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北海道新聞掲載記事 「足りぬ歯科衛生士」で誤報 混乱を招く

9月7日(火)の北海道新聞朝刊に掲載された「足りぬ歯科衛生士」の
記事に、歯科衛生士の雇用対策とは全く関係のない補助金制度を、
厚生労働省が歯科衛生士の雇用対策として行っていると誤って掲載さ
れた。そのため、厚生労働省、北海道保健福祉部、道歯、札歯、その他
関係機関に問い合わせが集中した。
 これを受けて札幌歯科医師会が取材担当者に確認を取ったところ、
歯科医師の卒後臨床研修施設の指定の際に交付されることがある補助
金を、歯科衛生士の雇用対策として誤って記事にしたことが判明した。
北海道新聞は9月17日(金)の朝刊に“歯科衛生士の雇用を増やすため
のものではなく、歯科医師の臨床研修施設の指定の際に補助金が交付
されることがある”とした『訂正』記事を掲載した。

※掲載記事
 ・北海道新聞(9月 7日(火)朝刊)掲載記事「足りぬ歯科衛生士」
 ・北海道新聞(9月17日(金)朝刊)掲載記事「訂正」
 

唾液で疲れ測定 ヘルペスウイルスの量に注目、1年以内に実用化へ

だるい、眠い、体が重い--。日本人の6割が感じているとも言われる疲れ。疲れは痛みや発熱と同様、体の異常を知らせるアラームだ。これまで客観的に測る物差しがなかったが、最近新たな測定法が開発されつつある。その一つが、唾液(だえき)の中にいるウイルスの量を調べるというもので、1年以内に実用化できそうだという。【斎藤広子】

 東京都内に住む会社員の女性(32)は昨年の育児休暇中に味わった悔しい思いが忘れられない。昼夜を問わない乳児の世話でへとへとに疲れていたが、「仕事を休んで家にいるんじゃないか」と、夫は家事も育児もほとんど手伝ってくれなかった。「いくら『疲れた』と口で言っても説得力がなくて困った。『これだけ疲れているから手伝って』と数値で示せる材料が欲しかった」と振り返る。

 疲れはこれまで客観的な指標がなく、どのくらい疲れているのか、自己申告に頼るしかなかった。東京慈恵会医科大の近藤一博教授(ウイルス学)は「疲れと疲労感は違う。疲労感は報酬や達成感などで吹き飛んでしまうこともあるが、疲れは体を休めないととれない」と話す。自己申告では主観的な「疲労感」は測定できるが、その人の本当の心身の「疲れ」はなかなか分からなかったという。

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 近藤教授らのグループは疲れると唇にヘルペスという水疱(すいほう)ができるのをヒントに、ウイルスを使った新たな疲労の測定検査を開発した。唇のヘルペスはヘルペスウイルスの一種が引き起こす。このウイルスの仲間は通常は体内に潜伏し、疲労が蓄積するなど宿主の体が危機的な状況になると、別の体に移動しようとして再活性化し、口の中に集まってくる性質を持っている。

 近藤教授らは、この仲間の中でも、ほぼ100%の日本人が乳幼児期に感染し、突発性発疹(ほっしん)を引き起こすHHV(ヒトヘルペスウイルス)6とHHV7の唾液の中の量を測っている。HHV6は一時的な疲労、HHV7は慢性疲労を測定するのに適しているという。

 検査では、4センチ弱の円筒形のコットンを約3分間、かまずに口に含んで唾液を吸収させ、専用容器に入れる。近藤教授の研究室では、唾液の中からウイルスのDNAを分離し、量を調べている。

 近藤教授らが定時の仕事をしている事務職の20人と、1日5時間以上残業している営業や研究職の40人の唾液でウイルスの量を測ったところ、定時の人では唾液1ミリリットル中のHHV6が平均500個、HHV7は平均5000個だったが、残業が多い人ではどちらも10倍以上検出されたという。残業が多い人ほどウイルスの量も多かった。

