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高齢者施設 訪問診療に減少傾向 報酬引き下げ受け 保険医協が調査

 高齢者施設の訪問診療に関する診療報酬引き下げを受け、開業医などでつくる県保険医協会(宮崎三弘代表理事)は、県内の高齢者施設を対象に実施した実態調査の結果を発表した。大幅な訪問診療の縮小・撤退はなかったものの、グループホームで診療回数の減少傾向がみられることから、同協会は影響拡大を懸念している。

 調査は今年7~8月、介護付き有料老人ホーム▽ケアハウス▽サービス付き高齢者向け住宅▽グループホーム――の計534施設を対象に行い、194施設から回答を得た(回答率36%)。

 2014年度の診療報酬改定に伴う高齢者施設の訪問診療について聞いたところ、入居者1人当たりの月間平均訪問診療回数はグループホームが前年比0・36回減の2・08回。医師1人が1回の訪問で診る月間平均人数もグループホームで同約1人減、介護付き有料老人ホームで同約2人減だった。

 自由記述欄では「将来的に訪問診療を受けてくれる医師がいなくなるのではないか」(介護付き有料老人ホーム)、「現在の医師が辞めたら、ほかの医師は見つからない」(グループホーム)などと不安の声が寄せられた。同協会の宮崎代表理事は「各施設は今後の訪問診療医確保に不安を感じている。在宅医療を推進し、充実させるためには適切な評価が不可欠だ」とコメントした。【

喫煙と口臭 唾液が減り雑菌繁殖

喫煙にはさまざまな健康上の問題が指摘されてますが、口臭もその一つです。喫煙によって生じる口臭の原因の一つは、たばこのタールが口腔粘膜に残って生じる、いわゆるたばこ臭さです。喫煙により雑菌の繁殖が起こる理由としては、まず、喫煙により熱せられて乾燥した空気が口腔内を流れることになり、唾液が蒸発して口腔が乾きます。さらに、ニコチンの作用により粘膜の血流が悪くなり、これが唾液の分泌を抑えると考えられます。こうして唾液が減ってしまうと、唾液が持っている殺菌作用が弱くなり、雑菌が繁殖してしまうのです。さらに、雑菌や血流低下はタールと相まって、粘膜に炎症を起こしやすくするので、歯周病になります。歯周病もにおいの原因となるわけです。
                           北海道新聞 2015.1.14

必要とされるだから心は豊か 筋萎縮性側索硬化症(ALS)

1994年、27歳で全身の筋肉が衰えてゆく難病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)と診断された北見市のAさん(48)は、手足を動かしたり会話することが急速に困難になり、気持ちがふさぎ込んだ。33歳で仕事も辞めた。だが、家族の支えや同じ病気の患者と知り合い、気持ちが前向きに変わっていった。
 食べ物が誤って気管に入り、苦しむことが増えました。「誤嚥」と言います。08年ごろには、好きなクリームパスタはクリームがのどにまとわりつきやすく、うどんなどめん類は吸い込む力が足りなくて食べられなくなりました。窒息する危険もありました。栄養を体に入れるために、10年におなかに穴をあけ、胃の直接栄養を入れる管を取り付けました。「胃ろう」と言います。それ以上に悩んだのは、呼吸する力が失われてゆくこと。死なないためには、のどの気管を切り開き、人工呼吸器を取り付けるしかありません。すると声を出すことができなくなり、たまったたんを多い時で数分置きに吸引してもらうのです。
 声はすでにほとんど出せなくなっていましたが、たんの吸引のために深夜も含めてだれかに付き添ってもらう必要があります。「そうまでして生きていくのか。おれが生きる意味って何だろう」。1年半、悩み続けました。北海道新聞 2015.1.14
      

こども歯みがき教室

内容 講話、個別歯磨き指導
 日時 1月27日(火) 午前10時から
 場所 キッズルーム(第二庁舎5階)
 対象 3歳以下の子と保護者
 定員 6組
 申込 健康推進課 ℡25-6315

