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北海道議会から「国民皆歯科健診の実現」を求める意見書が提出されました

 北海道議会令和5年第1回臨時会において、「国民皆歯科健診の実現」を求める意見書を政府へ提出することが可決されました。意見書の内容については、以下URLよりご覧ください。

https://doushi-renmei.jimdofree.com/

新型コロナウイルス感染症に係る各補助金における 消費税及び地方消費税に係る仕入控除税額報告書の提出について

 令和3年度新型コロナウイルス感染症拡大防止・医療提供体制確保支援補助金(補助額25万円)及び令和3年度新型コロナウイルス感染症感染拡大防止継続支援補助金(補助額8万円)について、補助金を受け取られた医療機関におきましては、標記報告書を令和5年6月30日(金)までに厚生労働省へ提出する必要があります。

 道歯会員専用ホームページに報告書の様式(Excel・手書き)を掲載しておりますのでご活用ください。

〇令和3年度新型コロナウイルス感染症拡大防止・医療提供体制確保支援補助金(補助額25万円)
https://doushi.net/member/bukai/view/673

〇令和3年度新型コロナウイルス感染症感染拡大防止継続支援補助金(補助額8万円)
https://doushi.net/member/bukai/view/677

金パラ告示価格 7月から3,077円に

歯科鋳造用金銀パラジウム合金の告示価格が7月から1グラム3,077円と、現在よりも314円引き下げられる。17日の中医協総会で歯科用貴金属の随時改定について報告があった。

 対象9品目中、「歯科鋳造用14カラット金合金」は4品目とも221円増で、「インレー用」6,817円、「鉤用」6,800円、「鉤用線」6,950円、「金ろう」6,777円、「歯科用金銀パラジウム合金ろう」3,781円となる。

 価格が据え置きだったのは「歯科鋳造用銀合金第1種」「同第2種」「歯科用銀ろう」となっている。

診療報酬財源死守の動き

岸田文雄 内閣総理大臣が掲げる少子化対策で、診療報酬などを含む社会保障費から財源を捻出する可能性が出てきた問題を受け、歯科を含む医療界では診療報酬財源を死守しようとする動きが活発化している。5月25日には日本歯科医師会・日本医師会・日本薬剤師会を含む12団体が「医療介護における物価高騰・賃金上昇への対応を求める合同声明」を公表した。

 合同声明では、「急激な物価・賃金高騰の状況にある中で、公定価格により運営する医科歯科医療機関、薬局、介護施設などは、価格に転嫁することができず、物価高騰と賃上げへの対応には十分な原資が必要である」と指摘。そのうえで「少子化対策は重要な施策だが、病や障害に苦しむ方々のための財源を切り崩してはならない」として、対策に向けた財源論をけん制した。

歯と口の健康週間啓発広告

北海道歯科医師会では、例年、「歯と口の健康週間の啓発広告」を新聞に掲載しております。

 掲載日が確定しましたので、お知らせいたします。

【掲載日】2023年6月1日(木)
【掲載新聞】北海道新聞 朝刊 15段

世界人口白書2023

UNFPA(国連人口基金)が今年4月に発表した「世界人口白書2023」によると
インドの人口が中国を抜いて世界一となる見通しです。今年半ば時点でインド
の人口が中国を290万人上回り、14億2860万人となる予測が立っています。この
背景には中国が1979年から30年以上に渡り実施した「一人っ子政策」により、
急速な少子化が進んだことが要因だと考えられています。白書によると2023年の
世界人口は80億4500万人となり、昨年に比べ7600万人の増加予測で、2023年の
日本の人口は、昨年に比べ230万人の減少で1億2330万人、世界第12位となって
います。
 世界の人口は約70億人と教科書で覚えた方も多いかと思いますが、いまや
世界の人口は増加の一途を辿っており、予測では2030年には85億人、2050年に
は97億人、2080年代には104億人とピークを迎え、2100年まで同水準で推移す
ると推定されています。さらに予測では、2050年までの世界人口増加の大半は
コンゴ民主共和国、エジプト、エチオピア、インド、ナイジェリア、パキスタン、
フィリピン、タンザニアの8カ国に集中し、一方、20%以上の人口減少に直面
するのがブルガリア、ラトビア、リトアニア、セルビア、ウクライナとされて
います。やっと少子化対策に本腰を入れ始めた日本においては、その着実な取
り組みに期待したいと思います。

睡眠中の歯ぎしりは食物繊維の摂取量と関連

岡山大学は5月24日、睡眠中に歯ぎしりをする大学生は食物繊維の摂取量が少ない傾向にあることを明らかにしたと発表した。この研究は、同大学術研究院医歯薬学域の外山直樹助教、江國大輔准教授、森田学教授(当時)、ノートルダム清心女子大学食品栄養学科の長濱統彦教授、小見山百絵准教授、山下美保准教授らの研究グループによるもの。研究成果は、「Journal of Clinical Medicine」にオンライン掲載されている。

 睡眠中の歯ぎしりへの一般的な対処法はマウスピースによる歯の保護などのように、歯ぎしりによる被害を緩和する対症療法である。しかし、歯ぎしり自体を減らす方法はまだ見つかっていない。研究グループは先行研究で睡眠中の歯ぎしりと睡眠の質との関連を明らかにした。睡眠中の歯ぎしりは睡眠段階N1(浅いノンレム睡眠)に起こりやすいことがわかってきている。つまり、睡眠中の歯ぎしりは睡眠の質が低いと起こりやすいことを示している。そこで今回、睡眠に影響を及ぼすものとして栄養に着目した。例えば、コーヒーに含まれるカフェインは覚醒作用があり、睡眠時間を短縮することが知られている。

アレルギー:親の唾液でアレルギー予防? 乳児期摂取、発症低下 研究チームが調査

 和歌山県立医科大などの研究チームは、1歳までの乳児期に親の唾液を口にした小中学生は、アトピー性皮膚炎とアレルギー性鼻炎の発症リスクが下がる傾向があると発表した。約3600組の親子を対象に、大規模な疫学調査をした。親の口の中にいる細菌が乳児の免疫を刺激し、アレルギー予防につながっている可能性があるという。

 チームは2016~17年、石川県と栃木県の小学1年~中学3年の子どもとその親計3570組を対象に調査。アンケートで乳児期の生活習慣などを質問し、94・7%が回答した。

 調査結果によると、小中学生のアトピー性皮膚炎の発症は、乳児期に親と食器の共有をしていると48%低下し、親が口の中に入れたおしゃぶりを使っていると65%低くなった。アレルギー性鼻炎の発症は、おしゃぶりの共用で67%低下したが、食器共用とは明らかな関連は見られなかった。

 13年にスウェーデンで同様の調査が行われ、乳児期に親の唾液を摂取すると3歳時点でのアレルギー発症リスクが低下するとの結果が発表されたが、小中学生にまで広げた研究は初めてという。

 チームの久保良美・和歌山県立医大博士研究員は「乳児期のどのタイミングで親の唾液に触れるのが一番効果的なのか、さらに研究が必要だ」と指摘した。

 一方、親の唾液が乳児期の子どもの口の中に入ると、虫歯の原因となるミュータンス菌に感染するという指摘がある。久保研究員は「ミュータンス菌は、歯が生えてから定着する。歯が生える前の唾液接触が重要だ」と話した。

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