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血管病は怖いゾ 冠動脈に動脈硬化 起こると歯が痛む

冠動脈は心臓の筋肉を養っている血管です。動脈硬化でここが狭くなると、血流が不足し、心筋が酸素不足になり、痛みが生じます。病名は狭心症です。最初のうちは、血流が増す運動時に、痛みが生じます。
 痛みの多くは胸の辺りに出ますが、動脈硬化で狭くなっている血管の場所によっては、別のところに痛みが生じます。Cさんは心臓の右にある冠動脈に狭窄が起きていて、そのために、右奥歯に痛みが出ているように感じていたのです。
 歯の痛みは、心臓の血管の異常とつながっていることがあるのです。
             日刊ゲンダイ 2010.2.4

ギクッ 歯ブラシに血が! 知らないと歯肉炎がどんどん悪化

中年ともなると、歯を磨くと歯ブラシの先に血がつくことがある。ギクッとした人も、少なくないはずだ。
 これは歯茎が炎症を起こす歯肉炎。放っておくと、歯を支える歯根膜などが破壊される歯周炎になり、さらには歯周病だ。
 それなのに、”歯茎が弱っているのだから、マッサージで鍛えればいいんだ”などといってムチャをし、歯茎に無数の傷をつくり化膿。それで症状はますます悪化してしまう。
 ”正しい歯磨き法”を聞いた。「出血するほどの場合、大切なのは歯茎を傷つけないこと。ブラシは柔らかすぎると感じるくらいのものを選びましょう。歯磨き剤は原則禁止です。歯磨き剤は研磨剤を含んでいて、エナメル質に覆われていない歯の根元を、くさび状に傷つける恐れがあります。」
 柔らかい歯ブラシといっても、馬や豚の毛を使った特別なブラシでなくてもいい。毛がナイロン製でも、細くて柔らかければ問題ない。
             日刊ゲンダイ 2010.2.2

見過ごされがちな ”噛む”ことの重要性!! 

 よく噛まなくても食べられる軟らかいものが好まれるなど、食生活が変化したこともあり、最近の日本人は食事の際に噛む回数が極端に減っている。
 日本チューインガム協会が調べたところによると、1回の食事で噛む回数は約620回。戦前の1420回に比べて半分以下に減っており、もちろん、それだけ咀嚼力が衰えているのだという。
 こうした現状を憂い、噛むことの重要性を訴えているのが小野塚實神奈川歯科大教授である。
 「噛むことは心身の健康を保ち、命をつなぐための重要な習慣なのです。特に最近は噛む力が脳機能に大きな影響を及ぼすことが科学的にも解明され、記憶力や認知力を向上させる有効な手段だと考えられています」
 噛むというと、食べ物を飲み込みやすいように小さく砕いたり、唾液の分泌をよくすることだけが、その動きだと思われがちだが、実はそうではない。噛むことには脳の血流量を増やし、神経活動を高めるため、結果的に脳の動きを良くするという効果もあるのだ。
             日刊ゲンダイ 2010.1.25

口内炎 2週間続けば病気に注意

ほおの内側や舌にいつの間にかできているぷつぷつ。ちょっと触れるだけでも痛いし、食べ物と一緒に咬んでしまったりしたら最悪だ。そんな「口内炎」だが、大部分は自然に治る。ただ、口内炎につながる背景はいろいろで、中には深刻な病気が控えている場合もある。
 口内炎で代表的なのは、直径5ミリくらいで白っぽくふくらみ、周囲が赤くなるできもので、「アフタ」と呼ばれる。東京歯科大オーラルメディシン・口腔外科の山根源之教授によれば、口内炎全体のうち8割くらいは、特に治療をしなくても2週間ほどで治まっていくタイプのアフタだという。
 原因ははっきりしていないが、体の疲れや精神的ストレス、風邪、ビタミンの不足、口の中の不衛生などが指摘されている。

その口内炎大丈夫?
 ①2週間以上たってもできものが消えない
 ②1日にたばこを40本以上吸う
 ③日本酒3合分のお酒を毎日飲む
 ④硬いしこりがある
 ⑤さわっても痛みがない
 ⑥口内炎に加えて、皮膚に赤いはれがある
 ⑦抗菌薬(抗生剤)、または噴霧式ぜんそく薬を長く使っている
 ⑧義歯を使っている
 ⑨体のあちこちに発疹がある
             朝日新聞 2010.1.25

酸の強い飲み物に注意

 酸蝕症という症状がある。炭酸飲料や果物などが含む酸で歯が溶け、冷たいものを食べた時などに歯がしみる知覚過敏が起こる。さらに歯のエナメル質が変化して透明度が増したり、エナメル質が溶けて、その下の黄色い象牙質がむき出しになったりし、歯の色が黄ばんでいく。
 エナメル質が溶け出すのがPHが5.5より低く、酸性度が強くなった時。酸性の強い飲食物をとったらすぐ、お茶や水で口の中を中和させるのも有効です。赤ワインにチーズ、紅茶に牛乳など、再石灰化を促すカルシウムが豊富な乳製品を合わせるのも良いかもしれませんとアドバイス。
             読売新聞 2010.1.21

汚れ付けるごしごし磨き

飲食物による汚れやたばこのヤニによる歯の黄ばみを防ぐには、口の中の環境を、汚れが付着しにくいように整えることが重要になる。
 硬めの歯ブラシや、ヤニとり効果をうたう粒子の粗い歯磨き剤を使い、強い力でごしごしと磨くこと。歯の表面に細かな傷をつけてしまう。
 いったんは汚れが落ちても、この傷に、再び飲食物などの汚れが付着しやすいので、黄ばみやすい歯を作っていることになる。
 汚れが気になる場合、歯科での歯の掃除(クリーニング)もある。
             読売新聞 2010.1.20

加齢・飲食 黄ばむ要因

明るくさわやかな笑顔の決め手は口元からのぞく、輝く白い歯。生え始めの白い歯が、だんだん輝きを失い、黄ばんでしまう。
 加齢により、①エナメル質が薄くなる②象牙質がより黄色く変化する③エナメル質の内部に、唾液中のカルシウムやリンなどが堆積し象牙質が透けやすい構造になるといった変化が起きて、より黄色く見えるようになる。
 加齢による変化の次に多かったのは、飲食物のカスやたばこのヤニが歯の表面に付着することによる黄ばみだ。特に、色素の強いものに注意したい。代表的なのは、コーヒーや紅茶、ウーロン茶、赤ワインやカレーだ。
             読売新聞 2010.1.19

Sugar

2007年のデータで、1人当たりの砂糖消費量(㎏)の世界平均は、1年間に1人30㎏で最も高いのが、スイスの102㎏、最も低いのがコンゴの1.3㎏である。日本は、15~29㎏のグループで、インド、インドネシア、ベトナム、フィリピン、ルーマニア、ブルガリア、メキシコなどと同じグループに位置されている。
 45㎏以上の最も消費の高いグループには、ブラジル、アルゼンチン、リビア、ロシア、オーストラリア、ニュージランド、オランダ、ドイツ、ハンガリー、ウクライナ、南アフリカなどがある。
          日本歯科医師会雑誌 VOL.62 №11 2010-2

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