記事一覧

インプラント 利点の裏にリスクも

 インプラントは、しっかり噛めるなどの利点があり、昨今インプラント治療を選択する人が増えている。しかし、インプラント治療を受けたあと神経麻痺で口の感覚がなくなった。痛みが残るなどの症状がでることもある。
 安全なインプラント治療を受けるには、インプラントの良い点のみでなく、外科手術のリスクをしっかり説明してもらう。などが必要である。
            東京新聞 2007.9.7

指しゃぶり、おしゃぶりがかみ合わせに及ぼす影響

北海道倶知安保健所 主任技師 丹下 貴司先生(歯科医師)
 指しゃぶりの発現は、胎児期から存在するもので子どもの発達過程における生理的な行為であるが、3歳以降も長期にわたり見られる場合には歯列への影響が強く懸念される。医科の立場から見た場合「指しゃぶりは生理的な人間の行為であるから、子どもの生活環境、心理的状態を重視して無理に止めさせない」という意見が多い。このことを受けて平成18年1月に小児科と小児歯科の保健検討委員会から統一的見解が示され、全体として指しゃぶりについては3歳頃までは、とくに禁止する必要がないが、3歳以降に頻繁に続く場合には、小児科医、小児歯科医、臨床心理士などによる対応が必要であるとされている。
 おしゃぶりついての問い合わせが多くなっています。ちまたでは、「鼻呼吸が身につく、口呼吸による生じる可能性のある小児ぜんそく、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎を予防できる」「体の発達や病気予防のために重要なので、3~4歳ころまで続けた方がよい」など言われていますが、小児科の立場からみると「赤ちゃんの口呼吸と病気の関係は科学的に証明されていない」とし、前述とおしゃぶりの使用については否定的です。歯科の立場でも「歯の生える前のおしゃぶりの使用は問題ないが、3歳以降も長期にわたり使用した場合、歯並びに悪影響が出る可能性がある」とされています。このことから、
①おしゃぶりは必要がなければ使用しない
②やむを得ずおしゃぶりを与えた場合にも1歳6ヶ月ころまでには使用を止める方向で育児指導を行うことが望まれます。
 参照「小児科と小児歯科の保健検討委員会 報告掲載ホームページ」
    http://jspd.or.jp/public/about

歯の悪化 原因は環境変化 妊娠とカルシウム

 妊娠中に胎児にカルシウムを取られ歯が弱くなるのではと思われる妊婦さんがよくいらっしゃいます。胎児のために母胎の歯からカルシウムが溶け出してボロボロになることはありません。妊娠に伴ってはが悪くなることがあるのは、妊娠に伴う口のなかの環境の変化が原因です。妊娠中に歯を悪くするかどうかは、妊娠期のお口をいかに清潔に保つかによります。
           山口新聞 2007.8.22

母乳う蝕を考える

北海道大学大学院歯学研究科 講師 兼平 孝先生(歯科医師)
母乳は、栄養学的、免疫学的に優れた食品であるだけでなく、子どもの精神的安定に効果があることが知られている。そうした背景から、厚生労働省が平成18年に策定して「授乳・離乳の支援ガイド」においても母乳栄養を強く奨めている。しかし、母乳の長期哺乳によって起こる”母乳う蝕”の欠点も指摘されている。牛乳はう蝕誘発飲料でなく、毎日夜寝る前に牛乳を飲むことによってう蝕ができることはないが母乳も同様に考えられる。それは、基本的に乳糖は砂糖(ショ糖)とは異なり、糖の中では低う蝕誘発性であるからで各々の環境因子が重なると母乳もう蝕の原因になることがある。
 そのため、母親に指導(支援)する際には、
①離乳期を過ぎて母乳栄養を続けることの利点、欠点の情報を的確に伝える
②定期的は歯科健康診査を受ける
③フッ化物の歯面塗布などのフッ化物の応用を奨める

北海道子供の歯を守る会 平成19年度 第1回会員研修会

平成19年6月30日(土)に北海道大学学術交流会館において「今だから問う!母子保健指導最前線~指しゃぶり、母乳、スポーツドリンク等を徹底討論」と題して開催されました。今回は、道保健福祉部主任技師の秋野先生をコーディネーターに、母子保健事業の第一線で活躍されている長野先生(小児科医)、弓野先生(保健士)、千葉先生(管理栄養士)、兼平先生・丹下先生(歯科医師)を講師として招き、これらの問題につえいて各々の立場から最近の研究・知見・国の動きなどについて報告を頂き、多方面からみた母子歯科保健指導のあり方についてパネルディスカッションが行われました

ここまで来た!学校歯科保健最前線 学校におけるフッ化物洗口の未来を徹底討論

学校におけるフッ化物洗口の未来を徹底討論
北海道子供の歯を守る会より下記の日程にて研修会があります。興味のある方は是非ご参加ください。
 日時:平成19年11月3日(土)午後1時から
 場所:北海道歯科医師会館4階
 内容:基調講演
    「健康格差を減らすためのフッ化物洗口」
            北海道大学大学院歯学研究科
            口腔健康科学講座 教授 森田 学教授
    事例報告
   「登別市での小学校におけるフッ化物洗口事業について」
          登別市教育委員会学校教育グループ総括主幹
                       内藤 繁 先生
    「千歳市での保育園、保育所におけるフッ化物洗口事業に
ついて」
             元千歳市役所健康推進課健康指導係
                       瀧川 裕子先生
  詳細は、http://www.ahmic21.ne.jp/hkm でご参照ください。

むし歯の驚くべき減少0.99本に 官民一丸となった取り組みの成果

新潟県では昭和56年度から子供たちのむし歯を半減することなどを目標とした歯科保健計画を推進してきました。主な対策は、保育園~中学校までのフッ素洗口を含む公衆衛生的な予防活動と歯科医療機関との連携による、シーラントをはじめとする専門的むし歯予防の推進です。

ある秋の休日

 旭川の秋は、速いです。本日は、朝からテニスへの出かけ午前は、息子をキャッチボール。家に落ち着く時間も少なめに午後からパソコンの師匠宅へ伺いました。現在のパソコンを新たに1台増設し診療所にラップトップ3台、家にノート3台と大所帯です。はまっています。動画の操作、ホームページ、インターネットなど完全に趣味化しました。
 父親らしきことをしていないので今日は、早めに帰りましょう。(意外と家族は帰ることを楽しみにしていないこともありますが・・・・)

過去ログ