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女86・30歳、男79・55歳 2010年の平均寿命確定

2010年の日本人の平均寿命は女性が86・30歳、男性が79・55歳と確定したことが、厚生労働省が31日に発表した「完全生命表」で分かった。5年ごとに公表しており、05年の平均寿命と比べ、女性は0・78歳、男性は0・99歳それぞれ延びた。

 厚労省が毎年公表している簡易生命表は、推計人口を基に平均寿命を算出。5年に1度実施される国勢調査のデータを反映させ、確定版の「完全生命表」を作成している。

 昨年7月公表の簡易生命表で2010年の平均寿命は女性86・39歳、男性79・64歳だったが、今回の完全生命表で男女とも0・09歳ずつ低く補正された。

 生命表は、年齢別に平均してあと何年生存するかを示す「余命」を計算したもので、平均寿命は0歳児の平均余命を意味する。

知覚過敏 歯磨き習慣も原因に

 冷たい物や熱い物などを食べると、突然ピーンと歯がしみる。痛みは四六時中あるわけではなく、刺激物がなければ消えるのであれば、象牙質知覚過敏症(知覚過敏)である可能性がある。
 歯の表面は硬いエナメル質に覆われ、内部にはやや軟らかい象牙質、さらにその下には神経や血管が入っている歯髄がある。象牙質には栄養を送るための細管がびっしり通っており、中は組織液で満たされている。何らかの原因でエナメル質が削れ、象牙質が露出すると、刺激物によってこの液体が動き、歯髄にある神経を刺激して痛みが生じる。
 持続する鈍い痛みは進行した虫歯のことが多いが、初期の虫歯の症状は、知覚過敏と区別がつきにくい。虫歯ならば初期のほうが治りやすいし、知覚過敏であるかどうか確認してもらうために、一度は歯科で診察してもらうのが望ましい。

歯の衛生週間 6月4日から 上手なお手入れの仕方は?②

◇磨き方のコツ

 ライオンで情報提供を担当する「オーラルケアマイスター」の平野正徳さんに、歯磨きのコツを聞いた。

 まずは歯ブラシの選び方。毛の硬さは「ふつう」が一番おすすめという。歯ぐきから血が出ている時は「やわらかめ」を。「かため」は磨いた実感があり、歯垢(しこう)除去力もあるが、「ふつう」でもきちんと磨けば落とせる。

 歯周病予防を意識する人は、毛先が細い歯ブラシを使うと、歯と歯ぐきの間にきちんと毛が届く。

 次に磨き方。平野さんは「歯に対して垂直に歯ブラシを当て、1~2本ずつ磨くのが基本。歯周病予防には、45度の角度で歯ブラシを当て、歯と歯ぐきの間に毛が入るように」とアドバイスする。

 歯並びに凹凸がある人は、ブラシを縦にして1本ずつ磨こう。力加減は「弱すぎると汚れが落ちませんが、押しつけすぎると歯ブラシの毛が曲がり、表面が磨けない。歯ぐきも傷つけてしまいます」と注意を促す。

 磨く時には、歯ブラシの先端や両脇などの角をうまく使うと効果的だ。前歯の裏は「かかと」と呼ばれる下側の角を使うと汚れが落としやすい。磨きにくい奥歯は「つま先」の先端部分で丁寧に。

 歯ブラシの毛先が広がったり、毛のコシがなくなってきたら、取り換え時。毎食後に磨く人の場合、目安は約1カ月だ。

 ◇電動歯ブラシ

 小型化・軽量化が進む電動歯ブラシが使いやすくなっている。機能も多様な商品が登場しているが、一方で「使いすぎると歯が削られる」という指摘もある。

 メディカルセンター歯科(東京都渋谷区)の松下秀明院長は「歯の表面のエナメル質は硬いので、ブラシで削られることはない」と断言する。ただ、研磨剤入りの歯磨き剤と一緒には使わない方がいいという。また、歯ぎしりの癖がある人は、エナメル質が薄い歯の付け根部分に細かいひびが入り、歯ブラシでえぐってしまう可能性がある。

 松下院長は「電動歯ブラシは、きちんと歯に当て、磨き残しがないように使えば、自分の力で磨くより楽」という。歯ブラシを小刻みに動かす必要がなく、腕への負担が少ないため、時間をかけて磨くこともできる。「忙しい朝や昼は5分程度でも、夜は丁寧に。湯船につかりながら、20~30分かけて磨くといい」と話す。

 歯ぐきが腫れている場合は、出血を恐れずに磨いた方がいいという。

 「歯ぐきの腫れは、うっ血している状態。きれいな血に入れ替えないと症状は改善しません」

 丁寧に磨けている人でも、半年に1回は歯科医師にチェックしてもらう方がいい。既に虫歯が多い人は、虫歯になりやすい原因があるため、3カ月に1回は通院しよう。

 ◇歯の間もお掃除

 歯ブラシを上手に使っても、歯と歯の間にある汚れを落とすのは難しい。歯間の歯垢の除去率は、歯ブラシだけだと58%だが、フロスを加えると86%、歯間ブラシを使うと95%にまで上がるという調査結果もある。

 細いナイロン糸の束で作られているフロスは、狭い隙間(すきま)の汚れも落とせる。不慣れな人は、柄が付いたタイプの方が使いやすいが、使い捨てなので割高になるのと、奥歯の間は磨きにくいのが難点だ。フロスを使う習慣ができたら、糸を指に絡めて使うロールタイプに挑戦してみよう。

 歯間ブラシは、2本の歯と歯ぐきの間をきれいにするのに役立つ。太さの種類が多様なので、まずは細めのものから始めたい。不慣れな人は、芯が軟らかいタイプで試すと安心だ。隙間がないのに無理に押し込むと、歯ぐきを痛めてしまうのでやめよう。

歯の衛生週間 6月4日から 上手なお手入れの仕方は?

