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患者を生きる 歯が不足 骨移植勧められ 子どもの病気 口唇口蓋裂4

「口唇口蓋裂」の治療を続けていたAさん(20)は、もともと歯ぐきの中の「歯の元」になる部分が少なく、乳歯も永久歯も10本ほど足りなかった。上の歯ぐきの骨は、2番目の前歯から犬歯が生える部分にかけて、左右2ヵ所が大きく欠けていた。この影響もあり、中学生になっても上の乳歯の前歯4本と犬歯2本の計6本がなく、奥歯の一部も生えてこなかった。上下の歯がかみ合うのは奥の1点だけ。小さい頃から食事は、ほぼかまずに、そのままのんでいた。かみ切りにくいタコやイカのほか、ゴボウやエノキなど繊維質のものが特に食べにくかった。食べ物の好き嫌いはなかったが、1回の食事に1時間以上、ときには2時間近くかかることもあった。
 歯ぐきの骨がない部分には歯が生えない。このため、自分の腰骨やすねの骨から「海綿骨」という骨髄の骨を少し取り、歯ぐきに移植する治療法が広がりつつあった。骨移植は一般的に、犬歯が生え替わる前の7~9歳のころに検討することが多い。骨移植の際は、歯ぐきの粘膜を切り開いて「ポケット」を作り、そこに海綿骨を詰めて閉じる。海綿骨は体内に吸収され、歯ぐきの骨が新たにできる。うまくいくと3ヶ月ほどで骨が定着し、歯列矯正によって永久歯に移動する土台になる。
             朝日新聞 2012.2.24

歯科医師会の広報戦略策定へ

第15回理事会が3月22日(木)、歯科医師会館で開催され、役員合宿勉強会を4月18日(水)、19日(木)の両日「国民に向けた多角的な広報の展開ー歯科医師会の広報戦略ー」をテーマに歯科医師会館で開催することを確認した。
 日歯理事者や日本歯科総合研究機構関係者、広報委員会委員を始め、日本歯科医学会や8020推進財団、日本学校歯科医会、日本歯科衛生士会、日本歯科商工協会等の関係団体が一堂に会して集中討議する。
             日歯広報 4月15日

日本人の歯並び低評価  「医療新世紀」

日本に住む外国人の8割近くが「日本人は歯並びが悪い」と感じていることが、歯列矯正用具の輸入販売会社アライン・テクノロジー・ジャパンの意識調査で分かった。

 3月、在日外国人向け雑誌の読者モニター100人を対象に質問した。

 日本人の歯並びに対する印象については76%が「悪い」と回答。「どちらでもない」が20%で、「良い」はわずか4%にとどまった。

 自由記述式のコメントでも「日本人の健康意識の高さを考えると、歯並びの悪いことに驚く」(米国人男性)、「先進国で最低の歯並び」(カナダ人男性)、「出っ歯と八重歯の人が多い」(中国人女性)―など、厳しい意見が続出した。

患者を生きる 「プレート入れています」 子どもの病気 口唇口蓋裂3

手術のあとも、唇には傷あとがあり、鼻も変形していた。上あごの前方の骨がある硬い部分には、形成不全によるすき間が、生まれたときのまま開いており、樹脂製のプレートでふさいでいた。小学校に上がると、プレートを見たことがない新しい同級生たちは「それ何?」と、何度も聞いてきた。そこで毎年春、みんなの前でこう話した。「ぼくは口唇口蓋裂なので、口にプレートを入れています。給食の後に洗います。時々、病院に行くので早退します。」嫌なことをいう子は同学年にはいなかった。
                   朝日新聞 2012.2.23

6月4日~10日は歯の衛生週間 親子のよい歯のコンクール

 ●1次審査 4月20日(金)
       4月25日(水)
       4月26日(木) 午後3時30分~4時30分
       5月 9日(水)
       5月11日(金)

       4月21日(土)
       5月13日(日) 午後1時~3時

       いずれも保健所歯科診療室(第二庁舎3階)

 ●最終審査 5月26日(土) 大雪アリーナ(神楽4の7)

対象 平成23年4月1日~同24年3月31日に3歳児健康診査を受診した幼児と保護者
申込 健康推進課 ℡25-6315

患者を生きる 根気よく発音練習続けた 子どもの病気 口唇口蓋裂2

上唇と上あごがくっつかず、すき間が残る形成不全「口唇口蓋裂」の状態で生まれた。生後7ヶ月で上唇、2歳で上あごの奥のすき間を閉じる。声を出すときには、上あごの奥の粘膜がのどの壁をふさぎ、呼気はすべて口に流れる。呼気が鼻へ抜けると正確な発音ができない。上あごの奥の手術は、のどをふさぐ機能を向上させる目的もある。のどを閉じる機能が不十分だと、口の中で作る「破裂音」という音をのどで作る自己流の発音が、身につくことがある。
 4歳から言語治療を始めると発音はみるみる上達した。小学校に上がるころには、日常会話に困らなくなっていた。
                   朝日新聞 2012.2.22

インプラントで無料相談 28日、医療問題弁護団

顎の骨に人工歯根を埋め込み、歯を復元するインプラント治療をめぐるトラブルが増えているとして、医療問題弁護団(代表・鈴木利広(すずき・としひろ)弁護士)は今月28日に「歯科インプラントホットライン」を設置、無料相談を実施する。

 国民生活センターによると、インプラント治療で腫れや痛みが残るなどしたとの相談は、2006年度以降、343件寄せられた。弁護団の高梨滋雄(たかなし・しげお)弁護士は「大学歯学部でインプラントに関する教育がほとんどなく、標準的な術式も確立されていないことが背景にある」と指摘。「被害実態を把握し、回復につなげたい」としている。

 受付は28日午前10時~午後5時。電話03(6869)0428、または03(6869)9028。

医療・介護、10年で就業者170万人増- 経産省予測

経済産業省は23日、2020年の産業別の就業者数の予測を公表した。医療機関や介護施設・事業所で働く人の数は、10年時点に比べて約170万人増えると見込んでいる。

 予測ではまた、団塊世代などの高齢者が引退することによる自然減を考慮すると、医療・介護分野で約269万人の就業者増が必要とも指摘。この場合、他産業からの労働者の移動だけでは賄い切れないとして、女性や高齢者などの活用が不可欠としている。

 予測は、経産省が同日の「産業構造審議会新産業構造部会」で示したもの。生産性の向上で、製造業の雇用が緩やかに減少するものの、サービス業が雇用の受け皿になるケースを前提としている。

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