 これまでの調査では、若手のサラリーマンや工事現場で働く作業員はどちらかというとHHV6が高い傾向があり、年配の管理職の会社員はHHV7が高い人が多かった。近藤教授は「疲れはすべての病気のきっかけになるといっても過言ではない」と話す。HHV6が高い人は一時的な体の疲れなので1日ゆっくり休むこと、HHV7が高い人は疲れが常態化しているので生活そのものを見直した方がいいとアドバイスしている。

 現在、HHV6とHHV7を使った検査を受けられるクリニックの開設準備が東京都内で進んでおり、1年以内には一般の人も検査を利用できるようになるという(自由診療)。

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 疲労に関する国内の調査では、文部科学省研究班が04年、大阪府内に住む1万人(有効回答2742人)を対象に実施したところ、56%が「現在疲れている」、39%が「疲れが半年以上続いている」という結果が出た。

 一方、厚生労働省は09年4月、客観的な疲労の評価法と診断指針の作成を目指す研究班を発足させた。HHVをはじめ、自律神経のバランスや、血液中の活性酸素の割合などを測定する検査を組み合わせて、新たな疲労の診断方法の確立を進めている。

 班長の倉恒弘彦・関西福祉科学大教授は「例えば内科では、体温や血圧、血液中の白血球の数などで診断するが、疲れにはこういう指標がなかった。疲れを評価する複合的な物差しが出来上がれば、その人にとって何が最も適切な治療なのかもわかる。全国のどの病院でも適切な疲労の診断ができるようにしたい」と話す。11年度にも研究結果をまとめる予定だという。

クルム伊達がフルセットでシャラポワに勝利◇東レPPO

女子テニスツアーの東レ・パン・パシフィック・オープン・テニス(東京/有明テニスの森、賞金総額200万ドル、ハード)は27日、シングルス1回戦が行われ、主催者推薦で出場のクルム伊達公子(日本)が、第12シードのM・シャラポワ(ロシア)を7-5, 3-6, 6-3のフルセットで破り、2回戦進出を果たした。

1995年のチャンピオンであるクルム伊達と、2005年と2008年の覇者であるシャラポワの試合は、序盤4ゲームをお互いにブレークを繰り返す展開となる。第5ゲームからはサービスキープを続ける両者であったが、第11ゲームでクルム伊達が3度目のブレークに成功すると、続く第12ゲームをキープしてセットを先取する。

第2セットに入ると、立ち上がりを攻めたシャラポワが3-0とリードすると、残るサービスゲームをきっちりとキープしてこのセットを奪取、試合はファイナルセットに突入する。

そしてファイナルセット、第5ゲームで先にブレークに成功し3-2とリードしたシャラポワが逃げ切るかと思われたが、クルム伊達はそこから4ゲームを連取し逆転、2時間9分での番狂わせとなった。

優勝した1995年大会以来に今大会の本戦で勝利を挙げたクルム伊達は、2回戦でD・ハンチュコバ(スロバキア)と対戦する。

ヒグマに注意しましょう

今年は例年よりもヒグマの出没が多く、特に就実の丘(西神楽3線30号)付近や東旭川瑞穂付近で多発しています。キノコ取り等で山林に入る際は、ヒグマの被害にあわないように次のことに十分注意してください。
 ・ごみは必ず持ち帰る
 ・鈴やラジオを鳴らしたり複数で話したりしながら歩くなど、ヒグマに人間の存在を知らせる
 ・薄暗い時間を避け、ふんや足跡を見つけたらすぐに引き返す

 詳細 環境保全課 ℡ 25-5350
(院長談)
 旭川は、比較的人が住んでいるところに熊が出没します。動物園のせいかも・・・

同期野田先生教授就任おめでとうございます。

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 9月25日に同期の野田先生が岩手医科大学の教授に就任することになりました。札幌にて急遽参加しました。普段なかなか会えない同期と話に花を咲かせました。今年は、卒業20年で集まる予定です。

テニスの日

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 9月23日は、全国的にテニスの日でした。団体戦が行われ、われわれのチームは、2勝1敗で2部3位となりました。来年に期待しましょう。写真は、コートでのボレー大会です。