6月4日から「歯の衛生週間」が始まる。歯の健康への関心が高まり、歯磨き関連の市場は伸びている。自分に合った「お手入れ道具」を選び、上手に使いこなす方法を紹介する。【五味香織】

 ◇歯周病予防には毛先の細い歯ブラシ 歯間ブラシ、フロスも

 ◇伸びる関連市場

 厚生労働省は6年ごとに、歯科疾患実態調査を実施している。05年の調査では、歯を失う原因の一つとなる歯周病は中高年層で4割を超え、50代後半~70代前半は5割前後に達した。虫歯がある人は、若年層では減少しているものの、25歳以上はほぼ100%だ。

 こうした中、歯磨き市場は拡大傾向にある。調査会社インテージの調べでは、歯磨き剤の売り上げは、08年の701億円から11年は753億円に伸びた。

 「デンターシステマ」シリーズなどを手がけるライオンによると、市販されている歯磨き剤は約50種類。中でも、500円以上の高価格帯は伸びが大きいという。歯周病や歯槽膿漏(のうろう)の予防などをうたったものが多く、1本1000円を超える商品も。生薬を配合した商品も人気だ。

 歯磨き剤だけではない。歯間ブラシやフロスといった歯間清掃具も伸び盛りだ。糸ようじや歯間ブラシを製造販売する小林製薬によると、市場は10年に100億円を超えた。同社広報部は「歯周病の予防などを意識して、歯のお手入れに投資する人が増えているのではないか」と説明する。

インプラント 医師選び重要

歯の抜けたところに人工の歯をつくる「インプラント」治療。自分の歯と同じような感覚でしっかりかめるという利点がある一方、トラブルも増えている。インプラントの長所と短所をよく理解し、十分に考えてから治療を受けることが肝心だ。
               朝日新聞 2012.2.28

摂食嚥下障害の理解求め 長野・飯田で講演会 来月16日

飯田下伊那歯科医師会の関連団体「食機能を考える会」(会長、原修・輝山会記念病院長)は6月16日、飯田市の飯田下伊那歯科医師会館で、食事を口から正常に取ることができない摂食嚥下(えんげ)障害についての講演会を開く。今月31日まで参加者を募集中。参加費1000円。「食べること」の大切さの啓発活動をしている同会は「障害に対する理解を深めてほしい」と呼び掛けている。

 会によると、摂食嚥下障害は、病気や老化などで食道を食べ物が正常に通過しない症状。肺炎など別の病気を招くこともある。講演会では、山形県で同障害のリハビリに取り組む福村直毅医師が「肺炎・窒息のない治療を目指して」の題で講演する。

 会は今年度、国補助金を活用して持ち運び可能な内視鏡を導入した。在宅患者らにリハビリや食事指導などをし、機能改善を目指している。
毎日新聞社 5月29日(火)

熊野川歯科診療所 台風被害、復活へ 委託で9月新設 和歌山・新宮

昨年9月の台風12号による熊野川の氾濫で水没し、解体撤去された新宮市熊野川歯科診療所(新宮市熊野川町日足)について、市は今年9月に新たに開設することを明らかにした。市熊野川行政局4階の一部を改装する予定。夫婦共歯科医師の「もみの木歯科医院」(那智勝浦町)の本野(もとの)知子さんに診療を委託する。

 診療所は95年、旧熊野川町時代に開設され、民間医師に委託し、歯科医院のない町の診療を担ってきた。しかし、台風で木造平屋の診療所が被災し使用できなくなった。市は紀南歯科医師会を通じて新たな委託先を探し、本野さんが「歯科医師会から話が来たのも何かの縁。地域医療に貢献できる機会」と引き受けることにした。

 開設を前に本野さんは、診療所で働く歯科衛生士と歯科助手をそれぞれ若干名募集する。同歯科医院(那智勝浦町天満、電話0735・52・3311)で来月1~15日に受け付ける。履歴書や資格証(コピー)が必要。

 本野さんは「子供を育てながら、子供と同世代の子たちの治療に当たって来た経験を生かし、虫歯の予防にも取り組みたい。その人に合ったベストの治療を心掛ける」と話している。
毎日新聞社 5月26日(土) 配信

口臭が気になったら

①卵が腐ったようなにおいがする
 ②血なまぐさいにおいがする
 ③海辺の磯のようなにおいがする
 ④舌の上に、白くてねばねばしたものが付着している
 ⑤歯茎から血が出ることがある
 ⑥歯を磨くのは1日1回くらい
 ⑦たばこを吸う習慣がある
 ⑧口の中が乾いて、べたべたする
               朝日新聞 2012.2.27

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