記事一覧

先天的 1~数本 子の1割永久歯欠損

28本の永久歯のうち、1~数本が何らかの原因により作られず欠損している「先天欠如」の子どもが10人に1人の割合でいることが、日本小児歯科学会の初の全国調査で5日、分かった。07年~08年に、先天欠如以外の理由で歯科を受診した12都道府県の7歳以上の子ども1万5544人を調査。先天欠如は1568人(10.1%)で見つかった。男子では9.1%、女子では11.0%だった。上あごだけに欠損がある子は2.5%、下あごだけは5.7%、両方は1.9%。下あごで、中央から左右に向かって5本目にある「第2小臼歯」がないケースが最多で、2本目の「側切歯」がない子どもが多かった。
       毎日新聞 2011年3月5日

車で寝泊まり、無償で診察 自らも被災の歯科医

宮城県南三陸町の歯科医阿部公喜(あべ・こうき)さん(54)は、経営していた医院や自宅が津波で流された。「何もかも失ったが、仕事はできる」。避難所の駐車場に止めた車で妻(57)と寝泊まりしながら、無償で診察を続けている。

 町内に6カ所あった歯科医院はすべて流された。「歯科医がいなくなっては困るだろうから」。診療時間は午前10時から午後3時まで。毎日、子どもから高齢者まで約25人が訪れる。ストレスで歯肉炎になった人や、入れ歯をなくしてしまった人も多いという。

 親類は5人が、まだ行方不明のままだ。「遺体が見つかればラッキーという世界になってしまった」と、力なく苦笑いを浮かべる。

 訪れた患者に町に残ってほしいと言われることもある。阿部さんは「離れるわけにはいかないが、いずれは難しい選択をしなければならないのかもしれない」と唇をかんだ。

有料老人ホームの苦情相談、4年で1.8倍- 国民生活センターが注意喚起

国民生活センターはこのほど、有料老人ホームに関する相談が増加しており、今後もその傾向が変わらない恐れがあるとして、これまでに寄せられた相談について公表し、注意喚起した。それによると、2005年度に255件だった相談件数は、09年度には447件と約1.8倍に達し、10年度(今年2月時点)も前年度を上回る水準となっている。
 05年4月から今年2月末までの相談件数は2049件だった。内容の内訳(複数回答)は、「契約・解約」に関するものが1663件(81.2%)で最も多く、次いで「価格・料金」631件(30.8%)、「接客対応」446件(21.8%)などの順。年度ごとに見ても、「契約・解約」が75-85%の間で推移しており、最も多い相談内容になっている。

■入居一時金トラブル目立つ

 「契約・解約」の中でも、「入居一時金等の返還」をめぐる相談が05年度の63件から10年度には107件に増加。
 入居一時金をめぐっては、厚生労働省が06年の通知で、契約締結日からおおむね90日以内に契約を解除(死亡を含む)する場合に、一部を除き、入居一時金を返還する「90日ルール」(短期解約特例制度)を定めている。
 しかし、同センターによると、▽事業者が入居10日目に死去した利用者の家族に対し、入居一時金400万円を返還しない▽事業者が入居後約3週間で死去した利用者の家族に対し、事前交渉で半額になった100万円の入居一時金を、減額を理由に返還しない―などのケースが見られるという。

 また、「原状回復費用等の清算」をめぐる相談も、05年度の9件から10年度には31件と、増加傾向にある。

 同センターでは消費者に向け、契約前に入居一時金の返還の有無や入居期間にかかわらず返還されない初期償却の割合などについて、事業者から十分に説明を受けるよう呼び掛けている。このほか、90日ルールや入居一時金を含む前払金の保全措置が契約書に盛り込まれていることを確認するようアドバイスしている。
( 2011年04月04日 19:57 キャリアブレイン )

1日3ドリンク以上の飲酒で膵臓癌死亡のリスクが上昇

1日3ドリンク(350mL缶ビール約3本分)以上の飲酒は、喫煙歴の有無にかかわらず膵臓癌死亡のリスクを上昇させることが、前向き研究のデータ分析で明らかになった。米癌学会疫学研究プログラムのSusan M. Gapstur氏らが、Arch Intern Med誌2011年3月14日号に報告した。

