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歯つらつ健口セミナー・健口相談

とき:1月30日(金) 午前9時30分~12時
ところ:保健所問診指導室(第二庁舎3階)
内容:保健所歯科医師による講話
   話す、噛む、飲み込みの介護予防、歯や口についての個別健   康相談
 講話または相談のみの感化も可
申込:健康推進課 25-6315

広い視野からの食育の展開 小児歯科医の立場から

北海道教育大学札幌校 酒向 史代
近年、日本の社会構造などが大きく変化し、国民のライフスタイルや価値観が多様化し、それに伴って国民の食をめぐる状況も変化し、食に関する新しい様々な問題が生じている。これらの問題の中で、子どもへの影響が顕在化している事例として、
・食環境の問題(朝食の欠食、だらだら食べ、嗜好偏重による偏食など)・食品、栄養の摂取の問題(カルシウムの不足、糖分、脂肪の取り過ぎなど)・こうしたことに伴ってみられる子どもの心身の健康の問題(小児肥満、痩身、抑うつ症状など)などがある。
 このような中で、食育の重要性が再認識され、食育基本法が平成17年7月に施行された。
     第26回日本小児歯科学会北日本地方会特別講演要旨より

歯が生え始めた赤ちゃんのお口のケア

赤ちゃんの健康へのお母さんの関心は常に高いものですが、口に関しても例外ではなく、妊婦さんを対象としたアンケートでは、自分の口の健康に関心があると答えた方は41%に留まったにもかかわらず、赤ちゃんの口の健康には69%の方が関心があると答えました。口や歯を健康に保つことは、健康の基本である栄養摂取のためだけでなく、食事を噛んで味わったり、言葉を話し、豊かな表情を保ったりするためにも必要です。また、良く噛むことで唾液の分泌が促進されれば、消化を助けたり、外部から侵入してくる菌などを防ぐこともできるのです。大切な歯を生涯に渡って健康に保つためには、赤ちゃんの時からの正しいお口のケアの習慣づけが大切です。

小児歯科医療の場での食育の内容

(1)歯の成長と食べ物との関わり
 ①1日に必要な食事内容を知る
 ②歯の成長に最も関わりが大きい栄養素はカルシウムであり、加工食品の過剰によるリンとの摂取バランスを崩さない
 ③糖分の摂取には、お菓子、飲料類の含有量を知り、砂糖からのエネルギー摂取量を10%以下にするのが望ましい
 ④おやつには、砂糖が少ない、ネバネバしていない、口の中に長く残らないものを選び、時間と量を決めてダラダラ食べない、お茶、牛乳、水と組み合わせる。寝る前は食べないなどの配慮が必要
 ⑤歯の成長と関わる最近の食品としてキシリトールが脚光を浴びている。一方、サプリメントによる過剰摂取の弊害が確認されている
(2)咀嚼の意義
 離乳期から1.5~2歳頃までが咀嚼能力の発達の大切な時期である。
(3)味覚の形成
 乳児期から健康な歯で種々な食物を味わうことによって、様々な味を体験して味覚を鍛え、本物の味を知ることが大切である
     第26回日本小児歯科学会北日本地方会特別講演要旨より

痛まない虫歯 さまざまな危険潜む

 むし歯の痛みは耐えがたいものですが、痛みが治まったり、穴があっても痛まなかったりすると、ついついそのままにということもあるかと思います。
 むし歯は細菌の感染によって起こる病気で、痛まなくてもさまざまな危険が潜んでいます。特に細菌が血液に進入すると、健常者ではさまざまな防御機構が働いて大事に至りませんが、抵抗力の落ちた人では全身的な症状を引き起こすことがあります。
 むし歯をそのままに放置すると、炎症が拡大し他の歯に影響を及ぼしたり、全身疾患へ移行したりし、注意が必要となります。
                  山口新聞 2008.11.28

今シーズンのAソ連型タミフル耐性ウイルス、日本で93%に見つかる

今シーズンにおいて、Aソ連型タミフル耐性ウイルスが、日本で93%に見つか
っていたことが分かった。世界保健機関(WHO)が2008年12月29日時点でまとめ
たところ、2008年第4四半期において、日本では14検体中13検体からAソ連型タミ
フル耐性ウイルスが検出された。英国でも14検体中13検体で見つかっている。ガ
ーナ(1検体中1例)、カナダ(1検体中1例)、イスラエル(1検体中1例)、ノル
ウェー(1検体中 1例)などからも報告されており、世界全体では33検体中30検
体から耐性ウイルスが検出された。出現頻度は91%と高率だった。

子供の誤飲トップはたばこ=29年連続、全体の3割超-1歳半までが大半・厚労省

子供の誤飲事故原因を調べたところ、たばこが全体の3割超に上り、調査を開始した1979年以降、29年連続でトップだったことが、厚生労働省が10日までにまとめた2007年度のモニター報告で分かった。
 大半は生後半年から1歳半までの乳幼児のケース。厚労省は「これらの子供がいる親はたばこの管理に細心の注意を払ってほしい」と呼び掛けている。
 調査は家庭用品が関係した健康被害について、全国8病院の小児科から受けた報告をまとめた。
 報告された誤飲事故は前年度比131件増の777件。うちたばこが原因だったのは261件(33.6%)に上った。
 内訳は、未服用のたばこが172件、吸い殻が77件、吸い殻が入った空き缶などにたまった液が12件。死亡例はなかった。
 年齢別では、生後6カ月~11カ月の乳児が146件と半数超。これに、同12カ月~17カ月の幼児のケース69件を合わせると215件となり、8割を超えた。 

カロリーゼロの落とし穴

最近ではカロリーゼロ、ノンシュガー等の表示の飲料を目にすることがおおくなった。しかし、これらはエネルギーや糖分が一定の基準値より低ければ表示できるようになっています。
 したがって、ノンシュガー表示でも、大量に飲んでいたら、いつの間にか糖分の摂りすぎになっていることもあります。

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