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家族介護は「女優になったつもりで」

NPO法人の介護者サポートネットワークセンターは20日、家族介護者向けのフォーラムを開いた。この中で講演した臨床心理士は、母親の介護負担に苦しむ女性の事例を紹介した上で、「感情を込めず、女優をやっているつもりで介護するくらいがいい」と指摘した。

 「ケアから見える母娘の関係性」をテーマに講演したが、母親の介護に尽力するあまりに、「母親の家まで行くのがつらい」といった状況に苦しむ女性のケースを紹介。こうした自らの感情に罪悪感を持ち、さらに苦しみを重ねる場合があるとした上で、「介護は感情を込めようとしない方がいい。 2012年05月21日

歯ブラシを使い分ければ、口腔ケアがラクになる!

先輩が教えてくれたのは、先にワンタフトブラシ(細かいところを磨くための
毛先が小さいブラシ)で磨き、次に普通の歯ブラシで全体を磨く方法。「歯ブラ
シを使い分ければいいんだ!」と気づいたYさんは、さっそくワンタフトブラシ
を持って向かいました。
 まずは歯と歯ぐきの境目や歯が重なっているところをワンタフトブラシでなぞ
るように磨きました。すると、びっくりするほど簡単に汚れが落ちたのです! 
最後に普通の歯ブラシで全体を軽く磨くと、前回とは比べ物にならないほど歯が
ツルツルに。
「今日はすごくさっぱりしたわ。ありがとう」

「歯磨きには歯ブラシ1本という先入観があったので、2本使う方法は目からウ
ロコでしたね。かかる時間はほとんど変わらないのに、すごくきれいになるんで
す」
 これを機に口腔ケアに関心を持ったYさんは、書籍やセミナーで積極的に勉強
をするようになりました。最近は“糖尿病患者は唾液の分泌が少ないので乾燥し
やすい”ことを知り、保湿剤も取り入れたそうです。

糖尿病と癌に関する合同委員会立ち上げる 日本糖尿病学会

日本糖尿病学会理事長の門脇孝氏は、5月17日(木)に行われたセッシ
ョン「理事長声明」の中で、アクションプランである「DREAMS」の
これまでを振り返り、その先にある最終目標は「Breaking up with
Diabetes(糖尿病よ、さようなら)」であると言及した。日本糖尿
病学会アクションプラン2010(通称、DREAMS)は、学会が2009年に
定めた第2次対糖尿病戦略5カ年計画に基づいて、具体的な活動目標
を掲げたものである。門脇氏は「DREAMS(夢)の実現に向けて」と
題して講演し、糖尿病研究の推進としては、新たに特別調査研究事
業として糖尿病と癌に関する合同委員会(委員長・国立国際医療研
究センター研究所の春日雅人氏)が立ち上がったことも取り上げた。
同委員会では、糖尿病罹患と癌発症リスク、糖尿病治療と癌発症リ
スクなどの疫学的評価を行うとともに、糖尿病患者の癌スクリーニ
ング指針を策定し、さらに糖尿病と癌の予防法の提言をすることを
目標に活動展開するという。また糖尿病の抑制については、唯一数
字目標を掲げている点に言及。具体的には、2015年の時点で糖尿病
患者数の増加を減少に転じさせ、糖尿病関連の死亡者数を現在より
減少させると定めていることを再確認した。この数字目標の実現に
向け、例えば日本医師会、日本糖尿病学会、日本糖尿病協会の三者
で設立した糖尿病対策推進会議が主導し、検診受診の促進と事後指
導による一次予防、糖尿病管理の質の向上と受療継続の推進、さら
には病身連携の推進に取り組んでいるとした。

旭川地区在宅ケアを育む会第57回 定例会開催ご案内


日時:平成24年6月20日(水) 午後7時~8時45分
場所:旭川市市民活動交流センター ココデ旭川 1階大ホール
旭川市宮前通り東  TEL0166-74-4151
<セミナー>
     「在宅療養推進のための薬剤師会の取り組み」

司会:旭川薬剤師会在宅医療福祉部 部長 中明 弘一
1部:「北海道地域医療再生計画に伴う無菌調剤設備の整備について」
旭薬みどりがおか薬局  沼野 達行
2部:「在宅療養におけるチーム医療の可能性」
北大大学院薬学研究院  柴山 良彦
3部:「夕張医療センターでの在宅訪問業務実務研修について」
十仁薬局  平野 卓哉
4部:「グループワーク」~在宅で薬剤師ができること~

「導入しない」選択はできるか? 高齢者の胃瘻管理を見直す

日本老年医学会は2011年12月、摂食嚥下障害のある高齢患者に対する人工栄養
の導入について、ガイドライン試案を作成しました。胃瘻をはじめ、人工栄養を
導入するかどうか決定する際の意思決定過程において、「導入しない」選択肢を
示し、医療者が患者の価値観や死生観を尊重したり、家族と一緒に患者の意思を
推定して最善の決定を目指すべきとしています。

「新介護保険料や後期高齢者医療制度」についての市民説明会

日時 5月23日(水)午後2時~
場所 旭川市民文化会館 3階大会議室

自分の必要睡眠時間知ろう

厚生労働省の「平成22年国民健康・栄養調査」によると、調査時の直近1ヶ月の間に眠れないことがあった人(20歳以上)は、「頻繁にある」「ときどきある」を合わせると、男性で51.3%、女性でも56.6%に上った。眠れないと訴える人は、男女とも年代が上がるほど増えるという傾向も見られた。不眠は高血圧のリスクを約2倍、2型糖尿病になるリスクを約2~3倍にそれぞれ高めるとされる。65歳以上が鬱病になるリスクも約1.5倍にするなど心身に与える影響は大きい。

ケア用品を変えて、患者さんの出血がピタリ!

Kさんの同僚が使用していた歯ブラシは、一歯磨きブラシとタフト24ESS
(エクストラ・スーパーソフト)。「こんな柔らかい歯ブラシや小さい歯ブラシ
があったんだ!」とKさんは驚きました。口腔ケアのヒントが得られるかもしれ
ないと思い、正子さんの出血について相談してみることに。
「口のなかが乾燥しているのにかたい歯ブラシで磨いているんじゃない?」
 そう言って、先に一歯磨きブラシで細かい所の汚れを落としてからタフト24
ESSで全体を磨き、最後に保湿剤を塗る方法を教えてくれました。

 次の日、Kさんは一歯磨きブラシで正子さんの歯と歯ぐきの境目を磨くことか
らスタート。すると汚れが簡単に落ちました。続いてタフト24ESSで全体を
磨くと、柔らかい毛先が歯と歯ぐきにピタッとフィット。いつもと力加減は変わ
らないのに、血が出なかったのです! 仕上げに保湿剤を塗ると、「今日は口の
なかがサッパリしたわ。ありがとう」と正子さんは笑顔を見せてくれました。

「正子さんの口腔内をキレイにしたいという気持ちはありましたが、どうすれば
いいのかわかりませんでした。乾燥と歯ブラシが原因だとわかってよかったです」
 Kさんは口腔ケアの方法と道具を変えたことで問題を解消でき、心が軽くなっ
たそうです。

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