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断水中の歯磨きどうする? うがいやハンカチで拭き取り

西日本を中心に被害をもたらした豪雨の被災地では、広範囲で断水が続く。断水中の歯磨きはどうしたらいいのか。

 日本歯科医師会によると、口が不衛生な状態だと細菌が増え、肺炎や、全身の病気の悪化につながる。

 同学会によると、少ない水で歯磨きするために用意するのは、約30ミリリットルの水。歯ブラシを水でぬらして歯を磨く。合間に歯ブラシの汚れを、ティッシュで拭き取る。コップの水を少しずつ口に含み、2~3回にわけてすすぐ。

 歯ブラシがない時は、食後に少量の水やお茶でうがいをする。ハンカチやティッシュで汚れを取るのも効果があるという。

 唾液(だえき)には口の中をきれいに保つ働きがあり、唾液を出す工夫も必要という。耳の下やあごの下を手でもんだり、あたためたりすると、唾液が出やすくなる。

かむ力、強いと俊敏に 金沢の歯科医院長研究 バドジュニア選手で実証

 かむ力「咬合力(こうごうりょく)」が強い人は俊敏であることを、ばんどう歯科医院(金沢市)の坂東陽月(ようげつ)院長らの研究グループが11日までに、バドミントンのジュニア選手への調査で明らかにした。かむ力が強い選手ほど敏しょう性と瞬発力が優れ、かむ力と運動能力の関連を科学的に示した。坂東院長はスポーツに励む子どもや保護者、コーチに対し、競技力向上には口腔(こうくう)ケアにも気を配る必要があると呼び掛けている。

 研究グループは、バドミントンの日本代表候補であるU16(16歳以下)の男子22人と女子24人、U19(19歳以下)の男子26人と女子26人を調査対象に選定。各選手の咬合力と、腹筋運動や反復横跳び、縄跳び、50メートル走、立ち5段跳びの成績との関連を分析した。

 その結果、U19で咬合力の強い選手ほど、敏しょう性を示す反復横跳び、瞬発力を示す立ち5段跳びの成績が特に良く、強い関連性が示された。かむ力が脳を刺激し、反復横跳びや立ち5段跳びに必要な筋力を生み出すのにつながったとみられる。

 年代別の咬合力の比較では、男子U19が平均750ニュートン(ニュートンは力の単位)と、同U16の同510ニュートンの1・5倍強く、反復横跳び(20秒間)はU19が平均100回とU16の73回の1・4倍で、咬合力と敏しょう性の関連がうかがえた。

 咬合力は、成人男性で500~600ニュートン、成人女性で300~400ニュートンとされる。虫歯や歯周病があったり、歯並びが悪かったりすると低くなる。坂東院長は歯磨きなど日常の手入れに加え、かかりつけの歯科医院を定期的に受診し、口の環境を正常に保つことが必要だと指摘している。

 研究は整形外科・形成外科医院「北山クリニック」(金沢市)の北山吉明院長、日本歯科大新潟生命歯学部の高橋睦准教授と進めた。北山院長が日本小学生バドミントン連盟の副会長・医科学研究部長、坂東院長と高橋准教授が研究部員であり、バドミントン選手を研究対象にした。

 研究成果は日本スポーツ歯科医学会の雑誌「スポーツ歯学」に発表し、論文奨励賞に選ばれた。学会で表彰されるのは大学の研究者や大学病院の歯科医師が中心で、坂東院長のような開業医が論文の筆頭著者となって表彰されたのは初めてのケースという。

 日本オリンピック委員会(JOC)強化スタッフ・医科学スタッフでもある坂東院長は「東京五輪に向けてジュニア選手の強化・育成を進める際には口腔環境を整えるのが重要になってくる」と強調した。

1日3杯以上のコーヒーで肝臓に保護効果

コーヒー好きには朗報かもしれない。コーヒーを1日3杯以上飲むと肝疾患を予防できる可能性のあることが、新たな研究で示された。1日に3杯以上のコーヒーを習慣的に飲んでいる人は、全く飲まない人と比べて肝疾患による入院リスクが有意に低減したという。研究の詳細は、米国栄養学会(Nutrition 2018、6月9~12日、米ボストン)で発表された。

「やぶ医者大賞」に山梨と岐阜の2医師選出

へき地医療に尽力する医師をたたえる「第5回やぶ医者大賞」の審査会が23日、養父市役所であり、山梨県南部町にある「南部町国民健康保険診療所」所長の市川万邦さん(48)と、岐阜県郡上市にある「国保和良診療所」所長の廣瀬英生さん(41)が選ばれた。

 同賞は養父市が2014年に創設。下手な医者を指す「やぶ医者」の語源が、元は養父にいた名医を意味する言葉だったことにちなむ。今回は5県の5人から応募があった。

 市川さんは小児科と内科を基本に、認知症患者にも寄り添った医療活動を行っている。他の医療機関や行政、地域と連携し、住民の日頃の健康増進などにも力を入れている。

 廣瀬さんは、山間部で総合診療医として活躍。複数の病院や診療所と連携し、自治体の垣根を越えた医療サービスを提供している。介護や介護予防、生活支援なども含めた地域包括ケアの実践活動も評価された。

 表彰式と受賞者の講演会が8月25日、養父市広谷のビバホールである。

コーヒーによる寿命の延長効果は1日何杯まで?

