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インプラントで実用化にめど 幹細胞で顎の骨再生

骨髄の幹細胞を移植して顎骨(顎の骨)を再生する臨床研究に取り組んでいる松本歯科大(塩尻市)などの研究チームは、移植後に調べた3人で、インプラント(人工歯根)を打ち込めるまで顎骨が再生したことを、日本再生医療学会で報告した。従来の方法よりも、骨の再生が早く、インプラントの安定性も高いことが分かり、実用化にめどが付いたという。研究チームは今後、さらに一歩進めて、歯を直接支えている歯槽骨を再生する臨床研究に取り組む計画だ。
           信濃毎日新聞 2011年3月11日

経鼻内視鏡の挿入が上手くいかないときはどうする?

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近年、上部消化管検査に経鼻内視鏡を使用する医療機関が増えてきている。従来の経口内視鏡に比べて、苦痛が少ないことから患者の人気は高いが、挿入時に患者が抵抗を感じたり、鼻出血を起こす場合もある。では、経鼻内視鏡の挿入がスムーズにいかないときに、現場の医師はどうしているのだろうか。

 MedPeerが同社のサービスを利用する一般外科、消化器内科、消化器外科の医師を対象に実施したインターネットアンケートによると、「反対側の鼻孔で再施行する」と「別の方法にする」がともに4割強で、ほぼ同率であることが分かった。

 最も多い回答は、「いったん内視鏡を抜去し、改めて前処置の上反対の鼻孔から再挿入する」で42.1%。「経鼻内視鏡を希望するだけの理由があると思うので、反対側の挿入を試みる」(30代、消化器内科)、「苦痛が少ないことを患者も期待していると思うし、鼻中湾曲が強い事例では、反対側が安全に挿入できる場合も少なからずある」(50代、消化器内科)など、「経鼻内視鏡を希望する患者の気持ちに応えたい」という思いから、反対側の鼻孔で検査するという医師が多かった。

 これらに対し、「あきらめて別の方法にする」との回答の合計は45.8%。このうち、「経鼻内視鏡をあきらめて、引き続き極細径内視鏡を経口的に使用する」は27.1%、「経鼻内視鏡をあきらめて、引き続き通常内視鏡を施行する」は18.7%だった。

 「経鼻内視鏡をあきらめて、引き続き極細径内視鏡を経口的に使用する」という医師からは、「反対側の前処置に時間を割くことを考えると、簡単な麻酔をして経口でさっさと検査を済ませたい」(40代、消化器内科)、「極細径内視鏡を経口で使用する。通常のものに比べれば、苦痛は少ないようだ」(30代、消化器外科)といったコメントが寄せられた。

 「経鼻内視鏡をあきらめて、引き続き通常内視鏡を施行する」という医師のコメントには、「本人の希望にもよるが、あまり無理をしない方針にしている。当院では、細径の内視鏡は解像度が悪いので、経口内視鏡を勧めている」(30代、一般内科)、「無理をして鼻出血などの合併症を起こしては、経鼻内視鏡の意味がない。経口に変更する」(40代、一般外科)などが見られた。

 「後日再検査とする」は1.7%とごくわずかで、患者に再度の来院という負担をかけたくないと考える医師が多いようだ。

歯周ケア普及歯科健診

内容  歯周病検査、歯周病の予防・改善指導
 場所  同健診の実施医療機関
     ※各支所・公民館等で配布しているチラシやHP健康推進課の「歯の健康情報」
      に掲載。受診する場合は、事前に医療機関に申込みが必要。
 対象  平成23年度中に満30・40・50・60・70歳になる方、または同年中     に満30・40・50・60・70歳だった方で、職場等で歯科健診を受ける     機会がない市民(治療中の方は対象になりません)
 料金  500円(70歳の方は無料。その他の方も免除制度あり)
 持ち物 住所・氏名・生年月日が確認できる物
 他   健診後、精密検査や治療が必要な場合は、保険診療の対象になります
 詳   健康推進課 ℡25-6315

「何でもやれるという覚悟を」- 東京都歯科医師会 山崎・竹下歯科医師

未曽有の被害と犠牲をもたらした東日本大震災。沿岸部では多くの人が大津波に巻き込まれ、震災の発生当初から身元の分からない遺体が多数収容された。こうした事態を受けて日本歯科医師会は、早い段階で検視への協力に名乗りを上げ、全国の歯科医師会に対し、現地で検視に当たることのできる会員の出動を要請。4月15日現在で、延べ1488人の歯科医師が、身元確認作業のため被災地に入った。

蓄のう症⑤ 虫歯や真菌が原因の場合も

歯性上顎洞炎のように、顔の片側だけで起こる蓄のう症には、カビの一種である真菌の感染が原因になっていたり、悪性腫瘍(上顎洞がん)が見つかるケースもある。真菌が空洞(副鼻腔)内で異常増殖した場合には手術が必要だが、鼻の中から内視鏡を使って除去することが可能だ。特殊な蓄のう症としては他に、飛行機に搭乗中、機内の圧力の変化に空洞の変化が対応できずに起こる「航空性副鼻腔炎」などがある。蓄のう症による炎症が、目に波及する場合もある。特に、両目の間にある空洞(し骨洞)と、眼球の入ったくぼみ(眼窩)を隔てる壁は紙のように薄く、炎症が広がりやすい。物が二重に見えたり、目が腫れたりしたら、一刻も早い受診が必要だ。
           毎日新聞 2011年3月11日

こども歯みがき教室

内容 講話、個別歯磨き指導
 日時 4月25日(月) 
●午後1時から ●午後2時30分から
 場所 健康相談室(第二庁舎3階)
 対象 3歳以下の乳幼児と保護者
 定員 各回6組
 申込 健康推進課 ℡25-631

6月4日~10日は歯の衛生週間 親子のよい歯のコンクール

日時・場所 ●1次審査=保健所歯科診察室(第二庁舎3階)
        4月21日(木)
        4月27日(水)
        4月28日(木)
        5月 6日(金)  午後3時30分~4時30分
        5月10日(火)
        5月11日(水)
        5月12日(木)

        4月23日(土)
        5月15日(日)  午後1時~3時

       ●最終審査=6月4日(土) 大雪アリーナ(神楽4の7)

 対象   平成22年4月1日~同23年3月31日に3歳児健康診査を受診した幼児      と保護者
 申込   健康推進課 ℡25-6315

被災地に歯科診療所 岡田幹事長に要請

日本歯科医師会の大久保満男会長は13日、民主党の岡田克也幹事長を国会内に訪ね、東日本大震災で歯科診療所が大きな被害を受けた岩手県の陸前高田市や大槌町に、仮設診療所を設置するよう要請した。

 長期の避難所生活で口腔(こうくう)内を不衛生にしていると肺炎を引き起こす危険性があると指摘。応急治療や口腔ケアを実施するための財政支援も求めた。岡田氏は「非常に重要な問題だ」と検討する考えを示した。

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