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歯周病は”糖尿病の合併症”

歯周病がリスク因子になり得る全身疾患として「心臓血管疾患」「感染性心弁膜症」「糖尿病」「慢性閉塞性肺疾患」「低出生体重児・早産」などが報告されているという。歯周病が全身に影響を与えるメカニズムについてすべて証明されたわけではないが、その一つとして歯周病関連細菌やその菌体成分が血行性あるいは経気道的に標的臓器に到達し、直接作用するなどの可能性が考えられると指摘した。
 なかでも糖尿病との関連については、糖尿病になると血糖値が上昇し、それを抑制しようとインスリンが過剰に分泌。その結果、インスリンが効きにくい状態に陥るという。
 すると「好中球機能不全」「微小循環障害」「AGEによる炎症性組織破壊」「コラーゲン合成の阻害」「線維芽細胞の機能異常」が起こり、これらが歯周組織を破壊するファクターになり得る。
                  化学工業日報 2010.6.11