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全国初、歯の細胞バンク外来が開設。歯髄細胞を使った再生医療に弾み。

 歯髄細胞を用いた再生医療に注目が集まる中、日本歯科大学付属病院、日本歯科大学新潟病院に全国初の「歯の細胞バンク外来」が開設された。日本歯科大学は2015年に「歯の細胞バンク」を立ち上げており、外来の開設で同事業をさらに推進していくという。「歯の細胞バンク」は乳歯や第三大臼歯、矯正治療に伴う抜去歯などから取り出した歯髄細胞を専用の細胞培養加工施設で培養。液体窒素で凍結して半永久的に保管し、将来、歯髄細胞を用いた再生医療が必要になった際に、保管していた歯髄細胞を提供するというもの。初年度費用として5万円、2年目以降は保管料として年間2万円がかかる。「歯の細胞バンク外来」では、「歯の細胞バンク」の説明や希望者への同意書などの手続きから抜歯、細胞培養加工施設に送り届けるまでを行う。難抜歯症例や全身疾患などの有病者への対応、大学病院の安心感などもあり問い合わせ増えているという。日本歯科大学以外でも、同バンク講習を受講して認定された全国の歯科医師が窓口となり登録が可能。認定医は1000名を超える勢いで、歯髄細胞再生医療の認知も広まってきている。

舌小帯短縮症

舌の裏側の真ん中辺りで口の底と繋がっているヒダのことを舌小帯といいます。
舌小帯短縮症とは、この舌小帯が生まれつき短い状態や
ヒダが舌先に近い場所に付いている状態をいいます。

<軽度>
舌先を上の前歯の裏側の歯ぐきにつけることが出来、
口角(口の両側)を舐めることが出来ます。
ラ行やサ行、タ行を言う時、少し舌がもつれる感じがあるかもしれません。

<中等度>
舌を出したときに先端がハート型にくびれます。
舌先が上あごにつきにくい、口角(口の両端)が
舐められないといったことがあります。

<重度>
舌が下唇ギリギリ程度までしか出すことが出来ない、
舌を上にあげることが出来ないといった状態になります。

乳児の場合は哺乳することが難しい場合、治療し改善することが望ましくなります。
舌を出したときにハート型になっていない場合はほとんど手術の必要性はありません。
また、滑舌は手術ではなくトレーニングで軽減されることもあります。

滑舌が気になる場合や舌の形が気になる場合は歯科医師や言語聴覚士に
相談してみてはいかがでしょうか?

▼おくちでたべる.com
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咀嚼の話・・・全身の体力向上と全力投球

咀嚼の8つの効能「ひみこの歯がいーぜ」、
前号までに全8項目のうち7つのお話をしました。
「ひ」肥満予防、「み」味覚の発達、「こ」言葉の発音が良くなる、
「の」脳の活性化、「は」」歯の病気予防、「が」がんの予防
「い」胃腸の働きを助ける、
今回は8つめ、咀嚼と全身の関係「ぜ」です。

当たり前ですが「健康」のためにはからだに栄養が必要となります。
噛むことが難しくなるとお食事の内容が偏り、
栄養不足になることが考えられます。
また、噛み合わせとバランス感覚は関係が深いことが分かっています。
きちんと噛み合わせをすることで頭の位置が定まり、
腰の位置が安定するためです。
奥歯でしっかり噛むことは瞬発力やパワーにも繋がるため、
運動能力に噛み合わせは非常に大切になります。

咀嚼の際分泌される唾液が、神経を集中させる
ホルモンNGF(神経成長因子)に影響し多く分泌させます。
このホルモンNGFの分泌により集中力が高まり、
最大筋力を発揮すると言われるため、握力や跳躍などに影響を与えます。
また、咀嚼運動はヒラメ筋(ふくらはぎ)などの筋伸張反射を促し、
姿勢を安定させる作用もあります。

幼小児期からの食物の軟食化と水分による流し込みなどの食習慣により
咀嚼機能の獲得が難しくなり、
その後の生活習慣や運動機能へも関与すると考えられます。
咀嚼機能は高齢期のADL(日常生活活動能力)やQOL(生活の質)にも関与します。
お食事は一日3回前後、毎日何十年間も続きます。
そのすべてに咀嚼はつきものです。
「咀嚼=しっかりと噛む、硬いものを噛む」といった事が
全身の健康やバランス感覚、運動機能に繋がり、
高齢になっても「自分らしく暮らす」ということに繋がっていきます。

今年は少し「咀嚼」を意識してお食事を楽しんでみませんか?

