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被災開業医に休業補償を

自民党の厚生労働部会(田村憲久部会長)は、4月27日、東日本大震
災の復旧を支援する2011年度 第1回補正予算案について、厚生
労働省からヒアリングを行った。その中で石井みどり参院議員は、
原発事故で避難を強いられている(福島県双葉町と同樽葉町の)歯
科診療所から寄せられた声を紹介した。"労働者向けの支援は(補
正予算案に)あるが、雇用主には何の支援もない。これでは医院の
経営はできない。いつ戻れるか分からず、見通しもない。こうい
う人に対して国はどういう支援をしてくれるのか、という声が寄
せられている。」と述べた。田村部会長も「問題意識を持たねば
ならない。全ての事業主に共通する問題で、経済産業省ともよく
相談してほしい。」と求めた。

乳酸菌飲料がノロ感染による発熱を軽減- 高齢者施設での効果に期待、順大グループ

高齢者が乳酸菌飲料を日常的に飲んでいると、ノロウイルスによる感染性胃腸炎の発熱症状が軽減されるとの研究結果を、順天堂大大学院医学研究科プロバイオティクス研究講座を中心とする研究グループがまとめた。研究グループでは、「抵抗力の弱い高齢者が集団で生活する施設などで、乳酸菌などの摂取がノロウイルスなどに対する感染防御の有効な手段になり得ると期待される」としている。

身元確認に北海道歯科医師会会員派遣

日歯より4月28日に、岩手県における身元確認作業に関しての依頼
があり、本会より8名の先生方(札幌3名、室蘭2名、十勝1名、留萌
1名、後志1名)が派遣されることになった。5月13日より17日まで
第1班として4名、さらに5月16日より20日まで第2班として4名の先
生方が岩手県に滞在し作業を行う。実際の身元確認作業は、第1班
が14日~16日、第2班が17日~19日、各々3日間である。
現在、歯科医療従事者派遣(ボランティア)登録者は79名(歯科医師
60名、歯科衛生士15名、歯科助手1名、歯科技工士3名)、身元確認
作業派遣登録者は129名となっております。

歯 培養液で土台再生、名古屋大のチーム成功 幹細胞、移植せず

臓器や骨などのもとになる幹細胞の培養液を使い、ヒトの歯を支えるあごの骨(歯槽骨(しそうこつ))を再生することに、上田実・名古屋大教授(顎(がく)顔面外科)らのチームが成功した。幹細胞を移植する方法より安全で効率的な治療として注目される。6月に京都市で開かれる日本炎症・再生医学会で発表する。

 歯周病や抜歯で歯を失うと、歯の土台となる歯槽骨が小さくなり、歯の再建が難しくなる。自分の骨や人工骨を移植するなどの方法があるが、手術時の負担が大きい。

 チームは、ヒトの骨髄幹細胞を培養した液の上澄みを濃縮し、その粉末を精製水に溶かしたものを、左上の奥歯が欠損した40代女性の患部に、インプラント(人工歯根)とともに移植した。

 その結果、歯槽骨が再生し、女性は約5カ月後には硬いものも食べられるようになった。チームは以前、幹細胞を移植することによって歯槽骨を再生させることにも成功しているが、幹細胞にはがん化の危険性があるため、より安全な治療法を模索していた。

 幹細胞そのものでなくても骨が再生するメカニズムについてチームは、幹細胞に含まれるたんぱく質が培養液に溶け出し、そのたんぱく質の働きによって、体内にもともとある幹細胞による骨の再生が促されたとみている。上田教授は「幹細胞移植を伴わなければ、細胞を培養する施設運営のコストや、極めて厳格な管理が不要になり、治療の実用化が容易になる」と話す。
2011年5月10日 提供:毎日新聞社

