できるだけ口から食べてもらう際に役立つのが「介護食」。介護が必要な人に適した食事のことで、そしゃくや嚥下(飲み下し)の機能が衰えた人にも、おいしく食べてもらう工夫が凝らせれている。
「日本介護食品協議会」(東京)が定める自主規格に適合する介護食は年々増え、現在約500品目。生産額(2008年)も約65億円と3年間で倍増している。
読売新聞 2010.6.27
できるだけ口から食べてもらう際に役立つのが「介護食」。介護が必要な人に適した食事のことで、そしゃくや嚥下(飲み下し)の機能が衰えた人にも、おいしく食べてもらう工夫が凝らせれている。
「日本介護食品協議会」(東京)が定める自主規格に適合する介護食は年々増え、現在約500品目。生産額(2008年)も約65億円と3年間で倍増している。
読売新聞 2010.6.27
じっと座ったまま食べようとしない、口に食べ物を運ぼうとすると顔をそむけてしまう・・・。認知症のお年寄りの食事に苦労している人は多い。そんななか、認知症高齢者の「食べる力」を引き出そうとする取り組みが医療や介護現場で広がっている。
認知症高齢者の食べる能力を研究している北海道医療大看護福祉学部教授の山田律子さんによると、対象が何であるかを認識できない「失認」や、目的に向かった行為ができない「失行」などの症状は、食事の場面でも表れる。
失認なら、一口食べさせることで食べ物であることを認識させたり、失行なら、利き手にはしやスプーンを持たせたりするとよい。食事の様子を注意深く観察し、その人に合った介助法を選ぶことで、食べる力を保持することが可能になる。ただし、本人が自分でできることもあるので、「介助し過ぎない」ことも大切だ。
読売新聞 2010.6.26
植物状態である遷延性意識障害の人にも口から食べてもらう試みをしているのは、歯科医で大阪大准教授の舘村卓(たかし)さんだ。在宅の80歳代の女性は脳内出血で遷延性意識障害になり、胃ろうにし、7年間、口から食べていなかった。家族が「口から食べさせたい」と希望し、舘村さんは唾液が飲めるが、舌が動くかなど口からのどにかけての機能を調べ、食べ物を飲み込む反射が残っていることを確認。口腔マッサージを家族に指導した。
約1年後。ベットの背を50度前後に起こし、首を少し前に倒した姿勢で、食べ物を乗せたスプーンを舌に乗せ、軽く下に押してから引き抜くと、「もぐもぐ」と口を動かして飲み込んだ。状態のいい時はおかゆやつぶしたバナナなどを食べる。ただむやみに食べさせると、食物が気管に入って起こる誤嚥性肺炎や窒息の危険もあり、注意が必要だ。
読売新聞 2010.6.24
第4回理事会が7月15日(木)、歯科医師会館で開催され、国立がん研究センターとの日歯の連携事業として、がん患者歯科医療連携講習1「手術前患者を対象とした口腔ケア」を実施することを決定した。全国展開に向けたモデル事業として、関東圏の千葉県、埼玉県、東京都、神奈川県、山梨県各歯科医師会で実施する。
講習内容は▽がん治療総説 ▽がん手術治療と口腔ケア ▽がん患者とのコミュニケーション ▽がん患者医療連携システムと歯科治療・口腔ケア。受講者には「がん患者歯科医療連携講習1の修了証」を交付する。国立がんセンターとの連携事業は、がん患者の口腔衛生状態の向上によるがん治療合併症の予防・軽減を図るとともに、全てのがん患者が安心して歯科治療を受けることができるための社会基盤を構築することを目的としている。
日歯広報 7月25日
歯のかぶせや詰め物が外れたり、歯が抜けたままにしていると、その横の歯や、かみ合うはずの歯が動いて、かみ合わせのずれが生じます。適合していないかぶせや入れ歯でも同じことが起こります。そして、かみ合わせのずれは、下あごのずれにつながります。ほかにも、ほおづえや横向き寝、うつぶせ寝のまま本を読んだりすると、かみ合わせや下あごのずれが生じ、ひいては顔がゆがんでしまいます。
下あごのずれは、身体のバランスに影響し、肩こりや片頭痛を引き起こす可能性もあります。さらに、頚椎(けいつい)のずれや脳の血流量の低下を誘発するなど、全身の健康にとってマイナス面ばかりです。歯科治療においても近年、かみ合わせや、あごの位置を配慮した包括的治療という考え方が注目されています。
南日本新聞 2010.6.15
慌ただしい生活やレトルト製品の普及などで、急いで食べられる軟らかい食品が好まれるようになった。それがかむ力を弱め、結果として様々な異変を身体に及ぼす。全国食育推進研究会理事長で日本咀嚼学会元理事長の斉藤滋さんはかつて、各時代の食事を再現してかむ回数と食事時間を調査した。
それによると、現代人の食事(ハンバーグやスパゲティなど)で、かむ回数は620回で時間は11分。これに対し、弥生時代の食事(もち米の玄米を使ったおこわ、乾燥したクルミなど)で、かむ回数現代の6倍以上、時間も約5倍をかけていた。戦前の食事と比べても、かむ回数と食事時間は現代の倍以上。「幼少期から、かむ力を意識して鍛えないと、あごが十分に発育せず、かみ合わせの異常や顎関節症の要因になりかねない」
読売新聞 2010.7.3
生後8ヶ月の三男を歯科医に連れて行き、驚いた。生え始めの前歯4本とも虫歯になっていたからだ。「まだ離乳食も満足に食べていないのに、なぜ?」医師は、イオン飲料(スポーツ飲料)が原因になっている可能性が高い、という。ナトリウムやカリウムなどの電解質(イオン)を含んでいる清涼飲料水だ。
男児がイオン飲料を飲み始めたのは、生後6ヶ月ごろ。熱が出たとき、脱水を心配した母親が哺乳瓶で与えた。その後、ミルク代わりに毎日飲ませるようになった。
市販のイオン飲料は酸性度が高いものが多く、医療用より糖分も多め。糖分は虫歯菌を増殖させ、酸は歯を溶かす「酸蝕症」を引き起こす。哺乳瓶でだらだらと飲ませると、前歯を中心に歯全体に虫歯が広がりやすいという。日本小児科医会の塙住生常任理事は「下痢や嘔吐の時でも、お茶や水を飲めれば十分。誤った情報を信じ込んでいる親は多い」と話す。
読売新聞 2010.7.2
本日は、旭川の花火大会。暑い夏らしく花火も一段と綺麗です。たまに近くで観る事もありますが、横着なため6㌔離れた診療所からの見学です。最近の花火は、色とりどりで色々な形もあり飽きさせません。年に1回しかありませんが、年2回にしたいです。