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【兵庫】同じ端末のキーボード共有、クラスター原因か…ボタンに「高さ」あるタイプ

兵庫県姫路市は6日、市内などに住む10歳未満~70歳代の20人が新型コロナウイルスに感染し、1人が死亡したと発表した。20人のうち5人は、医療法人公仁会「姫路中央病院」(飾磨区三宅)の医療従事者で、市によると、この病院での感染者は、7日に発表予定のものも含めて少なくとも42人に上る見込み。市は同病院でクラスター(感染集団)が発生したと認定した。

 市によると、同病院で2日に感染が確認された60歳代の男性医師について濃厚接触者を検査した結果、周辺で働く医療スタッフ5人が感染していることがわかった。医師と同じ端末のキーボードや控室を共用していたことなどが原因とみられる。

 さらに家族の付き添いで医師と接触した姫路市の男性職員1人の感染も判明した。医師は、病院への入院患者を通じて感染したとみられる。

 これまでの調査で、同病院ではスタッフ17人、患者17人の感染も確認されており、市は7日に発表する予定にしている。いずれも軽症または無症状という。

 同病院は、外来診療の一時休止と新規入院の受け入れの一時中止を決めた。

 市保健所によると、医師が使用していた端末のキーボードは、複数のスタッフで共用していたが、一つ一つのボタンに高さがあり、入力時には深く打ち込むタイプのもので、十分な消毒が難しかった。

 キーボードに飛まつなどを通じて付着したウイルスはすぐには死滅しないとされ、厚生労働省は、ドアノブや電話などとともに特に注意して対策を取るよう呼びかけている。

 市保健所は「感染を防ぐには、消毒しやすいように、ボタンの高さが低いキーボードに切り替えるのも有効」と説明している。

食道がんの発症、歯周病菌が影響か…患者の口から高い割合で検出

歯周病菌など一部の口内細菌が、食道がんの発症に関わる可能性があるとの研究結果を、東京医科歯科大学などのグループが国際医学誌で発表した。食道がん患者の口内から、特定の歯周病菌が高い割合で確認されたのは初めてという。

 がんと細菌の関わりについては、胃や食道などの消化管のがん組織から、一部の口内細菌が見つかったとの報告がある。研究グループは、同大学病院の消化器外科に入院する食道がん患者61人と、がん以外の患者62人から、それぞれの唾液と奥歯の歯垢しこうを採取。歯周病菌など7種類の口内細菌の有無や量を調べた。

 その結果、食道がん患者の4分の1にあたる16人の歯垢から、若い歯周病患者に見つかりやすい「A・アクチノミセテムコミタンス菌」が検出された。がん以外の患者で見つかったのは1人だけだった。また、食道がん患者の唾液からは、この細菌と、歯茎の炎症や腫れの原因となる口内細菌の検出量が多かった。

 食道がんのリスクを高める要因として、飲酒や喫煙などの生活習慣が知られている。研究グループの池田裕一助教は「今回見つかった細菌が、食道がんの発症にどう関わるのか、メカニズムを調べたい」と話す。

 花田信弘・鶴見大教授(口腔衛生学)の話「日本国内の歯周病患者にはあまり多くない菌だが、それが食道がん患者から高い割合で見つかった結果は興味深い」

後期高齢者の負担割合で慎重な議論求める

 「後期高齢者の窓口負担割合の在り方等」の議論において、日本歯科医師会常務理事の林 正純 委員は、財政論ありきの給付と負担の見直しの議論は、国民の将来への不安が募ると指摘し、若い世代も含めた国民全ての安心と納得が得られる医療と介護のあり方を示す議論が重要と述べた。

 今回負担割合が2割に上がるため、受診控えが懸念されることからも、慎重な検討が必要と述べた。さらに、民間企業が実施したアンケートでもコロナ感染拡大を受けて受診控えを示す回答が67%に上り、この事からも疾病の重症化や健康被害をもたらすことが危惧されると指摘し、コロナ禍において一層の慎重な議論を求めた。

(日本歯科医師会 プレスリリース)

コロナ対応の支援制度

日本医療機能評価機構が医療従事者を対象とした「新型コロナウイルス感染症対応医療従事者支援制度」を創設した。

 新型コロナウイルス感染症の罹患により労災認定され、休業4日経過した場合に一時金20万円、死亡した場合に500万円を支給する。11月18日、日本歯科医師会の都道府県歯会専務理事連絡協議会で柳川忠廣 副会長が報告した。補償期間は1年間で、年間保険料は歯科医師と歯科衛生士・歯科技工士は500円、歯科助手や事務職などは1,000円。

(歯科通信)
詳細: http://dl.med.or.jp/dl-med/kansen/novel_corona/shien/pamphlet.pdf

口腔がん早期発見 AIの研究加速-阪大らが社会実装目指す

AIモデルの社会実装により、口腔がんを含む口腔粘膜疾患の早期発見に活用しようとする動きが加速している。大阪大学大学院歯学研究科の平岡慎一郎 助教らが進めてきた研究に、リアルタイム画像処理に特化したGPUを専門とするNVIDIAが加わり、AIモデルの精度の向上や診断の高速化などを目指す。

 平岡助教は「口腔粘膜疾患の領域で、このような高精度のAIモデルは前例がなく、社会実装により、世界中の口腔粘膜疾患の早期発見、早期診断への貢献が期待できる」と述べている。

(日本歯科新聞社)

食べる機能が低くなるって?どういうこと?

