記事一覧

旭川赤十字病院 NST研修会開催のご案内

1.日 時 平成24年6月13日(水) 17:30~18:30
2.会 場 旭川赤十字病院 外来棟2階講堂
3.演 題 「広島赤十字・原爆病院におけるNST活動と
摂食・嚥下障害看護認定看護師の活動」
4.講 師 広島赤十字・原爆病院 小児科神経内科混合病棟看護師
日本看護協会 摂食・嚥下障害看護認定看護師  竹内(たけうち) 富貴(ふき)
5.対 象 医療機関職員
6.その他 ○17時以降の出入口は正面玄関(1条通り側)のみとなっております。
○お車でお越しの際は駐車券を会場でご提示下さい。

フッ素でブクブク☆ムシ歯予防

ムシ歯のメカニズム
  どんな人でも食事をとると、ムシ歯菌の働きでお口の中が酸性になり、ミクロのレベルで歯は傷み始めます(「脱灰」)と言います)。この「ミクロの傷み」が蓄積すると「ムシ歯の穴」になります。しばらくすると唾液の力でお口の中が中性に戻り、傷んだ部分は唾液の成分で治療されます(=「再石灰化」と言います)。脱灰と再石灰化が同じレベルならムシ歯の穴はできませんが、どちらかというと再石灰化には時間がかかるため、食事回数(間食、糖分の入った飲料、ダラダラ食べ等)が増えたり、食後すぐ寝てしまったりすると、傷みが大きくなって穴ができやすくなります。これがムシ歯のメカニズムです。
 フッ素のムシ歯予防効果
  フッ素は歯の表面に作用して(1)酸性になっても歯が傷みにくくしてくれます。(2)再石灰化を促進してくれます。表面だけのムシ歯ならフッ素のちからで自然治癒することもあります。(3)ムシ歯菌の働きを邪魔します。
 旭川歯科医師会は「小学校等でのフッ素うがい」によるムシ歯予防を応援しています
  現在、旭川歯科医師会では、旭川市の補助と旭川市薬剤師会のご協力のもと、約40ヶ所の保育所などの幼児施設で「フッ素うがい(フッ化物洗口)」をしています。
               北海道経済 5月号 №521

ドライマウスのケア 5か条

1唾液のもとになる水をたっぷり飲む
 2唾液の分泌を抑制するカフェインの大量摂取は禁止
 3繊維質の多い食事をとり、よく噛んで食べる
 4キシリトールガムなどを噛んで唾液の分泌を促す
 5お風呂にゆっくり浸かってリラックスする

口の中が乾燥しやすくなる、女性に多い現代病 ドライマウス

女性ホルモンの乱れによって唾液の分泌が少なくなる病気
  ドライマウスは唾液の分泌量が減り、口の中に不快な乾きを感じる病気で、最近は女性を中心に増加しています。加齢とともに女性ホルモンの分泌が衰えると、唾液の分泌量も少なくなるため、更年期の女性は特に注意。口の中が乾くと細菌も増えやすく、歯周病や虫歯を進行させる要因にもなるんですよ

キシリトールガムでケア

キシリトールガムは虫歯の原因菌であるミュータンス菌の働きを弱める効果が。食後すぐに歯磨きができない人はキシリトール入りのガムを2~5分噛むだけでも◎
 カルシウムの多い歯によい食事をする
  小魚や牛乳、チーズは、歯の再石灰化を助けるカルシウムが豊富な食材。また、野菜や海藻などアルカリ性の高いよく噛む食材は、唾液の分泌を促し再石灰化を助けます
 だらだらと食べるのはNG
  食事をすると口の中が酸性に傾き、カルシウムなどの成分が溶け出す”脱灰”が起こります。しかし時間が経つと唾液によって中和され元の状態に”再石灰化”されます。だらだら食べていると再石灰化する時間がないので、虫歯のリスクが高まるんですよ
 コーヒーや緑茶、酸の強い飲み物は控える
  コーヒーや緑茶などカフェインの多いものを大量に飲むと再石灰化を助ける唾液の分泌が減ります。柑橘系のジュースやお酢は酸が強く、歯を溶かすので控えて

油断大敵!大人の虫歯は”治療済みの歯”が原因 二次カリエス

虫歯を防ぐ生活習慣を 「女性はエナメル質の硬度が低く、特に虫歯になりやすい。日頃のケアを心がけましょう」

パパとママ 口の形は同じ

音声における「のどちんこ」の役割を象徴するのは、「パパ」と「ママ」を発音するときの比較です。皆さん息を出さずに「パパ」と言ってみてください。口や舌の形が、「ママ」と言っているときと全く同じであることに気がつくと思います。しかし、声を出すと一方が「パパ」になり、一方が「ママ」になるのです。これは、「ママ」では「のどちんこ」が、呼気が鼻へ抜けることを許し、「パパ」では鼻へ抜けることを許さないからなのです。そのため「パパ」では口へ抜ける空気の圧力が増し、唇に圧力がかかり、上唇と下唇が離れるとき破裂音となって「パパ」となるのです。
 「のどちんこ」の働きがないと、「パパ」は「ママ」になってしまうのです。この呼気が鼻へ抜けることを許さない動きを「鼻咽頭閉鎖」という聞きなれない専門用語でいうのです。だれも「パパ」というときに「鼻咽頭を閉めて、口唇に空気の圧力をかけて」と意識は全くしていないと思います。しかし、自然にそのようにできるのが人の能力の不思議なところでしょう。「ママ」「マンマ」という言葉は、比較的容易に、先に赤ちゃんにみられるようになってきますが、気道を調節できることがわかってくると、自然に「パパ」と言えるようになるのです。
 聴覚で「パパ」という言葉を聴いているだけで、今度は自分で「パパ」というときの気道の調節機構を把握できるという人の能力の偉大さに感激しませんか。「パパ」と「ママ」という赤ちゃんの発する最初の言葉は、神が与えた人の能力の偉大さの象徴ともいえるでしょう。

口腔ケアで気持ちが前向きに!

Dさんが思い出したのは、“口腔ケアで唾液を分泌させると発音が明瞭になる”
ということ。雅子さんは口腔ケアを拒否しがちだったのですが、「これを伝えれ
ば受け入れてくれる」と思って病室を訪ねました。
 すると最初は半信半疑な様子でしたが、最終的には口腔ケアを受けることを承
諾してくれたのです。

 雅子さんの口腔内は乾燥がひどく、痰や血がこびりついている状態。Dさんは
保湿剤を塗布して、『モアブラシ』で汚れを除去しながら唾液分泌を促すストレ
ッチとマッサージを行ないました。
 毎日続けていると1週間後には唾液で口腔内が潤い、頬がふっくらしてきたの
がはっきりとわかるように。

 その数日後に雅子さんの病室に入ると、そこには笑顔で会話をする雅子さんと
ご主人の姿が! 聞き返されることもあまりなく、楽しそうな様子です。
「ちゃんと喋れなくてイライラしてたんです。ありがとうね」
 まだ少し話しにくそうでしたが、雅子さんはDさんにこうお礼を言いました。

「話すことには気持ちを明るくする効果があります。雅子さんが口腔ケアを拒否
していたのは、会話が思うようにできずにふさぎ込んでいたからかもしれません」

 Dさんはこの出来事を院内の看護師に伝え、口腔ケアの大切さを広めています。

過去ログ