記事一覧

味の好き嫌いで血流変化  九州大の研究チーム

甘味や苦味など味の好き嫌いを感じることで、顔面の皮膚の血流が
変化することを、九州大の林直亨(はやし・なおゆき)准教授(応
用生理学)らの研究チームが突き止め、12月1日付の米科学誌「プ
ロスワン」電子版に発表した。意思疎通が困難な筋萎縮性側索硬化
症(ALS)患者への食事提供や、食品開発の官能検査への応用が
今後期待できるという。実験は20~30代の男女16人が対象。甘味、
塩味、酸味、苦味、うま味の五つの「基本味」の溶液を口に含んだ
際に、まぶたや鼻など顔の6カ所の部位で起きる血流変化を、レー
ザー光を用いた特殊なカメラで測定した。
この結果、うま味と甘味を「おいしい」と感じた場合、まぶたの血
流が平均11~13%増加し、苦味を「まずい」と感じた場合は鼻の血
流が平均6%低下するなど、味の好き嫌いと血流変化に相関関係が
あることが裏付けられた。酸味と塩味と血流変化の相関関係はみら
れなかった。林准教授は「顔の血流変化観察が、これまで困難とさ
れてきた味覚の客観的評価の有効な手段になるのではないか」と説
明し、今後より複雑な味についても解明を進める。

診療報酬改定  歯科は1.70%プラス決定!

政府は21日、2012年度の診療報酬と介護報酬の同時改定で、診療報
酬全体の改定率を0.004%増と、ほぼ据え置きとすることを決定し
た。医師の技術料などに当たる「本体部分」を1.379%引き上げ、
医薬品と医療材料の「薬価部分」は1.375%引き下げる。診療報酬、
介護報酬とも2回連続のプラス改定で、自公政権時代の社会保障費抑
制策により、地域医療の崩壊を招いた経緯を踏まえた。「賃金が下
がるなど社会経済情勢が厳しい」と、財務省が2.3%程度引き下げる
よう要求していたのを、民主党の意向を受けた厚生労働省が辛うじ
て押し切った。 診療報酬の「本体部分」は医療費ベースで約5,500
億円の増額で、医科は1.55%、歯科は1.70%、調剤は0.46%のいず
れもプラス。歯科の改定率が医科を上回る異例の決定が政権交代以
降2回続くことになる。

税と社保一体改革 5閣僚会議で定額負担断念

政府は12月20日に税と社会保障一体改革関係5閣僚会議を首相官邸
で開き、社会保障分野の改革素案を取りまとめた中で、厚労省らが
導入に前向きであった受診時定額負担や、70~74歳の患者窓口負担
の1割から2割への引き上げは民主党内の反対論に配慮して断念した。
受診時定額負担は、高額療養費制度における患者負担を減らす為の
財源確保策として出てきたものとし、この素案では「高額療養費を
保険者が共同で支え合う仕組みや給付の重点化を通じて高額療養費
の改善に必要な財源と方策を検討する必要がある。抜本的な見直し
まで平成24年4月からの外来現物給付化に引き続き、まずは年間で
の負担上限等を設けることについて、所要の財源を確保した上で、
導入することを目指す。収入300万円以下の所得者に配慮する」と
した。また、70~74歳の窓口負担については、法定上は2割負担だ
が、特例措置として1割負担となり、所得の高い国保組合への国庫
補助については、原案通り見直す方向で調整を進める文言が明記さ
れた。

インフルエンザ流行入り、前週から患者倍増- 感染研まとめ

インフルエンザが流行シーズンを迎えた。国立感染症研究所感染症情報センターによると、5-11日の週のインフルエンザ定点医療機関(全国約5000か所)の患者報告数は1.11で、前週(0.57)から倍増。流行入りの指標となる「1.0」を今シーズン初めて上回った。

