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広告や衛生士の課題等で意見交換

都道府県歯医療管理担当理事連絡協議会及び歯科医師会立歯科衛生士・歯科技工士養成施設連絡協議会が4月25日(水)、歯科医師会館で開催され、都道府県歯医療管理担当理事者と歯科医師会立の養成施設の担当者が一堂に会して、歯科衛生士法の一部改正や歯磨きサロン問題、広告の取り扱いなどについて意見交換した他、会立養成施設への補助金や歯科衛生士の認知度向上等への要望が寄せられた。
                   日歯広報 5月15日

胃ろう、差し控えや中止も 老年医学会が新指針

日本老年医学会は27日、高齢者の終末期医療における胃ろうなどの「人工栄養」について、開始する際は慎重に検討し、差し控えや中止も選択肢とする新たなガイドラインを公表した。

 管を使って胃に栄養を送る胃ろうをめぐっては、患者に苦痛を与えたり、穏やかな最期を妨げたりする場合があるとして医療関係者らから疑問の声が上がっていた。医療や介護の現場に向け、近く学会ホームページで公開する。

 ガイドラインでは、人工栄養を開始する際は「口からの栄養摂取ができないかどうかを見極める必要がある」と指摘。その上で、延命効果が得られるかどうかだけでなく「本人の人生をより豊かにするかどうか」という観点から、差し控えも含めた最善の方法を選択すべきだとした。介護する家族の負担や、患者の生活環境についても個別に配慮するよう求めている。

 作成に関わった飯島節(いいじま・せつ)筑波大大学院教授は「医学的な妥当性だけでなく、倫理的な妥当性を目指した」と説明。「現場の声を聞き、社会情勢を考慮しながら一定期間ごとに見直していく」とした。

 胃ろうは本来、口からの栄養摂取ができなくなった患者が、回復するまでの栄養補給が目的。しかし、回復の見込みがない高齢者にも使われるケースが増え、問題となっていた。

※胃ろう

 口からの食事ができなくなった患者の腹部に小さな穴をあけ、流動食や水分を胃に直接送り込む方法。管理が比較的簡単で、不要になった場合は閉じることもできる。在宅介護の増加や技術の進歩を背景に、ここ10年ほどで急速に普及した。人工的に栄養を送る方法には、血管から点滴で注入する「静脈栄養」や、鼻から管を入れる「経鼻栄養」などもある。

第38回 歯の健康キャンペーン開催される

5月26日(土曜)午後2時(一部は午後1時から)から大雪アリーナにて「第38回歯の健康キャンペーン」と「平成24年度旭川市健康まつり」が同時開催された。本年度の総来場者数は3,482人、フッ化物塗布実施人数は839人、フッ化物洗口体験をされた方は550人でした。その他歯科矯正相談をされた方は27人、本年度から開始した子供職業体験(お子様に歯科医師や歯科衛生士の職業を疑似体験して頂くコーナー)をされた方は107人でした。

25%が重いトラブル経験 インプラントで歯科医調査

あごの骨に人工歯根を埋めて人工歯を付けるインプラントを実施している歯科医の4人に1人は、治療した患者に神経まひなどの重い症状が起きた経験のあることが、日本歯科医学会の調査で24日分かった。

 インプラントをめぐっては、治療後に腫れや痛みが残るといったトラブルの相談が増えているとして国民生活センターが注意を呼び掛けている。

 調査は、厚生労働省の委託で3月に実施。日本歯科医師会の会員千人に昨年1年間の治療実績などを尋ねる調査票を配り、423人が回答した。

 自らインプラントを実施しているのは289人で68%だった。このうち、治療後に患者が重い症状を起こした経験があるとしたのは25%。内容は神経まひ、鼻の横にある空洞の炎症やそこへの異物の侵入、異常出血の順に多かった。

 ほかの歯科医が治療した後のトラブルを経験した歯科医も約9割に上った。内容はインプラント周囲炎、人工歯の破損、インプラントのぐらつきが多かった。

 インプラントは症例により難易度が大きく異なり、歯科医の経験数もさまざま。調査を担当した栗原英見(くりはら・ひでみ)・広島大教授は、結果は症例数に占める割合ではないことを強調した上で「素晴らしい治療法であり、安全な治療指針と、それが守られる仕組みをつくりたい」と話している。

