記事一覧

消費税に係る要望まとめる

第12回理事会が1月26日(木)、歯科医師会館で開催され、政府・与党社会保障改革本部が1月6日(金)に決定し、閣議報告された「社会保障・税の一体改革素案」における社会保険診療報酬に係る消費税の取扱いに対し、大網の作成において修正を求める要望書をまとめた。特に修正を求めたのは、医療機関等の行う高額の投資に係る消費税負担に関する消費税率引上げまでの間の手当て。
 素案では消費税率を引き上げる際に、「新たに一定の基準に該当するものに対し区分して手当を行うことを検討する」としていることから、検討するのではなく、引き上げるまでの間は手当てを行うよう求めた。
                日歯広報 2012.2.5

唾液の分泌を促せば口臭予防につながる

子どもの頃に周囲から「口がくさいよ」と言われて傷ついたことはありませんか?実は多くの人がひそかに口臭に悩んでいます。もし口臭を指摘されたことがなくても、知らず知らずのうちに口臭を発しているかもしれません。
 口臭の原因となるニオイ物質は、口腔内にある揮発性硫黄化合物(VSC)と呼ばれるものです。これは、口腔内に存在する嫌気性菌が食べかすを分解することで発生します。VSCを発生させないためには、口の中をきれいに保つ必要があります。口臭を予防するためにも、まずは毎食後に歯磨きをして口腔内を清潔に保ちましょう。
 歯と歯茎の隙間に詰まった食べかすは、自分で取り除きにくいので、可能なら年2~4回、歯科医院に通ってクリーニングしてもらうとなおよいでしょう。そしてもうひとつ、嫌気性菌が活動しにくい状態にすること、つまり酸素をたっぷり含んだ新しい唾液を分泌し続けることも大切です。起床時に口がネバネバし、息が臭くなるのは、寝ている間に唾液の分泌が減るからなのです。
 唾液の分泌を促すためには、よく噛んで1日3食とることです。朝に食欲や時間がなくても、リンゴをひときれ食べるだけでずいぶん違います。また、緊張やストレス、睡眠不足で交感神経が活発になると唾液の分泌が抑制されます。ときどき深呼吸をすること、十分に睡眠をとることを心がけましょう。そして口腔内が乾燥しないように、できるだけ鼻呼吸を意識しましょう。
 口腔内の乾燥を防ぐため、水をこまめに飲むことも有効です。あとは意識的に表情をよく動かし、唾液を分泌する唾液腺を刺激するのも効果的です。
                メトロポリターナ 11.6月

受診遅れで67人死亡 困窮で「無保険」など

全日本民主医療機関連合会(民医連)は20日、経済的事情で国民健康保険料を滞納して「無保険」状態になるなどの理由で受診が遅れ、死亡した人が2011年、22都道府県の加盟病院・診療所で67人いたと発表した。

 調査は6回目で、最多の71人だった10年に次ぐ人数。民医連は「調査対象が限定されているので全体から見れば氷山の一角。早急な対策が求められる」としている。

 11年は計663施設を対象に調査。受診遅れで死亡した67人のうち無保険は25人、滞納で有効期間が短くなる「短期保険証」が10人、さらに滞納が続き保険証を返して医療費全額をいったん払わなければならない「資格証明書」が7人いた。残る25人は、保険証はあっても医療費が払えなかったりした人。死因の半数余りはがんだった。

 67人の約7割は50~60代の中高年男性。職業別では無職が32人、非正規労働者が14人いた。

 都道府県別では福岡の11人が最多で、東京、山梨が各6人、北海道、埼玉、長野が各5人と続いた。

「歯つらつ!健口セミナー・健口相談」のご案内

2月27日(月)午前10時~ 女性のための健口アドバイス
 3月26日(月)午前10時~ メタボ予防にも役立つ歯周病対策

講  話 10:00~10:45
個別相談 10:45~12:00

申込先:旭川市保健所健康推進課 ℡25-6315

抜けた乳歯はどうする?

