記事一覧

医療機関「ゼロ税率を」

消費税が2014年に8%、15年には10%まで引き上げられることが決まった。診療報酬は基本的に非課税扱いなので患者の負担が増えることはない。しかし医療機関は医薬品購入や設備投資などに課税され、診療報酬に転嫁できない消費税分が「損税」となって経営を圧迫すると主張する。日本医師会(日医)などからは「損税をなくすゼロ税率に」との声が上がる。
                   北海道新聞 2012.8.24

ご遺体の歯科所見 8719件採取

このほど、東日本大震災における歯科所見採取数(歯科情報を記録したデンタルチャートの総数)及び身元判明者数が警察庁より日歯に報告され、7月11日(水)現在、検視等済みのご遺体1万5799のうち、歯科所見採取数は8719件と約55%を数え、また、身元確認数1万5528のうち、歯科情報によるものが1204件であったことが示された。DNAや指掌紋に比べ歯科情報による確認は高率であった。
                     日歯広報 8月15日

待ち時間不満4人に1人 病院の外来、厚労省調査

外来患者の4人に1人が病院で診察を受けるまでの待ち時間に不満を持っていることが11日、厚生労働省が公表した2011年の「受療行動調査」で分かった。

 厚労省は「診察の予約が増えるなど待ち時間は短くなってきているが、引き続き改善を図る必要がある」としている。

 調査は3年に1回。今回は11年10月、東日本大震災で被災した岩手、宮城、福島3県を除く全国の500病院を対象に実施。485病院の外来患者約10万人などから有効回答を得た。

 結果によると、待ち時間に「非常に不満」は6・9%、「やや不満」は18・4%で、合わせて25・3%。一方「非常に満足」と「やや満足」の合計もほぼ同じ24・9%だった。

 実際の待ち時間は「15分未満」21・6%、「15分以上30分未満」22・6%、「30分以上1時間未満」21・0%と、1時間未満が全体の65・2%を占めた。前回の08年調査との比較(被災3県を除外)では3・9ポイント減。

 診察時間は前回と比べ「3分以上10分未満」が53・4%から38・0%に減る一方、「10分以上20分未満」が16・5%から21・8%に増えた。厚労省は「診察がていねいになっているのではないか」としている。

 外来患者に病院からの請求金額の受け止め方を尋ねたところ、3千円を境に「負担を感じる」が「感じない」を上回っていた。

はじめての在宅介護 

食事と体重 増減や症状などチェックを
 暑くなると食欲がなくなりがちです。暑さの中では運動量が不足しやすかったり、冷たい飲料や食べ物ばかりとることにより、何か食べたいという意欲が減退するのです。とは言っても、食欲の有無により体重が大きく増減するのは、健康面で好ましいことではありません。介護を受ける方には定期的に体重を量ってもらいたいと思います。自宅に体重計がない場合は、医療機関を受診した時に量ってもらいましょう。そして体重の増減がわかるよう月1回程度の頻度で、ノートなどに記録しておきます。適正な体重かどうかもチェックしておきましょう。よく使われる指標はBMI(肥満指数)です。
                  北海道新聞 2012.8.16

道に特定健診の中に歯科健診導入

9月4日(火)午後7時20分より開催された標記理事会において、
8月10日開催の第1回北海道医療費適正化計画検討協議会におい
て、国の指針に歯科の関わりについて記載はされていないが、歯が
健康であれば医療費が激減したトヨタ健保組合のデータ等を踏まえ、
北海道が先進的な特定健診として歯科健診を加え、実施することを
検討願いたいと発言し、この協議会の畑委員長からも口腔ケアを加
えた特定健診の在り方を検討する方向で進めてほしいと道庁に依頼
したと富野会長が報告した。また、報告事項では、調査室で実施し
ている平成24年度のアンケート調査結果をより信頼性の高いもの
にするために、締め切り期限を9月20日まで延長すること、平成
23・24年度口腔内科分野生涯研修プログラム認定研修会の10
単位取得者は、現在75名であると報告した。さらに、報告ととも
に協議として8月22日北海道新聞夕刊「インプラント不満道内も」
記事について説明があり、協議の結果、北海道新聞社に対し意見書
を提出することになった。

AEDの日常点検重要

道内でも設置が進んでいる自動体外式除細動器(AED)だが、一部の機器は、付属品の期限切れなどで緊急時に役に立たない可能性がある。AEDが必要なのは救急車到着までの短い時間であるため、不具合があっても直している余裕はなく、すぐに使える状態になっていないと意味をなさない。日常的な点検が重要だ。
                   北海道新聞 2012.8.15

歯科1日当たり631.4点 前年比9.0点、1.4%増

平成23年社会医療診療行為別調査の結果が7月31日(火)、厚労省より公表され、歯科診療(歯科診療所・歯科病院)の1日当たり点数は631.4点で、前年の622.4点より9.0点、1.4%増えた。1件当たり点数は1251.5点で、1296.1点より44.5点、3.4%減少した。1日当たり点数は増加を続けており、1件当たり点数は減少傾向にある。1日当たり点数を診療行為別に見た構成割合は、「歯冠修復及び欠損補綴」が最も高く39.8%(有床義歯9.2%、有床義歯以外30.6%)。以下、「処置」16.5%、「医学管理等」12.9%、「初・再診」12.6%の順であった。なお、歯科診療所の1日当たり点数は626.8点で、1件当たり点数は1247.8点だった。
                    日歯広報 8月15日

バランスの良い食事 極端な糖質制限に注意

先般、日本糖尿病学会から「極端な糖質制限食はむしろ健康被害を引き起こすおそれがある」という見解が示されました。この糖質制限食について、少し説明します。みなさんご存知の糖尿病は、血液に含まれる糖分、すなわち血糖が慢性的に多くなることで、さまざまな障害を引き起こす病気です。これを治療するためには血糖を低く抑える必要があります。そこで、糖分を食事として摂取しなければ、血糖は上がらないだろうというのが糖質制限食の考え方です。
 糖質はご飯、パン、麺類、芋などに多く含まれているのでこれを徹底して食べないで、カロリー不足はタンパク質や脂肪で補うという方法です。結果として、肉や魚はいくら食べてもよいということになってしまいます。しかし、糖質制限の状態で必要なカロリーを得るため、体の中で脂肪をいったん、ケトン体という物質に変えるのですが、これが多くなりすぎると全身に悪影響が及び、最悪の場合、昏睡に陥る危険性があるのです。
                   北海道新聞 2012.8.15

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