口腔ケア 高齢者の健康応援

高齢者の歯や口の中の衛生状態を保つ口腔ケアで、指導に取り組む歯科衛生士が活躍している。健康な歯を保たせることで、健康維持に必要なバランスの良い食事を取らせることに貢献。さらに誤嚥性肺炎を誘発する口腔内細菌の除去などの指導もしている。道内の高齢者施設では、歯科衛生士の訪問指導を受けたり、直接雇用して日常的ケアに取り組む施設も出てきた。入所者からも「安心して生活できる」と好評だ。
 道によると、道内で勤務する歯科衛生士は12年末で513人。約半数が札幌市に集中している。地域偏在対策として、北海道歯科医師会は道の委託を受け、札幌、帯広、釧路に訪問診療の窓口となる在宅歯科連携室を開設。専任の歯科衛生士が、相談を受け、事前に無料で患者宅を訪問した上で、歯科治療につなげる。道歯科医師会は「国が在宅医療を進める中、在宅での口腔ケアも必要。歯科衛生士の必要性も増していく」としている。
                 北海道新聞 2015.1.10

在宅歯科医療連携研修会

日時 平成27年1月24日(土) 15:00~17:20
 会場 旭川市大雪クリスタルホール レセプション室 (旭川市神楽3条7丁目)
 対象 歯科医師、歯科衛生士、医療・介護・福祉関係者等

 基調講演 「地域包括ケアにおける在宅歯科医療連携室の連携機能 ~活動からみた実情と課題~」
        北海道歯科医師会在宅歯科医療連携室 専門相談員 木本恵美子氏

第25回ケア☆カフェあさひかわ

日時:平成27年2月7日(土) 18:30~20:30

場所:旭川市勤労者福祉会館 2F大会議室

テーマ『認知症』


同日行われるユマニチュードの講演会とリンクして、テーマ「認知症」で行います。ユマニチュード、、あの方も席につくかもしれませんよ。昨日の阿部先生の話では、参加されるそうです。

このテーマ、記念すべき第1回のケア・カフェのテーマなんです。久しぶりに阿部がマスターをさせていただきます。

土曜日の開催、場所もいつものCoCoDeではありません。(ユマニチュード講演会の会場から徒歩で移動可能です。)ご注意ください。

同日は「旭川冬祭り」期間でもあります。2月7日はいろいろ兼ねて、ぜひ旭川にお越しください。

咬傷の処置、24時間以内がカギ【米国整形外科学会】

米国整形外科学会(AAOS)は1月5日、手や指に咬傷を負った場合の対処法についての文献レビューを紹介した。重症化、感染を防ぐために、24時間以内の迅速な対応を求めている。Journal of the American Academy of Orthopaedic Surgeons 誌1月号に掲載。

 同レビューによると、米国では毎年450万人が犬や猫に噛まれており、年間に約33万人が救急受診、関連医療費は年間8億5000万ドルにものぼる。特に大型犬の場合は顎の力が強く歯の形状からも、靱帯、腱、骨を損傷する恐れがあるという。また、猫は犬ほど顎の力は強くないが、歯が鋭いため重篤な負傷の原因となり得るほか、30-50%に感染症が起こると指摘している。

 同レビューでは、人や動物に手を噛まれた場合の対処法として、小さな刺創であっても医師の診療を受けることの重要性を強調。噛まれた部位に赤みや腫れ、痛みの増幅がある場合は感染症が疑われるため、速やかな受診を呼び掛けている。また、抗生物質投与などの適切な処置を受けることで、永続的な障害や切断術を回避できることから、噛まれてから24時間以内の迅速な処置を求めている。

 一方、処置をする医師に対しては、患者の病歴、予防接種歴、抗生物質投与歴、噛まれた時間、咬傷の場所などから治療法を決定するよう推奨。特に人工関節の患者は感染播種等のリスクがあるとして注意を促している。また、傷の大きさや深さ、壊死組織の量のほか、神経構造や腱の損傷、骨折、骨の露出および感染がないか、関節に問題がないか確認を徹底するよう指示。抗生物質の投与により感染の割合が平均で28%から2%に低下することから、手に咬傷を負った患者には必ず抗生物質の投与を勧めている。

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