もちなど食べ物による高齢者の窒息事故が多いのは、唾液の分泌が減って口の中が乾燥しやすいことや、歯の喪失などが原因だ。食事による窒息を防ぐには、
①食べ物をのどに詰まらせない大きさに切り、少量づつゆっくりとよくかんで食べる
②水や茶で口の中を湿らせて、水分を取りながら食べる
③食べている最中には話しかけない
④確実に目覚めてから食べる
⑤義歯を調整し、かみやすい状態を保つ
日本農業新聞 2008.12.25
もちなど食べ物による高齢者の窒息事故が多いのは、唾液の分泌が減って口の中が乾燥しやすいことや、歯の喪失などが原因だ。食事による窒息を防ぐには、
①食べ物をのどに詰まらせない大きさに切り、少量づつゆっくりとよくかんで食べる
②水や茶で口の中を湿らせて、水分を取りながら食べる
③食べている最中には話しかけない
④確実に目覚めてから食べる
⑤義歯を調整し、かみやすい状態を保つ
日本農業新聞 2008.12.25
正月になると、もちによる高齢者の窒息事故が増える。高齢者が食べやすい代用もち料理と、もちを食べる時の注意点にどのようなものがあるか。
①きな粉は口の中の水分が奪われ、むせやすい。砂糖と水を混ぜてソース状にして、もちに絡めるとよい。
②かんだり、飲み込んだりする力が弱った高齢者には、もち食感を再現した代用もちを勧める。
③重湯ゼリーのおはぎは、重湯をゼラチンで固めることで、もちのような食感を再現した。こしあんに油を混ぜると滑らかで飲み込みやすくなり、エネルギー補給にもなる
④れんこん団子の雑煮、豆腐白玉黒みつソースはつきたてのもちのように軟らかいが、のび過ぎないので食べやすい。
もちがすきな高齢者は、多い。安全性を重視しつつ、食べる喜びを感じられる工夫が必要。紹介した料理は家族もおいしく食べられるので、一緒に楽しんで欲しいと話す。
日本農業新聞 2008.12.25
2009年も2ヶ月が過ぎました。3月となりました。公私共々忙しい時期です。これからワカサギの季節、テニスの季節、診療の季節(?)です。体調管理に気をつけてください。
急性心筋梗塞など動脈硬化による心疾患にかかった人は、重い歯周病にかかっている可能性が高い。こんな研究結果が、熊本大医学部付属病院歯科口腔外科と循環器内科の共同研究で分った。研究では、歯周病の検査が動脈硬化を予測する簡易マーカー(判断基準)になり得るとしており、歯周病と心疾患の関連性を示す研究として注目されている。
研究者の中山秀樹熊本大病院准教授(歯科口腔外科)と副島弘文同大准教授(保健センター、循環器内科)は「今後、されに症例を蓄積し、ハイリスク患者に歯周病治療を行った場合の冠動脈疾患の発症予防効果を研究したい」と話している。
熊本日日新聞 2008.12.21
口の中が乾燥して舌がヒリヒリする、長時間話していると、ろれつが廻らなくなる、口臭が気になるなど、唾液が十分に出ないために起こるドライマウスの症状に悩まされている人は意外に多いようです。
ドライマウスの症状で受診する患者は、50~70代の女性が約9割と、中高年女性が圧倒的多数。原因によって治療法が異なるので、たかが口の渇きと放置するのは危険です。
発泡剤の入っていない歯磨き剤や、潤いを補うため舌に塗るジェルなど、ドライマウス専用のケア用品が市販されているので、自分にあったものを見つけましょう。
婦人公論 2008.10
「口腔ケアって、手をかけていけばいくほど、口腔の状態も機能もどんどん良
くなっていくんです!」
講義の冒頭から次々と繰り出す熱いメッセージで、参加者をグイグイ引きつけ
るYさん。数年前、勤務先の看護部長を説得し、あっという間に病棟へ口腔ケア
を定着させたパワーは今も健在。お話を聞いているだけで、元気が出てきます。
そんなYさんが口腔ケアに関心をもつようになったきっかけ。それは、口腔乾
燥で悩む患者さんの口を、何とかしてあげたいという思いだったそうです。
「口の中が乾燥していると、硬くなった痰なんかが口蓋にこびりついて取れな
い。これじゃあ、食事だって食べる気がしないですよね」
食べる意欲がなくなると生命力が落ちてくることは、看護師として経験的に感
じていたといいます。そこでYさんは、何かヒントが得られないものかと口腔ケ
アのセミナーを受講。講義や実習で教わった口腔周囲へのマッサージ、球状ブラ
シを使った粘膜への刺激をさっそく試してみることにしました。
しかし、当時は試行錯誤の連続……。うまくいかないことがあっても相談する
人はいません。ひとり涙を流したこともあったといいます。それでも患者さんを
救いたい一心で、あきらめずにケアを続けました。その甲斐あって、患者さんの
口腔に変化が出てきたのです。
「舌が少し動くようになったり、口臭がだんだん減ってきたり、口の中が潤っ
てきたり……。これはいけるぞって、ビビッときましたね」
冒頭のYさんの言葉どおり、口腔ケアは手をかけていけば確実に成果につなが
る。そのことを、まさに身をもって実感できたのでした。それからは持ち前の行
動力で、口腔ケアの意義や大切さを周囲に伝え、一気に病棟へ口腔ケアが普及し
ていきます。
「口腔乾燥でつらい思いをされていた患者さんが、いろんなスタッフが関わっ
ていくことでおいしそうにご飯を食べられるようになる。ホント、人が口から食
べている姿って不思議ですよね。見ていると胸が熱くなってきます」
1人からチームへ! 病棟に口腔ケアが定着した今、患者さんの回復をスタッ
フやご家族、みんなで喜べることが何よりうれしいとYさん。最近はお会いする
たび、「私は口腔ケアの伝道師みたいなもの。みんなが頑張ってくれるから安心
です」と、ステキな笑顔を見せてくださいます。勉強会などを通じて、口腔ケア
の知識、技術、そしてハートを、今日も後進のスタッフに伝えています。
基調講演:子どもたちを取り巻く食環境について
旭川大学女子短期大学部 若杉 人美教授
事例報告:学校における食支援の実践
地域における食支援の実践
歯と口の健康から食支援
とき:平成21年2月28日 14:00~16:30
ところ:旭川市障害者福祉センター おぴった
対象:保育所、幼稚園、学校、歯科保健関係者
申込:旭川中部地域歯科保健推進協議会事務局
旭川市保健所健康推進課健康推進係
電話:26-1111(内2952)
厚生労働省の調査によれば、歯周病にかかっている日本人は、30歳以上で80%に上ります。人数にすると約5000万人でそのうち約700万人は、治療が必要とみられている。
歯周病のやっかいなところは、痛みなどの自覚症状が少なく、本人が気づかないまま、症状がどんどん進行してしまうことが多い。
プラーク(歯垢)1gの中には、一億以上の細菌が存在します。このプラークは、歯周病に向けて2つのリスクを拡大する。
①歯周病菌から、コラゲナーゼと言う酵素(体内で化学反応を促進する物質)を大量に分泌させる。そのため歯ぐきも徐々に壊れて後退し、やがて歯を支えきれなくなってしまう。
②歯周病菌と戦う戦うために、歯ぐきの血管から、免疫細胞の白血球が免疫反応は、体を異物から守るうえで大切なことですから、それが過剰になると、大量の活性酵素を発生させて、歯ぐきに炎症を起こし、歯ぐきを破壊する。
安心 2009.1