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猿人も遠方から花嫁か 歯の化石で分析

人類に近いチンパンジーやボノボ以外の霊長類には見られない行動で、人類は200万年以上前から、花嫁を迎えるような特性を持っていた可能性を示すという。

 研究グループは、南アフリカの洞窟で発見された約240万~170万年前の猿人のアウストラロピテクス・アフリカヌスと、パラントロプス・ロブストスの計19体の歯の化石を調査。

 化石に含まれる放射性ストロンチウムの同位体の割合を分析した結果、歯が小さく女性とみられる9体のうち、5体は数キロ~数十キロ以上離れた場所から移住してきたとみられるのに対し、男性は10体のうち1体だけだった。

 放射性ストロンチウムは岩石の中に含まれ、その土地の特徴によって、含まれる同位体の割合が微妙に異なる。歯のエナメル質は子どもの時に暮らした土地の特徴を保持しているとされ、エナメル質や周辺の土地の放射性ストロンチウムを比べることで初期人類の移動が推測できたという。

歯磨き二の次にせず

生命に関わる誤嚥性肺炎は、繁殖した口内の細菌が食べ物やだ液などと一緒に誤って気管にんのみ込まれ、肺に達することによって起きる。避難所生活の疲労が免疫力を下げ、重症化する危険度を押し上げる。もちろん歯周病や虫歯の発症、悪化を招かないためにも口の中のケアは大事だ。
 歯ブラシが手に入らない被災直後でも「手元にある物でできる限り食べかすと歯垢を取り除いて」と中尾部長は強調する。カーゼを指に巻いたり、ティッシュペーパーやタオルを湿らせるなどして歯の表面をふき、歯肉をマッサージする。
              北國新聞 2011.3.25

若い女性の歯退化 鶴見大教授ら学生調査、7-8割が親知らず欠如

鶴見大短期大学部(横浜市鶴見区)の後藤仁敏教授と田中宣子講師が、女子学生124人の歯型を調べた結果、若い女性のかむ力が弱くなり、親知らず(第3大臼歯)の退化が進んでいることが分かった。後藤教授は「乳児期にもっと固い食べ物をかむ習慣が必要」と指摘する。【網谷利一郎】

 対象は歯科衛生科で学ぶ学生で、18~20歳。咋春、上下のあごの石こう模型を採取し、歯の特徴を調べた。

 歯数は24~32本で平均28・2本。基本の32本は6人だった。上あごの親知らずの欠如が82・2%。その前の第2大臼歯も退化が進み、三角形に変形傾向が見られる。第1大臼歯への影響も出ている。下あごの親知らずの欠如は71・8%だった。

 後藤教授は「人類の歯の退化予測」を新人・現代人段階(抜歯も含め32本)と未来型現代人段階(28本)に分類。調査では未来型が57・3%で、新人・現代人は12・1%、中間(29~31本)が24・2%だった。

 05年から女子学生の歯の調査を続ける後藤教授は「若い女性は、かむ力が年々弱くなっている。歯の退化を防ぐのは、人類史的な重要課題」。田中講師も「ソフトな食品が人気だが、乳児期にしっかりかむ習慣が大切。今年も歯型を調べ、データを積み上げたい」と意欲を示した。
2011年6月1日 提供:毎日新聞社

開院日

 いつもHP閲覧いただきありがとうございます。当院は、平成6年6月1日に開院しました。17年が経過しました。長いようで短い17年でした。これからも患者さんのために何が必要かをスタッフ共々考えたいと思います。
                   院長

内視鏡検査203人、細菌感染の可能性 神奈川・秦野赤十字病院

秦野赤十字病院(秦野市立野台)は30日、今月初旬から内視鏡器具の消毒が不十分だったため、検査を受けた203人について「細菌感染の可能性が否定できない」と発表した。今後、患者の血液検査で感染の有無を調べる。

 病院側によると、今月24日、自動洗浄消毒装置の使用実績を担当職員が見誤っていたため、交換時期の過ぎた消毒液を使っていたことが判明。今月2日から24日午前10時までの間、内視鏡検査を受けた203人にサルモネラなどの細菌や、ごくまれにB型、C型肝炎のウイルスの感染の可能性が否定できないという。

 病院は表示確認や消毒液交換作業の管理不徹底が事故の原因と説明。6月2日から患者を対象に4回の説明会と血液検査を実施することにしている。
2011年5月31日 提供:毎日新聞社

特別養護老人ホームと老人保健施設の違い

歯科訪問診療の依頼は、病院では主治医や看護師、施設では相談員、居宅では患者家族や介護支援専門員などから寄せられる。そこでその当核患者の居所や要介護などの全身状態を把握することになる。その患者が通所リハビリテーション(デイケア)、通所介護(デイサービス)、施設でも短期ショートスティなどは、原則訪問診療の対象とならないため、確認をしておかなくてはならない。
 また、老健の看護師の職務と特養の看護師の職務は医師の診療補助と医師への連絡調整などで、介護行為を行うために配置されていない。しかし老健の看護師は療養上の世話も含まれているため、口腔ケアについても指示をして実施してもらうことができる。
 また、抜歯などの行為でリスクが高いと考えられる場合には、後方支援病院の歯科口腔外科に入院抜歯を依頼することになるが、特養であれば短期間であれば退所扱いにならないが老健では退所扱いとなり、再度入所するには時間を要することになり、入院抜歯は家族が反対することが少なくない。したがって、次回の改定では、短期入院であれば老健の場合にも、入院抜歯の場合には、退所扱いをやめていただきたい。
          日本歯科医師会雑誌 VOl.64 №2 2011-5

痛風は砂糖入り飲料の摂取が多いことと関係がある

痛風は、砂糖入り飲料の摂取増加と関係があることが報告された。痛風である人と痛風でない人のデータを比較検討した結果、明らかになった。オークランド大学のN. Dalbeth氏らが5月26日、ロンドンで開催されている欧州リウマチ学会(EULAR2011)で発表した。
第12回欧州リウマチ学会

潤い保ち感染症予防 避難先での口腔ケア マッサージで唾液出す

東日本大震災では、多くの人が避難所や被災した自宅で生活している。避難生活で体調を崩さないためには、うがいや歯磨きなどの口腔ケアが欠かせない。感染症や口の中の細菌が肺に入ることで起きる誤嚥性肺炎を防ぐ効果があるためだ。被災地で口の中を清潔にする方法について、歯科衛生士らの話を基にまとめた。
 胃や鼻から栄養を吸収している場合も、口腔ケアは欠かせない。口に食べ物が入らなくても、汚れはたまるからだ。きれいにすることで「気持ちがすっきりし、気分がふさぎがちな被災生活のメンタルケアのみつながる」と強調する。
 口の中に潤いを与えるために、唾液を出すマッサージを勧める。顎の内側にある唾液腺を親指で指圧する方法で、唾液には自浄作用があるので、清潔さも保てる。食事前にやると、消化を助ける。
               日本農業新聞 2011.4.7

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