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[診療報酬] 庶民目線で見れば、診療報酬本体マイナスが妥当  安住財務相

安住財務大臣が12月13日に行った、閣議後記者会見の概要。この日は、次期診療報酬改定についてコメントしている。

  記者は、次期診療報酬改定について、12月9日に財務省と厚生労働省とが政務折衝を開始したことから、改定に向けた大臣の考えを質問している。

  安住財務相は、薬価はマイナスとなっているが、本体については、これから様々な議論をしていかなければならない、と説明したうえで、「物価の下落等を考えれば、提示をさせていただく段階ではやはりマイナスということも私はやむを得ないと思う」との見解を示した。また、「大きな病院に勤務なさっている医者の皆さんへのサポートというものを、中身を工夫することで十分やってきたと思っております」と前回改定を振り返った。さらに、「まだ課題はあるかもしれませんが、庶民目線で考えれば」、12月9日に提示した診療報酬本体マイナスが妥当との見解を示唆している。もっとも、「今後様々な角度で党、厚労省とも話し合いをしていきたいと思っています」と含みも持たせている。

  またこの日は、消費税についてもコメントしている。税と社会保障のための制度安定のために消費税増は、大変なエネルギーが要るが、野田内閣や私に与えられた宿命、と述べている。
厚生政策情報センター 12月16日(金)

70~74歳の医療費窓口負担2割、先送り 民主、政府案了承

政府は15日の民主党「社会保障と税の一体改革調査会」(会長・細川律夫前厚生労働相)総会で、一体改革大綱素案の社会保障部分の修正案を示した。特例措置で1割に据え置いている70~74歳の医療費窓口負担割合を本来の2割に戻すとした原案について、12年度は実施を見送って1割のままとすることを明記したうえで、13年度以降の取り扱いに関しては「(12年末の)13年度予算編成過程で検討」とし、先送りする文案を了承した。

 70~74歳の窓口負担割合は、現役世代の負担軽減を図る狙いもあり、法律上08年度から2割となっている。ところが、自公政権、民主党政権とも補正予算で毎年約2000億円を計上し、1割に据え置いてきた。

 民主党は2割に戻す原案について、既に12年度は見送る方針を固めており、15日の修正案には「予算措置を継続」と明記した。また13年度以降に関しては、方針の明示を避けた。高齢者の反発を恐れ「痛み」を求めることをさらに先送りした格好だ。

 このほか修正案には、75歳以上が加入する後期高齢者医療制度の廃止や、税と保険料を徴収する「歳入庁」の設置など、当初案から漏れた民主党マニフェスト(政権公約)の項目が追加された。同調査会は16日午前の総会で社会保障改革部分の意見を集約する。
毎日新聞社 12月16日(金

口の機能回復 「顎義歯」定期的に調整を

○さんは2009年6月、がん研有明病院(東京都江東区)の頭頸科で口腔がんの手術を受けた。きっかけは、奥歯がぐらつくような違和感だった。近所の歯科医院を受診すると、大学病院での検査を勧められた。結果は、進行がん。右上奥の歯肉のがんが、鼻から耳や目の近くに及んでいた。
 「口にがんができるなんで、想像もしなかった」手術では、患部を大きく切除した。空洞になった部分には、腹部の皮膚や脂肪を、はがき2枚分ほどの大きさにはがして移植した。しかし、上あごが欠けたままでは、飲食や発音に支障がでる。院内の歯科で応急の義歯を作ってもらった後、がん研有明病院頭頸科と連携している昭和大歯科病院口腔リハビリテーション科(東京都大田区)を紹介された。
 同科は、歯科医と言語聴覚士が協力して、食べる機能や言葉のリハビリを行う診療科。顎義歯は新しい技術ではないが、同科では発音やのみ込みの機能を細かく評価し、顎義歯の調整に生かしている。こうした診療科は国内では数少ない。
 ○さんは顎義歯を作ってもらい、同時に開口訓練や口のマッサージなど、自宅で行うリバビリの指導も受けた。現在は普通に食べられるし、辛い、がんの再発もない。ただ、リハビリを休むと、すぐ口が開きづらくなる。定期的な通院は欠かせない。
           読売新聞 2011.8.24