▼噛むことの効用 「ひみこの歯がいーぜ」
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虫歯からモンゴルの子守れ 遊牧民、食生活が近代化 関西の医師ら、診療27年 「スクランブル」

関西を中心とした有志の歯科医師らがモンゴルの遊牧民らに虫歯予防の指導を続けている。約27年にわたる草の根活動。年に2回の訪問で現地診療を行い、設立に協力した首都ウランバートルの医療施設も完成した。かつて日本でも見られた食生活の近代化に伴う虫歯の増加を防ぐため、息長く取り組んでいる。

 昨年秋、ウランバートルから車で10時間ほどの小さな村。活動を中心となって進める兵庫県明石市の歯科医黒田耕平(くろだ・こうへい)さん(66)が診療指導で目にした2歳の男児は20本の乳歯全てが虫歯だった。

 歯茎は歯ブラシが触れただけで出血し、口内はすぐ真っ赤に。こうした光景は「決して珍しくない」という。暴れる子の口を開けるのは難しいが、口元に添える左手の指の置き方などに気を使い、手際よく診察。黒田さんの手元を現地の歯科医らが脇で食い入るように見つめていた。

 1991年、初めてのモンゴルで受けた衝撃が黒田さんには今も記憶に残る。肉と乳製品中心の食生活を送る遊牧民にはないと思っていた虫歯が若者を中心に広がっていたからだ。

 民主化に伴う輸入菓子の増加、遊牧生活から都市定住へのライフスタイル転換に伴う食生活の急変...。重なって見えたのは、高度経済成長期の日本だ。「日本では虫歯が減るまで約40年かかったが、人口が少ないモンゴルなら、20年でできないか」

 大阪府交野市から救急車を譲り受け、遊牧民が住むテント式住居「ゲル」への訪問診療を開始。使われなくなった歯ブラシの植毛機を日本から送り、現地生産も。94年には幼稚園の一室に歯科診療所を開設した。

 それから約23年。昨年9月、診療所の収益や寄付を基にウランバートルで完成したのが「エネレル健康センター」。エネレルはモンゴル語で慈愛を意味し、歯科だけでなく、内科も入る。所長には岡山大歯学部で研修を受けた歯科医のイチンホルローさんが就いた。

 黒田さんは「活動に参加してくれた延べ400人以上の日本人ボランティアや、現地医師の協力のおかげ」と振り返る。

 今後は専門の小児障害者歯科の普及にも力を入れるつもりだ。「現地では歯科医らがどう対応していいか分からず、障害のある患者を帰宅させる現状もある。障害者を診られる歯科医を増やしたい」と意気込む。

にしんの卵「数の子」。

お正月と言えばおせち料理ですが、召し上がりましたか?
おせち料理の定番、にしんの卵「数の子」。
魚卵というとコレステロール値が高そうですが、
数の子は意外に低く、鶏卵の2/3程しかありません。
更に不飽和脂肪酸のEPAやDHAが多く含まれるため、
血中コレステロールを下げてくれます。
しかも、脳の活性化を促すので、認知症予防のためにもお勧めです。
また、抗炎症作用があるEPAやDHAは歯周病の緩和にも効果が期待できます。
プチプチが美味しいし、お正月だけではなく、普段にも是非食べたいですね~!

▼魚卵トリビアあれこれ
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菊谷先生が旭川に来ます。

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3月4日菊谷先生が、市民公開講座で講演します。
詳細は、添付ファイルをご覧ください。

妊娠時の口腔ケアや歯科診療に注目。むし歯や歯周病になった妊婦は約4割。

妊娠・出産・育児サイト「ベビカム」のインターネット調査によると、妊娠してからむし歯や歯周病に罹患した人が38.2%にものぼることがわかった。また妊産婦歯科健診については、66.7%の人が「受けた」と回答。多くの自治体で無料実施されているためか受診率は高めになっている。また、妊娠中に歯科医院に行くことに不安を感じるかとの問いに、約半数の人が「はい」と回答した。さらに、妊娠中に歯科治療を受けたかどうかについては、44.7%と半数近くの人が受診。歯石や歯垢除去などの定期健診が79.6%、むし歯の治療が60.8%と上位を占めた。妊娠中は女性ホルモンの分泌量が減少すると言われている。女性ホルモンは歯周病菌の繁殖を促進させ、唾液が減ることでむし歯になるリスクも高くなる。また、つわりが始まると嘔吐などにより口腔ケアがしづらくなり、歯科治療もままならない。日々のメンテナンスはもちろん、妊婦のむし歯や歯周病に関する正しい知識を発信していくことが必要であり、不安や不満の解消などケアの充実も大切だろう。

介護食 軟らかさ一目で

 食べ物をかんだり、のみ込んだりするのが難しい高齢者や障害者らに向け、市販の介護食品に軟らかさなどの目安を示す新しい表示制度ができた。愛称は「スマイルケア食」。介護食の選びやすさや、栄養相談のしやすさが向上する効果が期待されている。農水省によると、介護食品の軟らかさの表示は、複数の規格が併存している。メーカーによって基準がまちまちだと、選ぶのが大変。統一されれば、在宅医や訪問管理栄養士にも相談しやすくなりますと期待を寄せる。
 在宅介護は孤立しがち。食品についても気軽に相談できる環境がもっと整ってほしい。食のバリアフリー化が進むのを願っています。国立国際医療研究センター病院(東京都新宿区)のリハビリテーション科医長で、嚥下障害に詳しい藤谷順子さんは「市販の介護食に、国が公的な基準を設けた意義は大きい。摂食・嚥下機能に障害がある人への食事指導は診療報酬の対象となったので、新しい表示も使って、医療機関へ積極的相談してほしい」と話している。
                  北海道新聞 2017.10.18

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