 大量飲酒は急性と慢性の膵炎の原因になるが、膵臓癌との関係は明らかではなかった。WHOのInternational Agency for Research on Cancer(IARC)は、09年に専門家を招集し、ヒトの癌の原因になる食物や嗜好品について検討したが、「飲酒と膵臓癌の関係を示すエビデンスは限られている」との結論を出している。その検討過程で、既存のデータは十分なパワーを持たない研究に由来しており、飲酒の交絡因子の調整が十分ではなく、研究の規模が小さい、想起バイアスが存在するなど様々な問題を抱えていることが明らかになった。
アルコール飲料の種類ごとに膵臓癌死亡リスクとの関係を調べたところ、蒸留酒3ドリンク以上/日の摂取(1.32、1.10-1.57)は有意なリスク上昇を示したが、ビール3ドリンク以上/日(1.08、0.90-1.30)、ワイン3ドリンク以上/日(1.09、0.78-1.49)との関係は有意にならなかった。

 1日3ドリンク以上の飲酒、特に蒸留酒の摂取は、喫煙とは無関係に膵臓癌死亡リスクを上昇させることが明らかになった。

がん患者の口腔管理 より良いがん治療に貢献

「抗がん剤治療をすると、平常時には何でもなかった歯周病や虫歯から、大変な感染症が起きる場合もあり、歯科医による口腔感染管理が必要」と岡山大学病院(岡山市北区鹿田町)周術期管理センター歯科部門長で歯周科助教の曽我賢彦氏は力説する。がんの化学療法や放射線照射は、がん細胞だけでなく、正常な細胞にも影響を及ぼし、抵抗力が落ちる。そのため「歯周病、虫歯、親知らず(第三大臼歯)の処置は、がん治療前にできるだけ早く済ませておきたい」。それは抗生剤の使用を減らし、抗生剤が効きにくい耐性菌の発生抑制にもつながるという。
         山陽新聞 2011年2月21日

歯周病 糖尿病との関係に注意

歯が失われる最大の原因は歯周病だ。45~54歳では、歯周病にかかっている人の割合がぐっと増え、4割を超える。さらにこの年代では、歯周病と糖尿病との関係にも注意が必要になってくる。糖尿病の患者は全身の免疫力が弱っており、歯周病菌に対する抵抗力も弱い。新たに歯周病にかかる率は非糖尿病患者の2.6倍。かかった後の進行も速く、重症化しやすい。金沢医療センターでは3年前から、入院患者に対する口腔ケアの往診に取り組んでいる。中尾部長は「術前のケアで手術後の肺炎などの罹患率が大きく下がる」と説明する。歯周病は歯だけ、口の中だけのトラブルではない。全身の健康にもつながると考えながら、歯磨きに精を出そう。
         北國新聞 2011年2月17日

口臭 正しい歯磨きで予防

年齢を重ねるとともに「口臭が気になるようになった」とう例は少なくない。加齢に伴ってだ液分泌が減るのがその原因。殺菌作用を持つだ液が減ると、口の中で細菌が繁殖して臭いがきつくなるのだ。ほかに糖尿病や更年期障害などもだ液分泌の低下を促す。口臭が厄介なのは、どれくらい臭うのか自分では分からない場合が多いこと。鼻は、つながっている自分の口の臭いを常にかいでいるため、悪臭にも慣れてしまうのだ。口臭の原因の多くは歯の磨き残し。細菌の温床、歯垢になるからだ。サイズが合わないかぶせ物と歯のすき間や、虫歯の穴などには食べ物がはまりやすく、特に注意が必要だ。歯垢がたまれば歯周病に進展し、進行すると細菌によって歯根にうみが蓄積して、さらなる臭いの原因となる。口臭の改善と予防には、原因となる病気の治療と同時に、一にも二にも歯磨きが大事。
         北國新聞 2011年2月16日

入れ歯のお話 毎晩はずして洗って

入れ歯の大部分はアクリル樹脂という歯よりかなり軟らかい材質でできています。そのため、落としたり乱暴に扱うと、傷ついたり壊れたりします。傷ついたところには、汚れが付きやすくなり、そのために残っている歯にも汚れが付きやすくなってしまいます。また、夜寝るときに、入れ歯を入れたままの方もいるかと思いますが、これですと、寝ている間は唾液があまり出ないために、口の中でまた汚れてしまいます。では、どうしたらいいでしょう?実は簡単です。入れ歯を毎晩はずして洗えばいいんです。先にも言いましたが、入れ歯は軟らかいので、力任せにゴシゴシ洗うのではなく、やさしくこするようにして洗ってください。そして、きれいになった入れ歯を水の中に入れてお休みください。入れ歯は、乾燥すると変形して、痛みの原因になることがありますので、痛みの予防のためにも水に入れてください。できるなら、除菌のできる洗浄剤に一晩入れておくのもいいと思います。詳しいことは、かかりつけの歯科医院でご相談ください。
         福島民報 2011年2月21日

過去ログ