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乳歯も大切 小学生の時期 仕上げ磨きを

乳歯がむし歯によって早期喪失したり、むし歯を放置したことによって様々な影響があります。
 ①歯が崩壊している場合うまく食べ物をかむことができず、食が細かったり、丸呑みに近い状態になるため咀嚼に関連して顎の成長にも影響する。
 ②早期の抜歯したり、むし歯を放置すると後方の歯が前側に傾斜することによって歯の生える場所がなくなり、歯並びが悪くなる
 ③むし歯が存在するとむし歯菌がお口の中全体に存在するため生えたての永久歯がむし歯になりやすくなる
 などあります。
 幼稚園の頃は、保護者さんも一生懸命仕上げ磨きをしても、小学校に上がると仕上げ磨きを行う家庭が一挙に減少します。小学生の時期が一番生えかわりの多い磨きにくい環境になり、また低学年では自分だけでは十分に磨けません。そのため仕上げ磨きを行ってほしい時期です。
                  福島民友 2008.10.10
 (院長談)当院では、小学校3年生いっぱいまでは、保護者の方に磨くように伝えています。小学4年生くらいから歯の生え変わりが著しくなりますが、それ以降はなかなか保護者にやらせてもらえなくなりようです。

北海道大学歯学部勉強会

11月29日に花神楽にて札幌から北海道大学歯学部同窓の福富先生他2名の先生方、北見から同窓支部の先生方との講習会ならびに懇親会がありました。当日私は、摂食・嚥下リハビリテーション症例検討会のため遅れていきましたが、意見の交換をして充実した時間を過ごしました。北海道大学は上下関係が厳しくなく対等(とまではいかなくても仲間的)にはなせることが良いです。お酒をそんなに飲まなくても、ゴルフの話をしなくても4時間以上話してられます。この場を借りまして幹事の松田先生、岩田先生ご苦労さまでした。

ビタミンE、Cに中高年男性の心血管疾患の予防効果なし

中高年男性がビタミンEとCを長期的に摂取しても、心血管イベントの抑制効果はない――。そんな無作為化試験の結果が、米Brigham and Women's HospitalのHoward D. Sesso氏らにより、JAMA誌2008年11月12日号に報告された。ビタミンEについては、長期的な摂取により出血性脳卒中リスクが1.74倍になることも明らかになった。
原題は「Vitamins E and C in the prevention of Cardiovascular Disease in Men」、概要は、こちらで閲覧できる。

口臭 飲酒習慣や肥満と強い相関(イスラエル)

飲酒習慣やBMIなどに関する9項目が、口臭判定スコアと有意に相関することが確認された。つまり肥満患者は口臭症のリスクが高いと考えられるという結論づけた。しかし、因果関係についてはまだ明らかにされていないとし、さらなる研究が必要であると付け加えた。
 Detal Tribune 2008.11

アスリートの口腔衛生 成績や競技スケジュールに影響も

アメリカでの発表では、オリンピック総合病院で施された歯科治療件数は、1992年のバルセロナ大会で約600件であったのが、1996年アトランタ大会では900件以上に増加した。大会前に適切な検査と治療を行っていればオリンピック会場に来てまで治療をしなければならないケースは大幅に減少していたはずだ。
 また、スポーツ時での顎顔面の外傷予防にマウスガードを推奨している。
 他に、より良好な口腔衛生を維持するためにスポーツドリンクの影響が挙げられる。ほとんどのスポーツドリンクは、ソーダ水と同程度の酸性度であることが確認されており、酸う蝕を引き起こす可能性がある。したがって、スポーツ」飲料を飲む際には、マウスガードを口の中から取り出し、スポーツドリンクは口の中に溜めずに素早く飲み込むか、ストローを使って歯に触れないように飲むことを心がける。さらに可能であれば、スポーツドリンクを飲んだ直後には、水を飲むことを強く推奨する。
                  Detal Tribune 2008.11