乳歯が抜けたとき、日本では【下の歯は屋根の上に放り投げ、上の歯は縁の下に投げ入れる】という風習があります。これは新しい歯は抜けた歯のある場所に向かってはえるといういい伝えから、歯がまっすぐきれいにはえてほしいという願いを込めたものです。それでは世界の国々ではどのような風習があるのでしょう。
 アメリカやカナダなどでは、【寝る前に枕の下においておくと、歯の妖精がもっていって代わりにお金やお菓子などのプレゼントをくれる】という話があります。フランスやスペインのように、歯をもっていくのが妖精ではなくネズミという国も多いようです。また、アフガニスタンやバングラディッシュでは、ネズミの巣穴に落とし、エジプトやオマーンでは太陽に向かって投げるそうです。
 チリやコスタリカのように抜けた歯をペンダントやイヤリングにする国もあるんですよ。

旭川口腔ケアフォーラム 2012

開催日時:平成24年3月17日(土)14:00~17:30(受付開始 13:30)
 会  場:市立旭川病院
      (070-8610 旭川市金星町1丁目1番65号 ℡:0166-24-3181)
 参加費 :一般2000円、学生(大学院生含む)1000円
 座  長:札幌市立大学 看護学部看護学科講師 村松真澄先生

 14:10~15:00講演
  北海道大学大学院 歯学研究科 口腔診断内科講師
   山崎 裕先生
  「口腔ケアの際に役立つ基礎知識」

 15:00~15:50講演
  東京武蔵野病院 歯科口腔外科主任 歯科衛生士
   五十嵐 伸江先生
  「明日から使える口腔ケア」

 16:25~17:15講演
  北海道医療大学大学院 看護福祉学研究科 教授
   石垣 靖子先生

こども歯みがき教室

内容 講話、個別歯磨き指導
 日時 2月20日(月) 午後1時から、午後2時30分から
 場所 健康相談室(第二庁舎3階)
 対象 3歳以下の乳幼児と保護者
 定員 各回6組
 申込 健康推進課 ℡25-6315

うがい液で口腔癌の早期発見 剥離細胞を用いて検討、候補となるバイオマーカーを発見

第49回日本癌治療学会学術集会で、釘本琢磨氏(東京医科歯科大学
大学院医歯学総合研究科顎口腔外科学分野)は、「含嗽による剥離
細胞を用いた口腔癌検出法の開発」と題して発表を行った。口腔癌
の罹患数は、年間約7000人と推計され、他臓器の癌と同様に、進行
癌では生存率は低くなるため、早期発見・早期治療が重要である。
現在、わが国では各自治体を中心として、専門医による口腔癌検診
が実施されているが、一度に多くの対象者を検診することが困難で
ある。一方、広く検診が行われている癌では、自分で検体を採取す
る検診キットが個人で入手可能になり、高い検出率を示している。
そこで、専門医以外も利用できる簡便な検査法の開発を目指し、含
嗽により剥離する口腔粘膜細胞を用いた口腔癌検出法について検討
した。東京医科歯科大学歯学部附属病院において、口腔癌患者94人
(24歳から89歳、中央値62.5歳)、口腔白板症患者18人(31歳から
92歳、中央値61.5歳)、対照として歯周炎など癌を有さない患者お
よび健常者80人(35歳から88歳、中央値58.1歳)、計192人を対象
とした。リン酸緩衝溶液(PBS)10mLで20秒間強く含嗽した液を
回収して行われ、口腔癌性病変(口腔癌および口腔白板症)を検出
する場合、SCCA1がバイオマーカーの一つとして有用であるとの結
果が得られた。実用に耐え得る口腔癌検診キット開発のためには、
より感度の高いマーカーの探索とともに、より確実な腫瘍細胞回収
法の工夫が必要と考えられる。

過去ログ