では、「なぜ詰まるのか?」についてお話しします。
噛んで食べる力が弱いのは、乳幼児・小児と高齢者です。
「8020(ハチマルニイマル)運動」~80歳になっても20本の歯を残そう!~は、
皆さんもご存知だと思います。 
歯がたくさんあれば、何でも食べられる!と思いがちですが、
食べることや飲み込むことは、歯があるだけでなく、
お口の周囲の筋肉や、舌、首などの筋肉の力と唾液が
とても大切な役割を担っています。
最近「フレイル(虚弱)」という言葉をよく耳にしませんか?
特に「オーラルフレイル(口が弱る)」を予防することは
元気な生活を送ることにつながり、健康寿命を延ばします。
歯の数の維持にプラスして、お口の機能の維持を行ってこそ、
何でも食べられて、お話ができ、
生き生きとした表情の源となるお口が維持できます。

▼参考:オーラルフレイル予防のための口腔体操(日本歯科医師会)
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/j0msm7t09x437nwkk9TCO

お正月に注意するのは、お餅だけ?

年末年始はいつもなら実家に帰省するのですが、
新型コロナウィルス感染拡大の影響で、今年は無理ですね。
今、一番心配なのは、高齢の両親がお餅を詰まらせたりしないかです。
しかし、窒息に注意が必要なのは、高齢者だけではないことや、
お餅だけが危ない食品ではないことをご存知でしょうか。
実は年間を通して窒息が多い食べ物は、ごはんやパン、お菓子類です。 
お餅は危ないといわれているので、注意して食べることが多いと思いますが、
ごはんやパン、お菓子類は意外と噛まないで飲み込んでしまうのです。
油断をしているからこそ、苦しい思いをされる方が多くいます。
苦しかった!で、終わってしまえば、いいことなのですが、
窒息は命にかかわることもあり、とても注意が必要です。

食べる機能が低いと危ない食品については、
お子さんの窒息のアドバイスがまとめられている
以下のサイトがとても参考になります。

▼食品による窒息 子どもを守るためにできること(公益社団法人 日本小児科学会)
 https://k.d.combzmail.jp/t/sw0d/j0msl7t09x437nwkk90ps

クラスター拡大止まらず 旭川・吉田病院162人 地域医療に影響 /北海道 地域 2020年12月2日 (水)配信毎日新聞社

旭川市で11月以降、新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)の発生が相次ぎ、感染拡大が医療現場に深刻な影響をもたらしている。1日も感染者の増加は止まらず、吉田病院で7人増の計162人、旭川厚生病院では16人増の計156人にまで拡大し、道内1、2番の多さのクラスターとなっている。新たなクラスターは、旭川大学高の生徒ら10人とスポーツサークルの7人の2件が判明し、市内では計7件に達した。【土谷純一、渡部宏人】

 同市では、11月7日に吉田病院、22日に旭川厚生病院のクラスターが公表されると、感染者は徐々に増え、20日に初めて20人、22日は40人を超えた。12月1日現在の累計感染者487人だが、11月だけで404人と、わずか1カ月間で8割超を占める。

 旭川厚生病院は新型コロナ感染者も受け入れていた道北の基幹病院だが、外来診療が原則休止に追い込まれ、地域医療にも影響が出ている。同病院は12月1日午後4時現在で計171人の感染を確認したと独自に発表した。

 また、同日、最前線で働く女性保健師の感染も確認され、記者会見で市保健所の幹部は「感染防止を指導する立場の者が感染した。重く受け止めている」と述べた。保健師は院内感染が拡大する吉田病院を拠点に消毒作業、疫学調査などに従事していたという。市は今月3日から、現在の33人から70人体制に拡大するため、保健師を増員、学校の保健師にも応援を依頼する。

 死者は1日、新たに8人が発表され、累計で23人になった。8人の中には吉田病院、旭川厚生病院の入院患者が含まれているという。このうち、吉田病院の患者は11月22日に死亡したが、1週間以上遅れての発表となった。病院からの報告が遅れたのが原因といい、市保健所は「なぜ遅れたのか病院に報告を求める」とし、連絡体制のあり方も検証する。

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