富士通、旭川赤十字病院に地域医療ネットワークシステムを納入

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富士通はこのほど、旭川赤十字病院(北海道旭川市、院長・後藤 聰氏)を中核とした、北海道で最大規模となる地域医療連携システムを構築し、本格稼働したと発表した。

 稼働した地域連携システムは、富士通の地域医療ネットワークシステム「HOPE/地域連携」を採用し、同病院と68カ所(2008年11月1日現在)の連携先医療施設との診療情報の共有を実現したもの。患者のプロフィルや診療歴などのカルテ情報を開示・共有することで、地域医療機関の連携強化を支援する。

 富士通は、島根県の「医療ネットしまね」や長崎県の「あじさいネット」など、各地の地域医療連携システムを構築したノウハウを集約した地域医療ネットワークシステム「HOPE/地域連携」を2007年10月より提供している。

 導入した旭川赤十字病院では、「HOPE/地域連携」を活用して2008年4月から同院を中核とする地域医療連携システムを順次稼働させてきたという。2008年11月現在、診療所やリハビリテーション病院など68医療機関と連携し、ネットワークを利用して、カルテ、検歴、病名、属性情報や血液型などの患者プロフィール、診療情報のサマリー、放射線・生理・内視鏡・自科検査のレポート、画像など診療情報の共有を行っている。

 今回、構築・運用が始まった地域連携システムの特長は、まず、富士通の診療画像情報システム「HOPE/DrABLE-EX」と連携することで、CTやMRIなどの画像データや放射線科医による読影レポートを連携先医療機関へインターネットで送り、フィルムレスの運用が行えること。また、患者の診療計画「地域連携パス」を、システム上で一元管理することが可能になった。

 セキュリティ面は、厚生労働省の「医療情報システムの安全管理に関するガイドライン」に準拠したセキュリティ対策を実現し、IPsec(Internet Protocol)レベルの暗号化機能による2点間の閉塞された仮想化通信、SSLによる暗号化、ファイアーウォールによるセグメント分割などネットワークに対するセキュリティ対策を行うほか、情報アクセスログ管理機能により、不正アクセスを防止しているという。

 同地域医療連携システムは今後、2008年12月までに、連携先医療施設数を74カ所まで拡張する予定。(井関 清経)

ビタミンDの摂取 妊娠中の不足が乳児のむし歯と関連

カナダで妊娠中に摂取する栄養素は胎児に影響するため、妊婦は日々の食事に注意を払う必要がある。妊娠中にビタミンDの摂取が不足すると、子どもの乳歯の石灰化に影響を及ぼし、エナメル減形成、ひいては早期小児う蝕を引き起こす恐れがあることが報告された。
 幼児早期におけるう蝕発現傾向は、乳児期におけるエナメル質形成異常ときわめて深い関連性があると考えられている。  
                  Detal Tribune 2008.11

歯周病(下)対策編 定期的にチェックを

歯周病の予防と対策には、定期的はスケーリング(歯石除去)が必要だが、歯の根の深い部分の歯石の除去も大事だ。最近は、痛みやキーンという神経にさわる音もないスケーリングや治療もある。
 痛みもなく歯石を取る方法としてレーザーがある。治療時間は短く、痛みもない、麻酔もほとんどいらない、歯槽骨には影響しないである。また、歯石が深く付着しているところには、歯ぐきをきれいにして、根の先や根と根の間にこびりついた歯石をとる歯周外科手術がある。また、歯ぐきや歯周組織を再生するGTR法やエムドゲイン法などがある。しかし、レーザーやエムドゲインは、保険がきかないために治療代を考えると、歯周病の予防が最大の治療法だ。
 「定期的に受診し、プラークや歯石を除去すると共にポケット内部をスケーリングしてもらうことが簡単で治療費が保険でできるため抑えられる方法だ。40歳以降は最低1年に2回は健診しましょう。」
 院長談:レーザーは利点も多いですが、歯石を除去するには、賛成しません。結局歯ぐきを蒸散(焼いて除去してしまうこと)するためです。傷の治りは良好ですが、患者さんにきちんと説明することが大切だと思います。
              夕刊フジ 2008.10.15

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