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歯のばんそうこう実用化へ 近畿大、極薄シートを開発

近畿大(本津茂樹(ほんつ・しげき)教授)と大阪歯科大(吉川一志(よしかわ・かずし)准教授)の共同研究チームは28日、歯の主成分ハイドロキシアパタイトを0・005ミリの薄さでシート状に加工することに世界で初めて成功したと発表した。

 本津教授らによると、ハイドロキシアパタイトは硬いがもろいため、薄く削っても曲げるとすぐ割れて加工が困難。極薄シートは、ばんそうこうのように歯にそのまま張り付けられ、歯質の修復や知覚過敏の治療に応用できるという。

 すでに特許出願し、11月に広島市で開催される日本バイオマテリアル学会で発表する。

 チームによると、高エネルギーの紫外線レーザーを用いた薄膜化の技術でハイドロキシアパタイトを透明なシート状に加工。鋳型を使えばドームや歯冠の形にもなる。

 歯のエナメル質とほぼ同成分で人体となじみやすい上、薄いので歯の表面に張り付きやすく、唾液(だえき)による再石灰化作用で一定期間たてば定着が見込めるという。

 本津教授は「象牙質がむき出しになった部位に張れば知覚過敏を防げ、小児向けの予防歯科にも使える。耐久性などの問題をクリアして早期の実用化を目指したい」と話している。
2010年9月29日 提供:共同通信社

インフル予防接種開始 新型と季節性混合ワクチン

今シーズンのインフルエンザの予防接種が1日、スタート。この日に開始しなかった医療機関も順次始める。厚生労働省によると、使われるのは昨年から今年にかけて流行した新型インフルエンザと、季節性のA香港型、B型の計3種類を混ぜたワクチン。

 最大約5300万回分と見込まれる需要に対し、5800万回分以上が供給できる見通し。昨シーズンの新型ワクチンのように、接種を受ける人の優先順位は付けない。費用は自治体ごとに違うが、多くが3600円前後になるとみられる。

 国立感染症研究所によると、全国の定点医療機関から報告されるインフルエンザ患者は依然、流行入りの指標よりもかなり低い水準。ただ、夏の間も学校などで集団発生は散発し、新型やA香港型のウイルスも検出されているという。

歯科最前線 審美治療 白い詰め物で見た目良く

変色した歯を白くし、歯の形態などを美しく整えるのが審美歯科治療。「白くきれいな歯は欧米ではステータス。日本でも、若い女性や中高年者の間でニーズが高まっている」と、岡山大大学院医歯薬学総合研究科の吉山昌宏教授(歯科保存修復学)は話す。黄色や黒褐色に変色した歯を白くするのが「ホワイトニング(ブリーチングともいう)」だ。
 「神経を抜くと、歯の再生力が失われる。できるだけ歯の機能を残す」という近年の流れに沿い、歯を削らず、漂白剤を用い歯の中の色素を分解する。
                   山陽新聞 2010.8.16

歯科用金属、3割値上げ 虫歯1本で110円増も

虫歯治療の詰め物などに使う歯科用貴金属が、10月1日から約3割値上がりする。使用量にもよるが、最も使われている金銀パラジウム合金を虫歯1本に2グラムかぶせた場合、患者負担(原則3割)は約110円増える。

 値上げは2年ぶり。2008年のリーマン・ショック以降の株式市場の低迷などで「安定資産」とされる金への投資が人気を集め、金など素材の市場価格が上昇したことが主な要因だ。

 公的医療保険では、医療行為や薬、材料ごとに価格を決めており、歯科用貴金属は市場価格の変動が一定幅を超えた場合、半年ごとに公定価格も改定する仕組みになっている。

 厚生労働相の諮問機関、中央社会保険医療協議会(中医協)が、歯科治療で使われる貴金属のうち9割以上を占める金銀パラジウム合金の価格を、10月から1グラム当たり619円から802円に引き上げることを7月に決定。差額の183円の3割に当たる55円だけ患者負担が増える計算だ。

 中医協は、1グラム当たりの価格を08年10月に106円値上げして808円としていたが、09年4月以降は600円台前半に引き下げていた。
2010年9月30日 提供:共同通信社

障害者自立支援法改正、6団体中5団体が難色―民主PT

民主党政策調査会の「障がい者政策プロジェクトチーム(PT)」は9月28日、5回目の会合を開き、障害者自立支援法の見直しの在り方について障害当事者団体からヒアリングした。ヒアリングに参加した6団体のうち5団体が同法の改正に難色を示した。

食のリハビリ外来開設 福島の診療所 食べ物や改善法指導

 脳卒中の後遺症や神経疾患、認知症、加齢などで食べることや飲み込むことが困難になる「摂食・嚥下(えんげ)障害」。原因が分からないまま、ものを食べて窒息したり、「のどに詰まらせるから」と食べ物を口にせず、栄養が不足することが課題とされる。
 福島市の上松川診療所(春日良之所長)は4日までに、同障害の診療、指導を専門とした歯科口腔外科「食のリハビリテーション外来」を開設した。歯科口腔外科が同障害を専門とするのは県内でも珍しいという。同障害の原因を探り、患者に「口から食べる」ことを続けてもらうことが狙いだ。
                   福島民友 2010.8.5

<特集>歯科医師会の大規模災害時対策

9月1日が「防災の日」であることを受けて日歯広報では、「歯科医師会の大規模災害時対策」と題した災害特集を企画した。東海地震発生時の緊急歯科医療や身元不明者の確認作業への出勤などの会員の行動等につき、時系列にシミュレーションして示している他、自衛隊並びに海上保安庁関係者による大規模災害時等における歯科医師会との連携についても紹介している。
            2010年(平成22年)9月15日 日歯広報

北海道新聞掲載記事「安全性論議 対応に差 フッ化物うがいはじまる」に道歯が訂正依頼

9月14日(火)の北海道新聞夕刊に掲載された「安全性論議 対応に
差 フッ化物うがいはじまる」の記事に、明らかに事実を誤認し、読者に
著しい誤解を招く内容があったため、道歯は北海道新聞に対して訂正
記事の掲載等を求めた依頼文を、9月21日付で通知した。
掲載記事に書かれた「ただ過剰に摂取すると歯が変色したり、中毒
症状を起こす恐れがある。」などに対して道歯は、「フッ化物洗口では
斑状歯や急性中毒が起きた事実はなく、医学的に事実と異なる掲載
内容である」と指摘し、訂正記事の掲載依頼と本件について北海道新
聞社の見解を求めている。

※掲載記事
 ・北海道新聞(9月14日(火)朝刊)掲載記事
           「安全性論議 対応に差 フッ化物うがいはじまる」
 

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