舌切除 装置付け食事

東京都港区の女性(69)は2005年12月、都内の病院で舌がんの手術を受けた。舌のほとんどを切除し、舌の根元だけが残る。舌がないと、食べ物を口の中でまとめられず、うまくかみ砕けない。口の奥に食べ物を押し込み、のみ込むこともできない。このため、女性は退院時には、腹部に穴を開けて、チューブで胃に栄養剤を送る「胃ろう」が設けられた。
 その後、昭和大歯科病院(同大田区)の口腔リハビリテーション科に通った。当初、口では一切食べられなかった。おなかの胃ろうの弁を見られるのが嫌で温泉にも行けない。弁の定期交換も痛い。「胃ろうを外すこと」が目標になった。同科教授の高橋浩二さんらは、上あごと下あごの内壁を厚くするプラスチック製のプレートを作った。これを歯にかけて装着すると、短い舌でも上あごに触れやすく、食べ物に圧力をかけやすい。女性は、この装置を使って流動食を飲み込む訓練を始めた。
 食べ物が誤って気管に入り、誤嚥性肺炎になったこともあるが、次第に流動食なら口で十分食べられるようになり、09年10月、3年半ぶりに胃ろうを外せた。「本当にうれしかった。今は東京近辺のあちこちの温泉を楽しんでいます」言葉の発音に障害は残るが、言語聴覚士の指導や孫とのおしゃべりのおかげで、今では電話に出られるまでになった。
           読売新聞 2011.8.23

グリコ、歯守るフッ素ガム

江崎グリコは歯から溶け出したカルシウムを歯に戻す再石灰化を促し、虫歯の発生を抑制するフッ素を開発した。緑茶から抽出した成分を使って食品に応用しやすくし、さらにポリフェノールを取り除くことでカルシウムの歯への吸着を妨げる反応を抑えた。特許を持つ水溶性カルシウムと組み合わせたガムを歯科医院での販売用に商品化する。
           日経産業新聞 2011.10.13

科研製薬、歯周病薬を申請 歯槽骨の再生を促す効果

科研製薬は2011年度内に歯周病治療薬候補の製造販売承認を厚労省
に申請する。臨床試験(治験)を終了し、2013年にも承認を得て、
その後の発売を目指す。重度の歯周病の場合外科手術を行うが、歯
槽骨が失われるとほとんど元に戻らないため、この新薬候補を使え
ば歯槽骨が再生し、治療満足度を上げられると期待する。「KCB
-1D(開発番号)」は、体の組織形成に関わる「塩基性線維芽細
胞増殖因子(bFGF)」を遺伝子組み換え技術を使って作り出し
たバイオ医薬品で、この因子は細胞の増殖や分化を調節し、皮膚や
血管、骨などの組織形成に関わるため、同社は歯槽骨を再生する効
果が見込めるとみている。

歯科診療報酬支払件数 被災者避難地域で大幅アップ

2011年7月の全国の歯科診療報酬支払件数は対前年同月と比較し、
2,3%の成長、金額ベースでは0.3%の成長となった。ちなみに北海
道は、件数で1.1%の成長、金額ベースで2.2%減少している。特記
すべき点としては件数において、新潟13.5%、鳥取14.4%、秋田
9.0%、茨城5.6%、埼玉4.9%の成長となり、これは被災者が避難
している地域で、診療費無料を利用し受診が大幅にアップしている。
2006年以降、件数は年平均成長率(CAGR)で0.6%増加、支払総額
は0.5%減少しており、支払単価は年平均1.1%減少している〈支払
基金医療費統計情報〉。 2011年7月から9月における1世帯当たりの
歯科診療への平均月額出費金額は前四半期と比較し15.8%下降、
2010年同期比では増減なしであった(政府統計家計調査)。しかしな
がら、2009年の平均と比較し未だに低調であり、個人消費の急速な
回復が望まれる。

歯科医院向け歯磨き カオチン化セルロース新配合 フッ素の歯面滞留性向上

ライオンは21日に、歯科医院向けで主力のう蝕予防歯磨きを初めて全面刷新する。カオチン化セルロースを新たに配合し歯面へのフッ素滞留性を高めたのが最大の特徴。低発泡・低香味で、口腔内にフッ素が保持されやすくなる少量洗口に適した組成を伝える啓発活動も展開する。3年後には取り扱い医院を2割増のの4万軒に伸ばし、売上高(出荷ベース)を前期の3億6000万円から3割増の4億7000万円に引き上げる。
 歯面吸着製の高いカチオン化セルロースを新配合することで、疎水性相互作用を利用した新しい組成を開発した。従来は泡立ちや香味で物性が変わることがあったが、独自の技術を用いて適切にコントロールできるようになったという。加えて、プラスの電荷をもつ同成分がマイナスのフッ化物イオンを静電作用により引きつけ、フッ素の歯面滞留性を2割高めた。
           化学工業日報 2011.10.17

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