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やぶ医者大賞:28日に表彰式、受賞者の講演も /兵庫

養父市は28日、へき地医療に尽力している若手医師をたたえる第2回「やぶ医者大賞」の表彰式・シンポジウムを、養父市大屋町の市立おおやホールで開く。入場無料。

 受賞者の島根県西ノ島町の国民健康保険浦郷診療所長、白石裕子さん(47)と、香川県綾川町の国民健康保険綾上診療所長、十枝めぐみさん(50)がそれぞれ表彰式後に講演する。演題は、白石さんが「とって隠岐(おき)の宝島より」、十枝さんが「じゃんぐるくらぶへようこそ! ~地域医療はまさにじゃんぐる!?」。「やぶ医者と地域医療」をテーマにしたパネルディスカッションもある。

 午後1時半~4時。問い合わせは市保険医療課(079・662・3165)。

「トイレ後手洗わず」15% ノロ食中毒、正しく予防を

トイレの後に手を洗わないことがある」人が15・4%に上り、食事前に必ず洗う人は半数にとどまることが、消費者庁が実施した手洗いに関する初の意識調査で分かった。ノロウイルスによる食中毒が増える冬を前に、同庁は「手洗いは家庭でできる有効な感染予防策。正しく洗うことが重要」と呼び掛けている。

 調査は10月23~27日にインターネット上で行い、16~65歳の2千人が回答した。トイレ後の手洗いは「小便後のみ洗わない」が7・3%、「大便・小便後ともに洗わない」5・1%、「大便後のみ洗わない」3・0%で計15・4%だった。

 調理や食事の際に必ず手を洗うタイミング(複数回答)は「食事前」が52・6%にとどまり、「調理前」は84・7%、「調理後」65・2%。

 消費者庁は「ノロウイルスは感染者の便に1グラム当たり数億個が含まれているが、10~100個の微量の摂取で感染する」と指摘。手に付着したウイルスが口から入らないよう、トイレ後や食事前は必ず洗うよう促した。

 正しい洗い方として、せっけんを付けて指先や手の甲、爪の間、手首などをよくこすり、親指の付け根を「ねじり洗い」してすすぎ、清潔なタオルでふくよう求めた。

 ノロウイルスは手や指、食品から感染して嘔吐(おうと)や下痢を起こす。健康な人は軽症で済むが子どもや高齢者らは重症化することもある。

最強医療コミュニケーションの講演

元・よしもとの芸人で現在放送作家の「Wマコト」さんによる、コミュニケーションに関する講演「なんでやねん力」が、旭川で開催されます。
医療や介護などの現場での、人と人との関わりの中で避けて通れないのが「コミュニケーション」
同僚は仲間であり敵ではありません。
チームとして日々仕事をするには、相手を思いやる「コミュニケーション」が必要になってきます。
その「心持ち」「技法」「考え方」などを成功している芸人さんの事例から学んだり、様々な角度からお笑いを交えて伝えてくださいます。
楽しみながら学べる機会を是非、ご活用下さい。
多数のご来場をお待ちしております!


日時:平成27年12月3日(木)18:30~20:30
場所:旭川トーヨーホテル 2階「丹頂の間」
住所:北海道旭川市7条通7丁目右1
主催:北海道自治体病院協議会小規模病院等看護技術強化研修事業
問合せ:☎0166-25-2241(くにもと病院看護部 担当:新野)
参加対象:看護師、介護士、医師、事務職、福祉職等どなたでも歓迎


申し込み用紙にご記入の上、FAXにてお申し込み下さい。
FAX:0166-23-1726 くにもと病院 看護部 新野行

北大、細胞の力を強める化学物質 がん予防薬の開発に期待

体内でがん細胞に変化し得る「前がん細胞」を周囲の正常細胞が攻撃、排除する機能を高めてくれる化学物質を北海道大などの研究グループがイヌなどの細胞を使った実験で初めて発見した。がん予防薬の開発につながる可能性がある。12日までに英科学誌電子版に発表した。

 北大遺伝子病制御研究所の藤田恭之(ふじた・やすゆき)教授(分子腫瘍学)によると、イヌの培養細胞を人為的に前がん細胞に変化させ、その周囲にある正常細胞に約1万種の抗生物質などを投与し、それぞれ効果を調べていった。

 この結果、約1万種のうち抗生物質を改造した化学物質「VC1―8」が正常細胞への副作用が少なく、前がん細胞への攻撃力を高める効果が大きかった。ただ、前がん細胞の全てが排除されたわけではなかったという。

 研究チームは今後、さらに効果が高い化学物質がないかの確認を進め、薬品投与時の副作用を最小限に抑えるため、製薬化に向けて前がん細胞だけを狙い撃ちする手法の確立も目指している。

第16回地域医療支援病院 医療機関職員研修会

テーマ:感染対策と医療安全
   演題1 誤嚥を予防するポジショニングの実際
        講師:旭川赤十字病院 摂食嚥下障害看護認定看護師 田中亮一
   演題2 コミュニケーション
        講師:旭川赤十字病院 看護師長 医療安全管理者 栗原篤子
 
