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在宅歯科医療について 道と道歯が連携の可能性

平成24年1月5日(木)道歯会館5階会議室において、第10回常務理事
会が開催された。報告事項の後、協議事項として平成24年度歯科保
健医療対策事業として厚労省が実施する「在宅歯科医療連携室整備
事業」について説明が行われた。これは在宅歯科医療を推進する為
に、医科や介護等の他分野との連携を図るための窓口を設置し、道
民や在宅歯科医療を必要とする要介護者・家族等のニーズに応える
ための事業とされる。現在、本道においては要介護高齢者に関わる
多職種連携が困難な為、要介護高齢者の歯科の問題について、共通
認識が図られていない等の課題がある。北海道保健福祉部では今後
の全道展開に先立って、条件の整っている地域において試行的に2
年間実施し検証を行う案を昨年12月、国に申請した。このことにつ
いて12日に開催される理事会において協議することが決定した。

歯が欠ける、しみる、詰め物がとれる、虫歯などの原因になる酸蝕歯

中高年の歯の病気というと「歯周病」「虫歯」を思い浮かべる人が多いだろうが、「酸蝕歯」を忘れてはいけない。酸蝕歯は飲み物や食べ物などに含まれる酸が健康な歯を溶かしていく病気で「歯が欠ける」、「しみる(知覚過敏)」「へこむ」「詰め物がとれる」「虫歯」などの原因になる。
 細菌増えているのは、胃食道逆流症による酸蝕歯です。欧米の研究では一般の人が12.5%しか酸蝕歯にならないのに、胃食道逆流症の人は4倍の50%近くがなるというデータもあります。時々、苦い液体が上がってくるような感覚に襲われるという人は、消化器の専門医に行くだけでなく、歯科にも行くべきです。

かみしめ癖、歯ぎしり注意

忙しいときや大変なときに「歯を食いしばって頑張る」とよくいわれますが、食いしばり過ぎると、虫歯がなくても冷たいもので歯がしみる知覚過敏や歯が欠けるほか、詰め物やかぶせ物が取れたり、歯周病が進んだりといったさまざまな誘因にもつながります。かみしめ(クレンチング)や歯をカチカチ鳴らす(タッピング)、歯ぎしり(ブラキシズム)などをまとめて「パラファンクション」といい、同じような弊害があります。
                  福島民友 2011.11.11

お口をパカッケアしやすく 要介護者向けの器具開発

要介護者の口の中が汚れたままだと、唾液と一緒に菌が気管が入り、誤嚥性肺炎を起こす。歯磨きなどの口腔ケアが重要だが、患者がなかなか口を開けてくれない場合、対応できる適当な器具がなかった。
 今回開発した開口唇器は、はさみ状の形。横にした状態で先端の翼状の部分を上下の唇に当て、そのまま持ち手をあごの方に90度下げ、左右に開く。ストッパーがあるので、一度開くとそのままの状態を保持。器具から手を放しても大丈夫で、左手で唾液などを吸引しながら右手で歯を磨くこともできる。
                  信濃毎日新聞 2011.11.11

たまには見てみよう、口の粘膜の変化

むし歯や歯周病は、歯科の2大疾患とされ、誰もが良く知っている病気です。しかし口の中には、歯だけでなく、歯ぐき、頬、舌など粘膜で被われている部分があります。実はこの粘膜にこそ、複雑でいろいろな病気があります。口の中だけに限局したもの、皮膚科や内科の病気と関連しそれらの一症状として現れるものなどがあり、診断が難しく、中には悪性のものも潜んでいます。
 口の中にはたくさんの種類の病気があり、大半は良性ですが人間が生きるために大切なしゃべる、食べるという機能を損ない、快適な日常生活を失わせます。そしてこれらの病気の中に癌が潜んでいることもあります。大学病院をはじめとする病院の歯科口腔外科は、このような口の病気の専門科です。病院には多くの診療科がありますので、関連する各診療科と連携し、再新の検査、治療機器を駆使して治療に当たっております。どんな病気も
早期発見、早期治療が大切です。
                  北海道経済 1月号 №51

がん治療と口腔ケア

抗がん剤や放射線治療の影響で粘膜や唾液腺が傷つけられて、広範な口内炎による痛みや重い口腔乾燥症など口の中の合併症が起きやすいことは意外に知られていません。米国がんセンターの調べでは、発生率は一般的な抗がん剤治療で約40%、強い抗がん剤を使う造血幹細胞移植で約80%、口やのどの周囲にできたがんの放射線治療でほぼ100%に及びます。
 唾液の分泌減少による口腔乾燥症の影響は深刻です。唾液の潤滑作用が失われて口内炎の痛みがよりひどくなったり、会話や飲食に支障を来すことがあります。また唾液の自浄作用が損なわれて口の中が汚れやすくなり、細菌が繁殖しやすくなります。さらに抗がん剤治療の間は体の免疫力も落ちているので、虫歯や歯周病の急激な悪化や口の中の細菌による肺炎が起こることも少なくありません。
                  北海道新聞 2011.12.14

「いい歯の日」に歯の健康について考える

「いい歯の日」に歯の健康について考える
 11月8日は「いい歯の日」。いつまでもおいしく、楽しく食事をとるために口の中の健康を保ってほしいと、日本歯科医師会が制定した記念日だ。厚生労働省が1989年から始めた。「8020運動」を推進するための一環でもある。
 高齢化が猛烈な勢いで進行する中、高齢者が元気で自立した毎日を送るために健康な歯は欠かせない。「いい歯の日」を機に、健康な歯について改めて考えてみてはいかがだろう。
                  日刊ゲンダイ 2011.11.7

喫煙が口に与える影響 歯周病やがん発生しやすく

喫煙が口に与える影響については、まだまだそれほど知られていないようですが、実は口は誰もが喫煙の影響を直接観察できるところなのです。喫煙で歯の表面にヤニが付くことや口臭の原因になることはご存知でしょうが、粘膜の色素沈着、歯周病、歯の脱落、口腔(こうくう)がんなどさまざまな問題が発生しやすくなります。
                  福島民友 2011.10.31

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