故障

ただいまパソコン故障のため更新できません。修理次第更新させていただきますので少々お待ちください。

よく噛んで食べるとGLP-1とPYYの分泌が亢進する

日本では昔から、よく噛むことが健康にいいと言われてきたが、そのことの科学的な根拠の1つがGLP-1やPYYなのかもしれない。健常人を対象にした研究で、そしゃくの回数が血中のGLP-1とPYY濃度に影響する可能性が示唆された。9月20日から24日までスウェーデンのストックホルムで開催される第46回欧州糖尿病学会(EASD2010)で、奥羽大学(福島県郡山市)薬学部疾患薬理学教授で、同大付属病院内科の衛藤雅昭氏(写真左)らが発表した。
腸管のL細胞から分泌されるホルモンであるGLP-1とペプチドYY(PYY)は、血糖や中性脂肪、体重のコントロールに重要な役割を果たしていると考えられている。GLP-1はグルコース濃度に応じて分泌され、インスリン分泌を刺激する。一方のPYYは、視床下部の受容体に作用して食欲を抑えて食べる量を減らす。ともに食後に血中濃度が上昇する。
日本では昔から食事の際によく噛むことは健康にいいと考えられてきた。しかし、そしゃくとGLP-1とPYYの関係についての研究はほとんどない。そこで衛藤氏は、健常人を対象に、そしゃくの回数と食後のGLP-1とPYYの血中濃度の関係を調べた。
試験では、22人(男性11人、女性11人)を対象に調査を行った。平均年齢は37±2歳。平均BMIは23.1±0.8kg/m2、FPG(空腹時血漿グルコース)は96±3mg/dL、平均血圧は112±4/69±3mHgだった。
被験者は、夜間の12時間の絶食の後、翌朝にテストミールを食べた。1口につき5回ずつ噛みながら20分間で食事をする日と、1口につき30回ずつ噛んで20分間で食事をする日を設けて、両者を比較した。
血中のGLP-1とPYYは、食前と食後1時間に測定した。テストミールはパン、バター、キャベツ、バナナ、牛乳、ゆで卵とし、総カロリー630kcal、炭水化物49%、タンパク質15%、脂質30%、コレステロール235mg、食物繊維4.4gに設定した。
試験の結果、食前の血しょうPYY濃度は、5回そしゃくした場合は平均41.0pmol/L、30回そしゃくした場合は平均41.7 pmol/Lと、両者に差はなかった。しかし、食後60分時の血中のPYY濃度では、5回そしゃくした場合は46.1pmol/Lだったのに対し、30回そしゃくした場合は65.4pmol/Lと、30回そしゃくした場合に血しょうPYY濃度が有意に高かった(p<0.01)。
一方、血中GLP-1の濃度については、食前の測定では、5回そしゃくした場合(平均4.8pmol/L)と、30回そしゃくした場合(平均5.0pmol/L)に差はなかったが、食後60分時には、5回そしゃくした場合は18.9 pmol/L、30回そしゃくした場合は25.1pmol/Lであり、GLP-1においても30回そしゃくした場合に血しょう濃度が有意に高かった(p<0.01)。
衛藤氏は、このほかにも、食後の血糖値や血中インスリン濃度、中性脂肪について、そしゃくの回数による違いを調べた。血中の中性脂肪は食後120分時に測定した。すると、5回そしゃくした場合は170mg/dL、30回そしゃくした場合は147mg/dLであり、そしゃく回数が多い方が血しょうの中性脂肪値が低かった(p<0.05)。食前と食後60分の血糖値や血しょうのインスリン濃度については、5回そしゃくした場合と、30回そしゃくした場合で有意差は認めなかった。
これらの結果から衛藤氏は、「今回の研究は健常人を対象にしたため、食後の血糖値に差が見られなかった可能性がある。今後は、糖尿病患者を対象に研究を行い、さらに、より長い期間での調査を行いたい」と話した。

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