コーヒーにはさまざまな健康効果が報告されているが、1日に何杯飲むべきなのかという問いに、いまだ答えは得られていない。今回、新たな研究で、コーヒーの摂取量が多い人は早期死亡リスクが低下し、この効果は1日8杯以上のコーヒーを飲む人でも認められることが分かった。また、こうしたコーヒー摂取による寿命の延長効果は、カフェインの有無にかかわらず認められたという。詳細は「JAMA Internal Medicine」7月2日オンライン版に掲載された。

 この研究は、米国立がん研究所(NCI)のErikka Loftfield氏らが行ったもの。同氏らは、英国の地域住民を対象とした大規模なコホート研究である英国バイオバンクに参加した成人49万8,134人(平均年齢57歳、女性54%)を対象に、2006年から2016年まで追跡してコーヒーの摂取量と死亡率との関連を調べた。なお、対象者の78%にはコーヒーを飲む習慣があった。

 10年以上の追跡期間中に1万4,225人が死亡した。解析の結果、コーヒーの摂取量が多いと全死亡リスクは低下することが分かった。コーヒーを全く飲まない人に比べて、1日8杯以上飲む人は、追跡期間中に死亡するリスクが14%低く、1日6~7杯飲む人はリスクが16%低かった。一方で、1日1杯以下の人では全死亡リスクの低下は6~8%にとどまっていた。

 また、コーヒーの摂取による寿命の延長効果は、レギュラーコーヒーやインスタントコーヒーだけでなく、カフェインレスコーヒーでも同様に認められた。さらに、カフェインの代謝に関係する遺伝子多型の違い(カフェインの分解が遅いため多くは飲めない人、あるいは代謝が速く多く飲める人)で効果に差はみられなかった。

 このことから、Loftfield氏は「コーヒーにはカリウムや葉酸をはじめ、身体に影響を及ぼす化学物質が1,000種類以上含まれている。今回示されたコーヒー摂取による早期死亡の抑制効果は、カフェイン以外の成分によるものである可能性が高い」と説明している。また、この結果はコーヒー好きには朗報だが、コーヒーを飲まない人が寿命が延びることを期待して、わざわざ飲み始める必要はないと付け加えている。

口臭の原因となる硫化水素を産生する酵素の立体構造と反応機構を解明。

口腔内の硫化水素濃度と歯周病の進行度には高い相関があり、患者の口腔内の硫化水素濃度を測定すれば、口臭や歯周病の程度を判定する指標にもなる。口腔内で検出される硫化水素は歯周病菌が作る硫化水素産生酵素により、主にシステインというアミノ酸から作られる。これらの酵素の反応機構の解明が硫化水素産生の根本的な理解につながると考えられていた。岩手医科大学薬学部の毛塚雄一郎助教、および野中孝昌教授らの研究グループは、健常者を含め多くの成人で検出される歯周病菌Fusobacteriumnucleatum(フゾバクテリウムヌクレアタム)特有の硫化水素産生酵素Fn1055に着目。この酵素の立体構造と反応機構を解明したと発表した。
 酵素反応をミリ秒(1000分の1秒)オーダーで追跡し、この酵素がシステインから硫化水素とセリンを生成する反応機構が明らかになった。反応には酵素構造変化を伴うことが強く示唆されたという。この研究結果は歯周病菌における硫化水素産生機構の理解につながるとともに、新たな洗口液成分の開発への期待がかかる。

AI技術を用いて地域包括的な口腔保健情報サービスを展開。

超高齢社会が進む中、QOL向上の必要性や地域包括ケアの重要性がますます注目されるようになってきた。そんな背景もあり、大規模な医療情報を安全・安心な形で活用し、新たな歯科サービスの創出や社会的課題の解決に役立てようとするする動きが活発化している。大阪大学歯学部付属病院と大阪大学メディカルセンター、NECは、最新のICT技術を活用したAIによる高度な情報データ分析と共有を包含した「ソーシャル・スマートデンタルホスピタル(S2DH)」構想の取り組みを開始。大阪大学歯学部付属病院の診療現場にて、安全かつ効果的な治療方法を、膨大なデータに基づいたAI分析によって導き出し、選択肢の一つとして患者に提供するという。
 具体的な取り組みとして、瞬時に効果的な治療計画を立案する矯正歯科用AI、口腔内写真により病変の早期発見や見落とし防止を支援する舌粘膜病変AI、データ同化技術を用いて歯の欠損をシミュレーションする歯の喪失AIという3領域でのAI活用を始めている。また、サイバーメディアセンターでは、病院のデータを計算機センターで高速処理するためのセキュア・ステージングの研究開発を進行。これらをもとに、2018年度から歯周病AIと一般歯科AIの構築を中心とする実証実験を開始する予定だという。

平成28年度の健康寿命最新値を公表。平均寿命との差を縮めることが重要。

成28年度の健康寿命最新値を公表。平均寿命との差を縮めることが重要。
 健康日本21(第二次)推進専門委員会によると、平成28年度の健康寿命は男性が72.14歳、女性は74.49歳だった。これは3年ごとに実施される国民生活基礎調査をもとに、厚生労働化学研究チームが算出したもの。前回調査に比べ、男性が0.95年、女性が0.58年延伸した。一方で、平均寿命と健康寿命の推移を見てみると、どちらも延伸しているが、その差をみると、22年時には男性が9・13年、女性が12・68年、28年時には男性が8・84年、女性が12・35年とわずかしか縮まっていないのが現状だ。日常生活に制限のある「不健康な期間」の拡大は、個人や家族の生活の質の低下を招くとともに、医療費や介護給付費などの社会保障費の増大にもつながる。
 国立社会保障・人口問題研究所の日本の将来推計人口によれば、今後も平均寿命は延びていくが予測されており、その延び以上に健康寿命を延ばすことが重要だ。歯科では8020運動のさらなる推進はもちろん、う蝕や歯周病予防の啓発活動に力を入れていかなければならないだろう。高齢化社会においての歯科の役割は大きい。

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