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生活習慣見直し予防

口の中では、食事をするたびに菌が糖を栄養にして強い酸を作るため、歯を作るカルシウムなどが唾液に溶け出して歯を弱める。
 だが、何も食べていない状態で時間がたつと、唾液に溶け出していたカルシウムなどが歯に戻って修復する。この循環のバランスが崩れると、歯の内部に菌が侵食して隠れ虫歯になる。進行すると歯の一部あるいは全体が白くなるなど悪化。放置したままにすると穴が空くなど虫歯になる。
 ①口内の菌を減らすための大原則。寝る前は歯ブラシのほか、歯間の歯垢を除去するフロスを使う。②間食や不規則な生活の人は要注意だ。③頻繁なうがいやこまめな水分補給がいい。唾液が少ないと歯を修復する力も弱くなるため、注意が必要だ。
 ④・⑤歯にトラブルがない人でも年2回、乳歯や永久歯が生え替わる子供は年3~4回は病院で歯のクリーニングをしてもらう。毎日の歯磨きにはフッ素入りの歯磨き粉やうがい薬も有効だ。
           産経新聞 2009.11.24

インフル予防 高齢者口腔ケア 童謡でうがい練習を

うがいには口の中を洗浄する「ぶくぶくうがい」とのどを洗浄する「がらがらうがい」がある。
 ぶくぶくうがいには①水を口に入れる②水を口に含む③唇とのどの奥をしっかり閉じる④ほおを動かす⑤水をはき出すーなどの口腔機能が必要。
 加えて、がらがらうがいでは、上を向きながら少しずつ息を吐き出す呼吸のコントロールや、水が気管に入るのを防ぐ力が必要だ。
 尾形さんは「よくかんで食べ、よく語り、よく笑うという生活の中で、口や口の周りをよく使うことが機能の維持・向上に役立つ」と、日ごろから意識して練習することの大切さを訴えた。
 2006年度の介護保険制度改正により介護予防サービスとして、口腔機能向上が導入されたが、「口腔ケアの介護予防教室は人気度がまだまだ低い」と尾形さん。
 「口の機能を維持することは、人間らしく生きる上で必要不可欠。元気なときから口腔ケアに興味を持って」と呼びかけた。
           南日本新聞 2009.11.23

介護報酬改定後、月9千円賃金アップ―厚労省が速報値

 厚生労働省は、2009年4月の介護報酬改定後、介護従事者の平均給与額が月額9058円増えたとの調査結果の速報値を公表した。1月25日に開いた「社会保障審議会介護給付費分科会調査実施委員会」の第3回会合で示した。

 調査は、09年4月の介護報酬改定が介護従事者の処遇改善に反映されているかを検証するため、厚労省が介護老人福祉施設(特別養護老人ホーム)や介護老人保健施設、介護療養型医療施設などを対象に実施。08年9月と09年9月の両方の時期に在籍していた従事者を対象とし、09年の新規雇用者や退職者は調査対象から除いた。

 調査結果によると、09年の介護従事者の平均給与額は月額23万1366円となり、08年の22万2308円に比べ9058円増えた=表1=。施設別に見ると、特養が28万1800円で1万2052円増、老健が29万6043円で1万1629円増、介護療養型医療施設が30万4505円で6136円増、訪問介護事業所が13万9473円で5868円増、通所介護事業所が19万7331円で8547円増などとなった。

 職種別では、「介護職員(訪問介護員を含む)」が19万9854円で、前年の19万935円から8919円改善した=表2=。また、生活相談員・支援相談員は1万2291円改善した一方で、「理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)、機能訓練指導員」は8102円アップと開きがあった。このほか、看護職員は8393円、介護支援専門員は9852円のアップとなった。

 施設や事業所の給与などの引き上げ状況を複数回答で尋ねたところ、「定期昇給を実施」が43.7%で最も多く、次いで「介護報酬改定を踏まえて引き上げ」(23.4%)、「介護報酬改定に関わらず引き上げ」(21.0%)などと続いた。「給与などの引き上げを行っておらず、今後も引き上げ予定なし」は13.1%だった。

 09年度の介護報酬改定を踏まえた処遇改善をめぐっては、日本介護クラフトユニオンが、月給制の介護従事者で月額6475円賃金がアップしたとの調査結果を公表している。

知ってる!?②

永久歯の生えてくる位置がおかしかったり、生えてこなかったりすることがある。日本大学歯学部の白川哲夫教授によると、「こうしたケースで上顎の前歯では余分な歯(過剰歯)が埋まっているため、生え変わりが阻害されていることがある。」
 過剰歯を摘出することで正常に生えてくることもあるが、改善されない場合はワイヤやゴムを使って永久歯の萌出(歯が生えること)を促す治療が行われる。乳歯が生え変らない場合、永久歯の先天的な欠如が疑われるので、一度は検査を受けた方がよい。
           産経新聞 2009.11.30

知ってる!?

