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第13回口腔保健シンポジウム①平成19年7月7日 大阪府松下IMPホール

口腔から考えるエイジングケア(歯周病予防の重要性)
松下健二氏(国立長寿医療センター研究所口腔疾患研究部部長)
歯周病と生活習慣病は深いつながりがあり、そのベースにあるのが全身の老化である。この老化を促進するのが活性酸素であり、歯肉の老化とともに全身の老化を引き起こしている。歯周病も全身の血管障害によって起こる疾患である。全身の血管を健康に保つこと。これが健康寿命を延伸し、QOLを向上し、明るい活力のある社会の実現につながる。

歯のキャンペーン

去る6月9日 大雪アリーナにて旭川市と旭川歯科医師会主催「歯のキャンペーン」が行われました。参加者は、保護者を含め2,589人でした。キャンペーンの内容は、1歳児に対する健診とフッ化物塗布事業、親子のよい歯のコンクール表彰式、歯の衛生図画ポスター入選児童費表彰式でした。
                北海道経済 8月号

災害や事件、事故と歯の健康

阪神・淡路大震災が起こったとき各避難所では水不足が起こり、そのため口腔内環境は劣悪し、口内炎や歯周病の悪化がみられたそうです。震災で被害と受け、極度のストレス、睡眠不足などによる体力低下などから、体がもちこたえられなくなります。
今回の新潟県の被災でも同様です。ストレスが並大抵のものではなく、精神的にまいってしまい、お口のケアをする状況でなく、今までさほど気にも留めていなかった箇所が痛みとなって出る場合があります。普段からのお口の健康を考えておく必要があります。
             サンデー毎日 2007.6.24 一部改変

トップスポーツ選手も歯の健康に注意している

芸能人は、テレビに映ることから歯の健康には気をつけていますが、スポーツ選手も見た目だけではなくしっかり噛めるようにと奥歯を含めたお口全体をケアしています。
元テニスプレイヤーの松岡修造さんも現役時代から歯には気をつけていて現在でもジュニアの合宿では「強くなりたければ虫歯は治すように」と必ず指導するそうです。
               サンデー毎日 2007.7

子どもの虫歯は親がうつした!?②

「でも、どうやってお母さんから子どもにうつったのかしら」と思うでしょう。
 出産前後のお母さんは、つわりがあったり、胎児に胃が圧迫される状態で、三度の食事を規則的にとることができません。十分なカロリーを摂取するためには、間食が多くなります。また出産後も、母乳を出すために、頻繁に間食をとるような食生活が続きます。そうすると、唾液中のミユータンスレンサ球菌は間食を利用して異常増殖するのです。お母さんがこんな状態で、赤ちゃんの離乳が始まります。

赤ちゃんが離乳食を食べ始めた時期に、自分の唇にスプーンをあてて食べものの温度を調べたりしませんでしたか。食べやすい大きさにするために自分のロの中で噛みきってから赤ちゃんにあげたりしませんでしたか。赤ちゃんの手が食べもので汚れたとき、舐めてきれいにしてあげたことはありませんか。思い当たることが必ずあるはずです。何気なくしていたことから、赤ちゃんに虫歯菌をうつしていたというわけです。お母さんだけではありません。お父さんやおばあちゃん、家族のほかに保育者などの大人のロから感染して、子どもの歯に虫歯菌が棲みつくようになるのです。

子どもの虫歯は親がうつした!?①

「お菓子ばっかり食べているからでしょ」、「歯をきちんと磨かないからですよ」と怒られてシュンとしながら、歯の痛みに悩まされた経験のある人は少なくないはずです。ところが、虫歯の原因はそんなところにはありません。「虫歯は感染症です」といったら、皆さんは一瞬耳を疑うことでしょう。


 感染症といえば、まっ先にSARSやインフルエンザ、エイズなどを思い浮かべますが、正確にはウイルスや細菌、寄生虫などの微生物が体内に侵入して、臓器や組織の中で増殖することを「感染」といい、その結果生じる病気を感染症といいます。
 SARSやエイズなどのように人から人へ伝染する病気のことを伝染性感染症、膀胱炎や破傷風などのように伝染しないものを非伝染性感染症といいます。虫歯は、SARSやエイズと同じく伝染する感染症なのです。
みなさんの中には甘いものの取り過ぎで虫歯になるとか歯垢が溜まって歯のエナメル質が溶けて虫歯になると考えている人が多いのではないでしょうか。「感染症だということは、うつらなければ虫歯にならないってこと?」と思われるでしょう。その通り、答えは「イエス」です。その証拠に、赤ちゃんの口の中には虫歯菌はいません。赤ちゃんには歯がないから当たり前だと思うかもしれませんが、虫歯の原因となるミュータンスレンサ球菌が本当にまったくいないのです。
 では一体、赤ちゃんに虫歯菌を誰がどこでうつすのでしょうか。一九九四年にスウェーデンで、お母さんの歯をきれいにすることによって、赤ちゃんの虫歯菌の感染を減らすという試みが行われ、その結果お母さんの歯をきれいにするだけで、赤ちゃんの歯を虫歯から守ることができました。このことから、お母さんが感染源であったと考えられるのです。

「救急蘇生について」の講演会

去る7月14日 旭川歯科医師会館にて、旭川北消防署新旭川出張所 佐藤 学消防士長による「救急蘇生」についての講習会がありました。当日の参加者は、38名(歯科医、歯科衛生士)でした。
講習内容は昨年の救急活動状況について
・旭川市には、現在10台の救急車がある。
・昨年、救急車が出動した件数は約1万4千件だった。
・出動の内訳は、1位が急病で約半数を占め、2位が一般負傷、3位が交通事故であった。
・旭川市の救急車の平均到着時間は通報から約6分で、全国平均である。
・旭川市の救急車の出動は、全国的にみても多く約6割が軽症である。出動回数が多いと重症患者の搬送の妨げとなるため呼びかけのポスターがある
・救急車が到着するまでの応急処置について
でした。

優雅な横顔 優香に栄冠

女性の優香が、横顔の美しい女性に贈られる2007年度「E-ライン・ビューティフル大賞」に選ばれた。E-ラインとは鼻の頭と顎の先端を結んだ線のことです。昨年度は、上戸彩さんが選ばれました。
                 東京新聞 2007.6.19

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