 日  時:平成27年11月14日(土) 午後2時~午後4時
 場  所:旭川赤十字病院講堂 (外来棟2階)
 参加対象:旭川市及び近郊の医療機関職員(職種は問いません)
 参加費 :無料
 お申込 :別紙申込書をFAX送信願います。

絵本と歯ブラシでコミュニケーション

 内容 絵本の読み聞かせと、歯磨きの指導
 日時 11月13日(金) 午前10時30分から
 場所 中央図書館(常磐公園)
 対象 1歳前後の子と保護者
 定員 20組
 申込 健康推進課 ℡25-6315

松岡修造がベストスマイル 土屋太鳳は虫歯ゼロ

笑顔が輝いている人に贈られる「ベストスマイル・オブ・ザ・イヤー2015」(日本歯科医師会主催)の著名人部門の授賞式が東京都内で開かれ、表彰された女優の土屋太鳳(つちや・たお)と、元プロテニス選手でタレントの松岡修造(まつおか・しゅうぞう)が、笑顔にまつわるトークを繰り広げた。

 満面の笑みをたたえて登場した松岡は「宝塚歌劇団出身の母は、僕を怒っている時でもカメラを向けられると笑顔になる。"タカラヅカスマイル"が僕にも引き継がれているのかな」と笑顔の秘訣(ひけつ)を語った。

 土屋は「子供の頃から笑顔にコンプレックスがあったが、周りの方に支えていただいて笑いを重ねてこられた」とあいさつ。松岡は「なんでできなかったの?」「そこからどうやって変わったの?」と進行を度外視した質問攻めで、土屋はたじたじとなった。

 土屋がこれまで虫歯になったことがないことを知ると、松岡はびっくり仰天。「僕は虫歯が多かった。歯をしっかり磨いていたら、錦織圭(にしこり・けい)までとは言わないけど、世界ランキングはもっと上にいったと思う」と残念がった。

「口腔ケア」、医師でも指示できる?

11月4日に開かれた中央社会保険医療協議会総会(会長:田辺国昭・東京大学大学院法学政治学研究科教授)で、医科歯科連携による栄養管理の推進について議論が行われた。厚生労働省はチーム医療に関する診療報酬項目のうち、栄養サポートチーム加算の要件に歯科医師の配置を評価する案を提示したが、診療側からは「医師の指示でも口腔ケアをできるようにしてはどうか」との意見が出た(資料は厚労省のホームページ)。

 現行の栄養サポートチーム加算では、歯科医師の配置について「望ましい」とされているが、施設要件にはなっておらず、歯科医師の参加で口腔清掃や義歯の管理等の口腔管理の向上が期待されるものの、歯科医師が勤務している医療機関は少ない。厚労省は(1)歯科医師が同チームに配置されている場合を評価、(2)歯科医師がいない医療機関で、院外から歯科医師が訪問し、院内スタッフと栄養サポートを実施した場合を評価――の2案を提示。具体的には、週1回程度の回診・カンファレンスの実施や治療実施計画の作成、退院時の指導等を行う。

 日本医師会常任理事の松本純一氏は、「口腔清掃などの簡単な口腔ケアは、(歯科医師ではなく)医師の指示でも可能にしてはどうか」と提案。厚労省は「口腔管理、特に清掃方法や義歯の使用方法については、患者の口腔内の状態の把握が必要なので、専門的な職種の歯科医師が関与した上で、歯科衛生士等に指示することが必要だと考えている」と難色を示した。

 松本氏は、院外から訪問した歯科医師の指示をした場合や歯科衛生士との連携についても質問し、「1回指示を出したらその指示が続くという解釈なら良いが、なかなか歯科医師が来られず、歯科衛生士がいる場合は、簡単な口腔清掃なら医師も(指示が)できるとした方がいいのでは」と再度提案した。日本医師会副会長の中川俊男氏も、歯科医師の配置は「望ましい」という現行の評価にとどめるべきだと主張した。

 医師側の提案に対し、日本歯科医師会常任理事の遠藤秀樹氏は「歯科医師と歯科衛生士は常に一緒とは限らない。必要な診断、指示を受ければ、歯科衛生士が続けることはできる」と回答。厚労省は「歯科医師を専任にすることなどを考えているのではなく、必要なケースについては連携してやり、その部分を評価するという考え」と応じ、歯科医師の配置は評価する方針を強調した。

歯科医師の連携のメリット

 千葉大学医学部附属病院歯科・顎・口腔外科教授の丹沢秀樹専門員は、松本氏の質問に対し、「看護師による従来の口腔清掃は効果あるが、歯科的な管理をしっかりやれば、より良くなる。口腔清掃でも歯肉から血が出ている時にその原因を判断することもある。口腔ケアは清掃だけでなく、口腔機能管理として病巣の解剖や抜歯、治療も入る。診断や判断は口腔の専門家である歯科医師が必要」と訴えた。

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