子供の歯や顎の健やかな発育には予防・治療を含め、どのような注意が必要か。4回にわたり紹介する。虫歯予防には、まず歯磨きと考えがち。しかし、日本大学歯学部の白川哲夫教授は「健康的な生活リズムと食リズムの習慣づけが一番大事」と指摘する。
 唾液が虫歯予防に重要な働きをすることは知られているが、唾液の分泌量は日中多く、睡眠中は低下する。いい噛み合わせで朝からしっかり食事を取り、おやつは昼間の決まった時間だけにし、夜は早めに夕食をすませ、明るすぎない室内で自然な眠気を感じたら眠る。
 歯磨きも重要だが、こうした生活が子供の口の中の健康維持の基本という。
           産経新聞 2009.11.2

口腔ケアでインフル予防

都内の大学教授が2003年9月から6ヶ月間、在宅介護高齢者190人を対象に行った実験では、歯科衛生士による口腔ケアを行った人のインフルエンザ発症率は、行わなかった人の10分の1い抑えられたというデータもある。
 具体的に口腔ケアはどうすれば効果的なのか。特に寝る前の歯磨き、舌磨きが重要と訴える。寝ている間は唾液がほとんど出ないため、細菌が胃に流されることなく口内にとどまり大繁殖してしまう。
 また、高齢者や薬を飲んでいる人は舌苔がつきやすいので特に注意が必要だという。
 歯を磨く際には、細菌のたまりやすい歯と歯茎の間、歯のかみ合わせ部分などを意識し、歯間ブラシや糸付きようじなども使って丁寧に磨くと効果的。舌については歯ブラシでは硬すぎるため、舌クリーナーや舌ブラシを使うか、使い古した歯ブラシを使うと良いという。
 「口腔ケアは、誤嚥性肺炎などさまざまな予防効果が期待できる。インフルエンザ予防にかかわらず、日ごろから口内を清潔にしておくことが大事」と話している。
           上毛新聞 2009.11.16

メンテナンスがより必要 障害者の通院

皆さんの周りに障害のある方はいらっしゃいますか?
 子供たちは感情を少し上手に表現できないだけで、何ら変りはありません。決して特別な子供たちではありません。初めは意思の疎通がうまくいかないこともありますが、これは初対面であれば皆同じです。
 何回か通院して来ると彼らの意思が伝わってきます。彼らはこだわりが多いことがあり、音が苦手な子、スタップの立ち位置まで指定する子、私たちに「お疲れさま~」と声を掛けて帰る子など性格はさまざまですが、みんな目がキラキラしているところは共通しています。
 虫歯の治療や自宅での歯磨きをフォローするため、将来のための社会勉強で子供たちが通院しています。 
 治療後のメンテナンスはどなたでも必要ですが、薬を服用していて歯肉がはれたり、自宅でのケアだけでは難しいケースも多いため、メンテナンスがより必要となります。
           福島民友 2009.11.13

痛み軽減へ歯科医も配慮 麻酔の注射

 歯医者というと真っ先に思い浮かぶのが、独特の歯を削る音と歯肉に注射をする場面という方が多いのではないでしょうか。他科に比べて、通常の治療の中で麻酔の注射をする頻度が多いことは事実です。
 歯科疾患は、薬だけで完治するものが圧倒的に少なく、「削る」「抜く」など何らかの「外科処置」が必要になるため、治療自体の痛みを抑える麻酔が時として必要になります。しかし、全身麻酔を行って治療するたぐいのものでもなく、必然的に「治療のときだけ、その部分だけ効いていくれる局部麻酔=麻酔の注射」という構図が出来上がってしまいます。
 ただ、麻酔をされた後の何か硬くなったような、しびれたような変な感覚が大なり小なりある点は全くゼロにはできていません。2時間くらいは不自由なことがあるかと思います。
しかし、麻酔のお陰で安心に治療できることも忘れてはいけません。
           福島民友 2009.10.23

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