在宅歯科医療連携室を設置

在宅歯科医療を推進するため、▽医科・介護等との連携窓口及び在宅歯科医療希望者等の窓口の設置▽在宅歯科医療や口腔ケア指導等の実施歯科診療所の紹介
 ▽在宅歯科医療に対する広報▽在宅歯科医療機器の貸し出しーなどを行っている。奈良県歯では平成19年度から在宅歯科医療実施診療所を増やすための講演会を年1回開催しており、昨年度は県医療対策部地域医療連携課の協力により、公開講座として開催。
 病院、訪問看護事業所、介護施設、地域包括支援センター等に広く周知するとともに、歯科医師、歯科衛生士だけでなく、看護師、言語聴覚士、栄養士、ケアマネジャー、介護職にも参加を呼びかけ、多数の参加を得た。
 また、同じく平成19年度より、訪問歯科衛星指導ができるしか衛生士を養成するため、講演だけでなく介護施設での実習を取り入れた、4日間の講座を開催している。昨年度からはさらにアドバンスコース(3日間)も開催し、人的養成に力を入れている。
 さらに本年2月には、県老人福祉施設協議会職員研究会議に県歯の連携室運営メンバーがシンポジストとして参加し、高齢者の口腔ケアの重要性とその効果について講演した他、広報用リーフレットとして『あなたのお家で歯の治療』を制作し、会員診療所や関係各所に配布している。
 在宅歯科医療連携室には専任職員として歯科衛生士を配置し、在宅歯科医療の希望者に対する訪問歯科診療・訪問口腔ケアが可能な診療所の紹介だけでなく、病院や介護施設、ケアマネジャー等からの養成により、出張で口腔ケアの指導・説明や相談に対応できるようにしている。
            日歯広報

第1回呼吸療法チーム勉強会のご案内

【日 時】 平成23年5月10日(火) 17時45分~18時45分
【場 所】 旭川赤十字病院 2階 講堂
【テーマ】“集中ケア認定看護師の呼吸の解剖と生理”
・ 体表からみた肺の位置
・ 吸気と呼気 どの筋肉が動いてる?
・ 正常な呼吸って?
・ 何回からが頻呼吸

    “ミニレクチャー 酸素療法 その1”

     ・ 高流量システム(アクアパック等)の使い方

講 師】  旭川赤十字病院 集中ケア認定看護師 
澤田 ますみ

       旭川赤十字病院 臨床工学課     
陶山 真一

【申 込】 医療機関職員(職種問わず)

      参加ご希望の方は、5月10日(火)午前中までに、地域医療連携室
(℡0166-27-8585)へご連絡ください。

アルツハイマー原因を狙い撃ち…予防の可能性

青森県の弘前大の松原悦朗准教授(神経内科)らの研究グループは26日、アルツハイマー病の原因とされる、たんぱく質だけを攻撃する抗体を開発し、発症予防の可能性があることを突きとめたと発表した。

 松原准教授によると、アルツハイマー病は、原因とされるたんぱく質が脳に沈着、凝集し、記憶障害を起こすと予想されている。

 研究グループでは、このたんぱく質だけに反応する抗体を作り出すことに成功し、実験で週1回ずつ計36週にわたり、記憶障害発症前のマウスに投与し、投与しないマウスと比較したところ、記憶学習能力が保たれていることが分かったという。この結果、アルツハイマー病の原因が、このたんぱく質にあることも裏付けられたとしている。

 松原准教授は、実験を踏まえ「マウスの段階だが、アルツハイマー病は予防可能な病気と考えていいのでないか」と指摘している。今回の研究成果は3月、米科学誌に掲載された。

メタボ健診、見直し開始 実施率低迷で、厚労省

厚生労働省は25日、40~74歳を対象とした特定健康診査、いわゆる「メタボ健診」の見直し作業をスタートした。2008年度に始まった医療制度改革での医療費抑制の目玉施策だったが、実施率の低迷などを受け、開始から3年余りで見直しを余儀なくされた。

 メタボ健診は、生活習慣病を予防することで増え続ける医療費を抑制するために導入された。ルールを弾力的に運用し実施率を高めるのが狙いで、同日立ち上げた有識者検討会で議論して、来年夏までに結論を示し、13年度から適用する方針。

 厚労省によると、09年度の受診率(速報値)は全国で40・5%で、スタート時に掲げた70%を大きく下回った。現行制度では原則として、健診を受けられる医療機関は、健保組合などが選定する仕組みになっている。このため、単身赴任世帯で、夫の勤務地から離れたところに住んでいる妻ら家族が受診できないケースが多発し、受診率の引き下げの要因になっているとの指摘が出ている。

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