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男児バナナ誤嚥、要因特定至らず…北上市公表の検証委報告で

 北上市の民間保育施設で2023年6月、当時1歳2か月の男児がバナナを喉に詰まらせ、障害を負った事故で、市は事故検証委員会の報告書を公表した。施設側の対応と事故との因果関係が確認されなかったことから、「発生要因の特定に至らなかった」と結論づけた。(河村武志)

 男児は、同市の会社員羽藤翔さん(38)と妻の緋沙子さん(37)の三男・凰ちゃん(4)。23年6月1日、凰ちゃんは厚さ7ミリに輪切りされたバナナを喉に詰まらせた。低酸素脳症で重い障害を負い、日常的にたんの吸引などが必要な医療的ケア児となった。

 5月末に検証委が市に提出した報告書などによると、凰ちゃんは事故の約3週間前にも自宅でご飯を喉に詰まらせて救急搬送された。緋沙子さんは口頭で施設側に事実を伝えた上で、配慮するよう求めた。

 報告書では、食事対応で注意すべき点について口頭でのやりとりだった点を問題視。保護者と施設側の間で認識に相違があったとして、「誤解や伝達漏れが生じやすい構造だった」と指摘した。

 発生要因については、食事提供を含む施設側の対応と事故との間に明確な因果関係は確認されなかったと断定。「(凰ちゃんに)誤嚥が生じやすい何らかの基礎疾患が存在した可能性は推測されたものの、医学的に確定した診断は得られておらず、発生要因を一義的に特定するには至らなかった」とした。

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