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メタボ受診46%を80%にする…政府戦略素案

健康寿命を2020年までに今より1年以上延ばすことや、生活習慣病を引き起こす恐れのある「メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)」の人の割合を4分の1減らす目標を掲げた。国民の「健康度」を高めることで、日本が医療福祉先進国として世界をリードすることを目指す。

 日本は平均寿命が男性79・94歳、女性86・41歳(12年現在)なのに対し、健康寿命は男性70・42歳、女性73・62歳(10年現在)にとどまる。政府は、高齢化の進展に伴い健康寿命を延ばす重要性が今後一層高まっていくとみている。

 一方、メタボリックシンドロームの人の割合を、20年までに08年度比で25%減らすことも打ち出した。メタボの該当者は予備軍も含めると08年度で1400万人と推計されている。12年の調査では、15・6%がメタボ該当者だ。このため、40~74歳を対象とした特定健診(メタボ健診)の受診率が12年現在で46・2%と低率であることから、80%に引き上げるとの数値目標も明記した。

[歯科医療] 歯・口腔に異常を感じる人の8割が未治療  日本歯科医師会調査

日本歯科医師会は6月26日に、「歯科医療に関する一般生活者意識調査」の結果を公表した。

 全国の20~70代男女を対象に行われたもので、歯科医療に対する国民の認知度・理解度向上等を目的に、日歯の広報活動の一環として2005年(平成17年)から隔年で実施されている(p1参照)。


 調査は、2014年(平成26年)3月4日から6日の間に、20~70代の男女1万人を対象にインターネットを介して行われた。事前に、歯科医師、歯科衛生士、歯科技工士等歯科従事者は除外されている(p4参照)。

 主な質問項目は(1)1年以内の歯科検診・健診受診の有無(2)歯科受診のきっかけ(3)現在の治療状況(4)かかりつけ歯科医師の有無(5)歯科医師や歯科医院に対する満足度と理由(6)歯科疾患と全身の健康とのかかわりに関する認知度―など。


 (1)の1年以内の歯科検診等の有無では、全体の52.1%が1年以内に歯科検診等を受診しており、前回(2011年)の46.6%を上回った(p1参照)(p5参照)。


 (3)の現在の治療状況では、全体の55%が「歯や口腔になんらかの異常」を感じているが、そのうち現在治療を受けている人は18.4%にとどまり、8割以上の人が異常を感じていながら治療をしていないとの結果になった(p2参照)(p7~p8参照)。


 (4)のかかりつけ歯科医の有無では、65.8%がかかりつけ歯科医がいると回答。年齢が上がるにつれてその割合は増え、70代では男女とも約85%がかかりつけ歯科医を持っている(p2参照)(p10参照)。


 (5)の満足している理由は、治療の丁寧さ、スタッフの対応の良さ、時間どおりの診療、治療方法のわかりやすい説明などが重要なポイントとなっていた(p2参照)(p13参照)。


 (6)の全身の健康との関わりは、歯周病が低体重児出産、気管支炎、脳卒中等に影響を及ぼすことについて、6~7割が「知らない」と回答しており、日歯では、歯科疾患と全身の健康の関わりについて今後認知や理解を広げていくことが課題と考えている(p3参照)(p17参照)。


資料1 P1~P18(0.6M)

歯科診療車導入、治療どこでも 福井県歯科医師会、北陸初

東日本大震災を教訓に、福井県歯科医師会は北陸3県で初めて歯の治療ができるマイクロバス「歯科診療車」を導入し8日、県庁前で披露した。施設入所者ら通院が難しい患者の巡回検診や災害時の救護活動などに使う。

 東日本大震災の被災地では歯科診療車が避難所を回り、被災者の歯の治療や口腔(こうくう)ケアをしたことから、大規模災害に備え全国で19都府県目となる導入を決めた

 車内に診察台や診療機器、手持ち式のレントゲン撮影装置、給排水設備、発電機を備え、後部には車いす用の昇降リフトを装備。平常時は障害者、介護関係の施設を巡回して検診や治療をするほか、歯の関連イベントでの広報、災害訓練などにも活用する。

 外装は、白と水色を基調に、80歳で自分の歯を20本以上に保つ運動、県の恐竜ブランドキャラクターのロゴマークをそれぞれ入れた。定員5人。整備費は約4千万円で、県が国の基金を活用して全額補助した。

 披露式では、杉本達治副知事が県歯科医師会の斉藤愛夫(ゆきお)会長に記念キーを手渡した。斉藤会長は「大変ありがたい。万が一に備えて万全の体制を取り、貴重な車を日ごろから十分活用したい」と述べた。恐竜キャラクターの一つ「ラプト」が大きな歯ブラシを持ってアピールする中、福井市の福井口腔保健センターへ出発した。

