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生活保護の入院医療費2倍 国保加入者らと比較

厚生労働省は14日、生活保護受給者の入院医療費は平均で年46万8千円となり、国民健康保険(国保)と後期高齢者医療の両制度の加入者平均(21万5千円)の2倍以上に達するとの調査結果を明らかにした。外来医療費は生活保護受給者が年18万5千円で、国保などの15万4千円より約2割高かった。

 厚労省が同日、民主党の生活保護ワーキングチームに提示。2010年度の生活保護受給者の医療費にあたる医療扶助を、75歳以上が対象の後期高齢者医療制度の加入者らと比べた。

 生活保護受給者は、病気やけがで働けない人や高齢者が多い。さらに長期入院が必要になる精神疾患の患者の割合が高いことも医療費が膨らむ原因と厚労省はみている。

 医療扶助は10年度で総額1兆5700億円と生活保護費の約半分を占め、そのうち入院に伴う医療費は57・5%に達する。増加を続ける生活保護費の中で、医療扶助の削減をどう進めるかが焦点の一つとなっている。

「~してあげる」ではなく=岡本左和子 診察室のワルツ

病院で働き始めた頃は戸惑うことが多くありましたが、たくさんの方に教えられ、励まされながら、人の気持ちやその受け入れ方を学んできました。こちらの「患者や家族のため」という思いが強いほど、相手の思いや心の変容のタイミングを見逃しがちです。「~してあげる」ではなく、「相手が何を必要としているのか」を相手の言葉から聞き取らなければなりません。あのときは相手を忘れ、自分の正義、親切や思いをぶつけてしまったと、いまだに忸怩(じくじ)たる思いになります。

「いつまでも口から食べようシンポジウム」開催される

11月8日(木)午後1時より札幌共済ホールにおいて「いつまでも口
から食べようシンポジウム」が開催された。はじめに金井道歯副会
長より挨拶があり、高齢者の歯のコンクール北海道大会の表彰式で
は81歳から84歳までの6名が表彰された。引き続き、咀嚼と脳の研
究所所長である、小野塚實神奈川歯科大学名誉教授(理学及び医学
博士)により「噛むチカラで脳の老化と肥満を改善」と題した講演
が行われた。小野塚氏は「よく噛むことにより脳が刺激され活性化
する。最近の子どもは特に咬合力が低下しているといわれており、
これは大きな問題で、運動能力や学習能力、忍耐力、健康に大きく
かかわってくる。矯正をしてかみ合わせをよくすることはとても良
いことである。中高年以上にとって噛むチカラは、運動能力を向上
させ、よろけや転倒防止につながる大切な機能である。食前ガムチ
ューイングは、噛むチカラを向上するだけでなく、中高年の大敵で
ある肥満とそれからくる生活習慣病の防止にも役立つ」と述べた。
また奥州市の介護施設での例を披露し、歯の治療や義歯の装着によ
り認知症が軽減していく様子なども説明した。
(詳細は12月11日読売新聞掲載予定)

はじめての在宅介護 つるつる路面

毎年、多くの人がつるつる路面で転んでけがをして、救急車で運ばれます。札幌市消防局によると、多い年ではひと冬で千人近く搬送されるそうです。年齢が高くなるにつれ、転ぶと大けがにつながります。特に足の付け根の大腿骨近位部骨折は寝たきりになる大きな要因になっています。お年寄りはとりわけ注意が必要です。つるつる路面での転倒や骨折を防ぐには、三つのポイントがあります。一つ目は滑りやすい場所や時間帯、状況について知っておくことです。
 二つ目は、つるつる路面で滑っても踏ん張ったり、バランスが取れるよう、日頃から軽い運動をして筋力を高めたり、ストレッチして体を柔軟にすることです。転倒を防ぐための道具も活用しましょう。介護する人も伴侶や親が転ぶことを恐れ「いっそ、外出を控えてもらおう」と考えることもあるでしょう。
                    北海道新聞 2012.11.1

日歯は自民、揺れる日医 支援政党で方針割れる 「大型サイド」医療団体の参院選対応

来年夏の参院選をめぐり、医療団体の対応が割れている。日本歯科医師会の政治団体である日本歯科医師連盟(日歯連)は民主党政権の誕生後にいち早く支援に回ったが、政権弱体化を受け自民党に再接近。一方、日本医師会(日医)の政治活動を担う日本医師連盟(日医連)はまだ態度を明確にしておらず、政治情勢を見極める構えだ。各団体の動きは衆院選にも影響するのは必至だ。

 「歯科界を豊かに輝かしいものにするために、何とぞお力を」。10月31日に都内で開かれた日歯連の臨時評議員会。来夏の参院選比例代表で自民党現職の石井みどり氏の推薦を決めた直後、石井氏が全国から集まった約70人の評議員に深々と頭を下げると、大きな拍手が湧いた。

 日歯連はかつて、政治献金や国政選挙での推薦を通じて自民党政権とのつながりを深めた。しかし政権交代で方針転換し、2010年の参院選では民主党公認の西村正美氏を支援した。10、12年度の診療報酬改定で歯科は医科を上回る改定率が認められた。

 それが来夏の参院選では再び転換。石井氏を推薦するだけでなく、日歯連前理事長の島村大(しまむら・だい)氏が神奈川選挙区で自民党から出馬することになった。こうした動きは「民主党をかなり刺激している」(関係者)。

唾液腺腫瘍 良性腫瘍でも手術検討を

 Q 81歳女性。5年前に甲状腺の手術を受けました。今年になって甲状腺のあたりに腫れが見つかり、検査をしたところ唾液腺腫瘍と診断されました。手術が必要と言われましたが、高齢でも大丈夫でしょうか。手術をしないことで進行は早まるでしょうか。手術時間はどのくらいでしょうか。

<回答> 腫れの見つかった部位が甲状腺ということから推測すると、腫瘍は顎下腺(下あごの骨の縁)に見つかったのではないかと思われます。唾液腺に発生した腫瘍は良性腫瘍である場合が一般的には多いです。良性腫瘍に対しては手術が第一の選択となります。放射線治療も抗がん剤も必要ありません。しかし中には悪性腫瘍もあり、この場合は部位や広がりにより、放射線療法を検討するなど治療方法が異なります。
                  北海道新聞 2012.10.31

”生きる力支える”の番組化へ TV番組企画コンペ実施

 第8回理事会が10月18日(木)、歯科医師会館で開催され、今年度予算で1億円増額して展開する国民への啓発事業の一環として、TV番組の企画並びに放送枠の提案コンペを実施することを決めた。番組の内容は、「歯科医療は、生きる力を支える生活の医療」を効果的に国民に訴求せきるようなもので、番組の二次利用を必ず含むことを条件としている。
                  日歯広報 10月25日

フッ素洗口を学ぶ会

 市民を対象にした「フッ素洗口について学ぶ会」が、11月11日(日)午後6時半から、「CoCoDe」(宮前通東)で開かれます。保健所次長の上林宏次さんや、教育委員会学校保健課長の門別好裕さんら市の担当者をはじめ、歯科医師の清水央雄さんが、それぞれの立場、視点で実施について話をします。聴講は無料で、子ども連れも可能。問い合わせはひまわりの会の菊地さん(℡090-8277-0159)へ。

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