が発表されました。

 また厚生労働省は、全国で100歳以上の高齢者が「敬老の日」の時点で69,785
人に上ると発表しました。100歳以上の高齢者は日本が表彰制度を始めた1963年
は153人でしたが、1998年に10,000人を突破。年間3,000人ペースで増加を続
けています。厚労省高齢者支援課は「人生100年の超高齢化時代を迎えており、
健やかに生活を送れる健康寿命を延ばすことが今後の課題だ」と話しています。

 安部首相は先月のNHKの番組で「いくつになっても高齢者が生きがいをもっ
て働くことができる社会をつくる」と語っています。就労を希望する元気な高
齢者が活躍できる環境づくりが求められています。

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