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所得低いとがんの死亡リスク高まる- 厚労省研究班調査

厚生労働省の研究班(主任研究者=近藤克則・日本福祉大教授)はこのほど、所得が低いほど悪性新生物(がん)による死亡リスクが高まるとする調査結果を発表した。年間所得で約200万円の差があると、がんによる死亡リスクが約2倍になるとしている。
 調査は、愛知県と高知県の高齢者4万372人を対象に2003年から04年にかけて行った調査の回答者2万1236人のうち、要介護認定を受けておらず、がんなどの治療中でもない1万5025人について、最長4年の追跡調査を行った。

 調査結果によると、男性では所得「400万円以上」の人に対し、「200万円未満」の人でがんによる死亡のリスクが1.90倍であることが分かった。女性については、「経済的影響を受けづらく、生活習慣も乱れづらい」(研究班)ため、所得格差によるがんの死亡リスクの違いはなかった。飲酒や喫煙の状況を考慮した分析でも、同様の関連が認められたとしている。

 研究班は調査結果について、「がんによる死亡が低所得の人ほど多い健康格差があることを示した国内初の研究」としている。
   ( 2011年02月01日 15:26 キャリアブレイン )

うがいの極意 天井にあり…さいたま・中尾小

さいたま市立中尾小学校で、大きく「オ」と書かれたカード5枚を天井に貼り付け、丁寧なうがいを促す試みが始まった。

 少量の水を口に含むだけの子どもたちが多いことから、養護教諭の榎村加世さんが、数年前に保健教育関連の雑誌で読んだ、天井に絵などを貼る方法をヒントにした。「3かい」のカードも添えられ、低学年の児童たちもしっかり3回繰り返しているという。1年生の小川壮太君(7)は「喉の奥まで水が入ってくる。中学のお姉ちゃんにも教えてあげようかな」と話していた。

 同小では昨年11月から手洗い曲も流しており、2009年度には5学級がインフルエンザで閉鎖されたが、今年度はないという。

 県内は、秩父地方を除き、1日までに33日間連続で乾燥注意報が出されている。県教委によると、昨年11月-今年1月の間、県内公立小中高校でのインフルエンザによる休校は4校、学年閉鎖は89校、学級閉鎖は295校に上っている。
2011年2月2日 提供:読売新聞

口内炎で入院!! 舌がんなど重大病のサインのことあり

口内炎に重大病が隠れているかどうかは一般の人が見てもわからない。口内炎ができたら、まずは安静にし、抵抗力を落とさない、できる限り上げる生活を心掛ける。それでもよくならなければ、病院で検査を受けることです。
                  日刊ゲンダイ 2010.12.6

骨粗鬆症治療薬で大腿骨折

ビスホスホネート長期使用例は前駆症状に注意
ビスホスホネート(BP)服用者が、軽い外傷をきっかけに非典型的な大腿骨骨幹部骨折を起こすケースが報告されている。骨折前に大腿部痛が見られることが多く、その場合、X線検査による確認が必要だ。
日経メディカル2011年1月号「トレンドビュー」(転載)

有床義歯 残存歯守り誤嚥防ぐ効果も

 歯周病や虫歯で失った歯を補う方法として、取り外し可能な有床義歯(入れ歯)がある。「歯が抜けたまま放置すれば、かみ合わせ、発音や見た目を悪くする。有床義歯は、残った歯が過度の負担を受け、抜けるのを防ぐ」と岡山大大学院医歯薬学総合研究科の皆木省吾教授(咬合・有床義歯補綴学)は効用を語る。入れ歯を長持ちさせるには、細菌の固まりである歯垢(プラーク)の除去が欠かせない。「付着した細菌は歯ブラシだけでは取り除けず、日に1回、義歯洗浄剤や超音波洗浄器を使うことを勧める」
 要介護高齢者に有効な総入れ歯が2008年、皆木教授が開発した「咬合・嚥下義歯」。口を開ける際、下唇に当たって外れやすい下顎の入れ歯から、前歯8本分を取り除いた形状。「入れ歯が安定して、かむ機能が回復し、誤嚥や転倒の防止効果がある。食事の介助時も、スプーンを口内に入れやすい」と話す。
                      2010.12.6

口の中の細菌 動脈硬化性疾患に関与?

「歯周病」とは、細菌(歯周病菌)の感染によって、歯茎などの組織に炎症が起きる病気です。細菌、歯周病は口の中の問題だけでなく、さまざまな全身性の病気とも深く関わっていることが明らかになってきました。動脈硬化性疾患の発症では、歯周病菌がつくりだす毒素成分(内毒素)が血液中に運ばれ、血管壁などでコレステロールの沈着や細胞障害を起こすことに関与しているとみられています。従って動脈硬化、ひいては心筋梗塞などの発症を防ぐためにも、歯周病が進行していると思われる場合、歯科にて治療や指導を受けた方がよいでしょう。
                   福島民報 2010.12.6

[歯科] 9割超が「保険の利く範囲を広げて欲しい」と回答  保団連調査

2010年 歯科医療に関する1万人市民アンケート結果(1/27)《保団連》

  全国保険医団体連合会は1月27日に、「2010年 歯科医療に関する1万人市民アンケート結果」を公表した。

  保団連は、2010年の10月8日から12月27日にかけて、国民の歯科医療についての意識や受診動向を調査した。45都道府県(佐賀県、沖縄県を除く)より、1万129人(男性が3831人・37.8%、女性が6199人・61.2%、99人は性別不明)からの回答を得ている。

  調査結果から、(1)歯が全身の健康と密接に関連していると9割が回答(2)歯科医療に対しては9割超が「保険の利く範囲を広げて欲しい」と回答(3)歯科の窓口負担に対しては、5割超が「高い」と回答(
4)「治療せず放置している」との回答が36%(5)治療しない理由は「時間がない」「費用が心配」「治療が苦手」の順に高いことがわかった。

フッ素 洗口液や塗布でむし歯予防

歯科医院で購入できるフッ化物洗口液(ぶくぶくうがいができる4歳前後から使用可)もお勧めです。安価ですし、継続して洗口することでかなりの予防効果が得られます。年齢を問わず使用できますが、子どもの方が歯が柔らかくフッ素を取り込みやすく効果が高いです。歯科医院で塗布する高濃度のフッ素もあります。歯のクリーニング後に塗布してもらうとより効果的です。ごく一部で、フッ素は毒だという意見を耳にしますが、通常の使用量では、全く問題なく、歯を守るメリットだけです。アメリカの人口の約70%は、水道水に含まれるフッ化物を調整して、フッ素を摂取できるようになっています。それに比べ日本は、フッ素の応用に関して遅れていますので、積極的にフッ素を利用し歯を守りましょう。
                   福島民友 2010.12.3

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