診療報酬を不正請求 保険医登録取り消し

東北厚生局は25日、2005~10年に診療報酬約1千万円を不正請求したとして、台原整形外科(仙台市青葉区)の保険医療機関の指定と、佐藤隆司(さとう・たかし)理事長の保険医登録をそれぞれ7月1日付で取り消すと発表した。

 また、05~08年に同約130万円を不正請求したとして、青森県弘前市にあった笹森歯科中央クリニック(閉院)の保険医療機関指定も同日までに取り消し相当処分とし、元院長の笹森公太(ささもり・こうた)歯科医師(32)と元勤務医の佐久間繁(さくま・しげる)歯科医師(60)の保険医登録を7月1日付で取り消すとした。

 厚生局によると、台原整形外科と笹森歯科中央クリニックは、使っていない注射薬を使ったことにしたり、実際は行っていない保険診療を付け加えるなどして、診療報酬を不正に請求していた。

 笹森医師は同クリニックの閉院後、福島県の医療機関で保険医として勤務。佐藤理事長や笹森医師は厚生局に「不勉強だった」などと説明しているという。

インプラント 歯科医6割「トラブル」 学会指針作成へ

あごの骨に金属製の人工歯根を埋め込んで人工の歯を取り付けるインプラント治療で、治療している歯科医の6割が何らかのトラブルを経験していたことが、日本歯科医学会の初めての全国調査で分かった。手術設備や治療前の検査にもばらつきがあった。同学会は調査結果を基に、インプラント治療のガイドライン作りを始める方針だ。

 インプラント治療は、入れ歯よりも自分の歯のように強くかめる半面、治療を巡るトラブルがあとを絶たない。日本歯科医学会は3月、全国の歯科医師会を通じて歯科診療所の医師1000人に調査票を送り、423人から回答を得た。

 その結果、この治療に取り組む289人のうち、60・8%が治療による何らかのトラブルを経験していた。具体的には▽人工歯の破損が67・5%▽インプラント周囲の炎症が55・4%――などだった。

 また、4人に1人が「神経のまひ」や「異常出血」などの重い医療トラブルを経験していた。手術を手術室でするかや治療前の検査内容にばらつきがあることも分かった。

 インプラント治療はほとんどが自由診療でこれまで治療のガイドラインがなかった。調査を担当した栗原英見広島大教授は「他の歯科診療所の取り組みを知る機会を設けるなど、ガイドラインが守られるための仕組みも作りたい」と話している。

高齢者って何歳から? 65歳で線引き、見直しへ 「支え手」不足背景に

「65歳以上は高齢者」という常識がもうすぐ変わるかもしれない。国の検討会が3月、この年齢で一律に高齢者とする考え方の見直しを提言。政府が近く閣議決定を目指す新しい「高齢社会対策大綱」に盛り込まれる見通しだ。65歳以上は2055年に人口の4割に達するとみられ、現役世代だけで支えていけるのか心配されている。高齢者像が変われば、元気な人は働いて「支え手」に加わってもらう政策につながりそうだ。社会はどう変わるのだろうか。

 何歳から高齢者と言えるのか。専門家によると統一基準はないが、65歳以上とされたきっかけは、国連が1959年にまとめた報告書の年齢区分だという。55年時点の日本人の平均寿命は男63・60歳、女67・75歳で「65歳=高齢」に違和感はなかった。65歳はその後、基礎年金支給や介護保険の利用、多くの高齢者施策の対象年齢になった。

 ところが高齢化で事情は激変。2010年の平均寿命は男79・55歳、女86・30歳。内閣府が09年、60歳以上に実施した調査では、65歳以上を高齢者と考える人はわずか11%。総務省調査(07年)では65~69歳の男性の半数が働いている。

受け口、出っ歯を治す顎矯正手術の名手

「受け口」や「出っ歯」「前歯(上下)に隙間ができてしまらないなどの悩みを抱え、容貌に自信あが持てない人は多い。歯科専門用語では「受け口」を下顎前突症、「出っ歯」を上顎前突症、「前歯などの上下離間」を開咬症と呼ぶ。「いずれも歯が植わる下あごや上あごの骨=顎骨のサイズや形、位置などの異常から生じる顎変形症のひとつです。顎矯正手術を軸とした外科的矯正治療により、かみ合わせが治るのはもちろん、容貌も見違えるほど美しくなります。
                   日刊ゲンダイ 2012.2.29

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