「骨太の方針」閣議決定 医療も効率化を! 新聞各紙、厚労省報道発表より

政府は6月24日、「経済財政運営と改革の基本方針2014」(骨太の方針)
と「日本再興戦略改訂2014-未来への挑戦」(成長戦略改訂版)を閣議
決定した。経済財政諮問会議と産業競争力会議で最終的に取りまとめ、
臨時閣議で決定した。この中で、社会保障に係る介護、医療費の効率
化、適正化などが言及されている。甘利明経済再生(一体改革)担当相
は閣議後の会見で、来年度の予算編成に向けて社会保障費の効率化に
向けた検討を進める考えを明らかにし、介護、医療費については「た
とえ自然増といえども効率化を検討する。自然増でないものの政策医
療には厳しく対応する」とした。また、薬価調査・薬価改定について
言及し、「調査・改定に係るコストにも適切に配慮しつつ、他の統計
に与えている影響や市場価格形成の状況を勘案して、市場実勢価格を
適正に反映できるよう、薬価調査・薬価改定のあり方について、診療
報酬本体への影響にも留意しつつ、その頻度も含めて検討する」とし
た。

骨太の方針はこちら
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/cabinet/2014/2014_basicpolic
ies.pdf#search='骨太方針2014+内閣府'

旭川地区在宅ケアを育む会第68回 定例会&ビールパーティーのご案内


日時:平成26年8月20日(水) 午後6時30分~8時00分
場所:旭川トーヨーホテル 3F「翡翠の間」
旭川市7条7丁目32-12  TEL0166-22-7575
<セミナー>
「 認知症ってホントに病気? 」
- これからの認知症とのつき合い方 -
旭川神経科クリニック 橋本 和季先生
<製品紹介>
      アミテイーザカプセル24μg
<懇親会>
各職種の方が親しく話し合える場を設けさせていただきました。
気軽に話し合い新しい発見や新たなつながりが生まれる機会になります。
場所:旭川市7条7丁目 旭川トーヨーホテル 3F 「琥珀の間」
   TEL0166-22-7575     時間:午後8時00分~
会費:女性3500円  男性4000円

※懇親会に出席の方は、所属先、氏名を明記の上、切り取り線から下の部分を8月10日迄に下記の連絡先までFAXしてください。
(締切厳守)当日参加はお受け出来ませんのでご了承御願い致します。
連絡先:FAX 0166‐27‐9732 「在宅ケアを育む会」事務局

ヘルスケアポイント、現金給付を推進へ/厚労省

田村憲久厚労相は4月16日の経済財政諮問会議と産業競争力会議の合同会議で、健康づくりに励む被保険者に、医療保険者の判断で金券などに交換できる「ヘルスケアポイント」を付与したり、現金を給付したりする取り組みを促進していく方針を明らかにした。厚労省はガイドラインや事例集の作成を通じて保険者が実施しやすい環境を整える方向で検討している。政府の産業競争力会議とも調整し、早期の実施をめざす。対象者を決める指標として、同省は合同会議に提出した資料で「特定健診の受診の有無」と「健診結果数値」を例示している。保険者に健康づくりのインセンティブを与えるため、現行の後期高齢者医療支援金の加算減算制度についても再検討する方針。同省は「関係者の意見や特定保健指導の効果検証等を踏まえ具体策を検討する」としている。
 安部晋三首相は「個人の予防、健康促進活動を促す仕組みの具体化について案をまとめていきたい」と述べ、関係大臣にとりまとめを指示した。

日歯、朝日新聞に強く抗議 「医療制度への国民の信頼損なう」

日歯は5月13日(火)、5月11日付朝日新聞朝刊1面及び2面の「診療報酬不適切請求の疑い 厚労省、半数の調査放置」の記事で記載された「年間の指導実施目標数」と「医師・歯科医師による指導立会」の内容に対して、「我が国の医療制度に対する国民の信頼を損ないかねない内容があり、日歯として到底受け入れられないもの」として強く抗議する申し入れ書を同社編成局長に送付した。
                   日歯広報 2014.6.1

約1~4割がメタボ脱出 特定保健指導で/厚労省

20年度から始まった特定健診・保健指導の効果を検証していた厚労省のワーキンググループ(WG)は4月18日、中間報告をまとめた。それによると、特定健診を受診し、メタボ該当者・予備群とされた人のうち、特定保健指導の「積極的支援」を終了した男性の約2~3割、女性の約3~4割が1年後の特定健診で「メタボ非該当」と判定された。「動機付け支援」の終了者でも男性で約2~3割、女性で約1~2割がメタボから脱出した。特定保健指導の終了者は、指導を受けなかったり、中断した人に比べ、各年度、全ての性・年齢階級別で、腹囲、BMI、体重が大きく減少。血糖、血圧、脂質などの数値も改善していた。
 例えば腹囲は20年度と21年度の比較で、男性が約2.2センチ、女性は3.1センチ減少した。体重もこの間、男性で1.9キロ、女性で2.2キロ減少した。

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