 昨シーズン、1.0を超えたのは12月13-19日の週で、流行入りの時期としてはほぼ例年並み。

 都道府県別では、宮城の10.33が最多で、以下は愛知と三重(共に5.33)、岡山(4.04)、山口(2.91)、沖縄(2.57)などの順。39都道府県で前週より増加し、14県で1.0を上回った。
 注意報レベル(10が基準値)を超える保健所地域は12か所(宮城5、愛知4、三重2、岡山1)で、前週から10か所増加。警報レベル(30が基準値)を超える地域はない。

 今シーズン検出されているインフルエンザウイルスは、A香港型が最も多く、8割超を占めている。
当院では、インフルエンザの予防接種を全員済ませております。

療養者らの歯磨きや治療

「口腔(こうくう)ケア」という言葉を聞いたことはありますか。口腔ケアとは、口の中を清潔に潤った状態に保つことを目的として、主に施設に入所している人や、病気療養中(入院、在宅を含む)の人などを対象に行われる口の中のケアのことをいいます。
 口腔ケアは、大きく分けて「専門的ケア」と「一般的ケア」と呼ばれるものがあります。
 「専門的ケア」には、歯科医師や歯科衛生士らによって行われる、いわゆる歯科治療も含まれます。例えば、虫歯の治療や歯石を取る治療、歯周病の治療や管理などです。
 また、日々のケアの中でも、廃用症候群(使われなくなった機能が衰えていき、正常な機能や状態を保てなくなること)のために、能力が発揮できなくなり、荒廃がかなり進んでしまい、普通の歯磨き程度ではなかなか回復できないようなときにも、専門的知識や技術が必要とされることもあります。
 「一般的ケア」は、家族を含め、日々の介護に関わっている人などが行うケアです。例えば、毎日の歯磨き、洗口、義歯の清掃や消毒などが挙げられます。基本的には、自分の歯磨き(プラークコントロール)や義歯の手入れと、何ら変わるところはありません。
 異なるところは、「介護を受ける人の状態や能力、障害の程度などによって、その方法を工夫しなければならないことがある」といったところでしょうか。
 例を挙げると、寝たきりでなかなか歯磨きの姿勢を保てない人などの場合、姿勢のサポートが必要になります。また、口から食べることができず、廃用が進んでいる人には、たんの除去や保湿(口の中の潤いを保つこと)などを考えなければならない場合があります。
福島民友 2011.12.09

子ども歯みがき教室

 内容 講話、個別歯磨き指導
 日時 12月26日(月) 午後1時から、午後2時30分から
 場所 健康相談室(第二庁舎3階)
 対象 3歳以下の乳幼児と保護者
 定員 各回6組
 申込 健康推進課 ℡25-6315

オゾン水うがいで病気予防

口腔ケアというと歯磨きをイメージされる方が多いでしょう。しかし、それだけでは目に見えない歯周病菌や虫歯菌を除去することはできません。それで塩素系だけでなく、抗菌剤や抗真菌剤などを使ったうがい薬を歯科医などが独自に開発していますが、必ずしも効果が持続しているわけではありません。しかも、刺激が強すぎて使いづらい、耐性菌が出る、人によってはアレルギーが出るケースもゼロではない、などの理由からです。そこで注目したいのが、オゾン水による口腔ケアです。その殺菌性や安全性は既に科学的に確率されています。
           日刊ゲンダイ 2011.10.20

歯の治療巡る訴状不受理の男、高裁で書記官殴る

福岡県警中央署は20日、岡垣町東高倉2、無職上野雅文容疑者(45)を公務執行妨害の疑いで現行犯逮捕した。

 発表では、同日正午過ぎ、福岡高裁の書記官室で、「電話の対応が悪い」などと言い、男性書記官(36)の左肩を2回殴り、職務を妨害した疑い。容疑を認めているという。上野容疑者は2009年頃、歯の治療を巡る損害賠償請求訴訟を福岡地裁小倉支部に起こそうとしたが、訴状が受理されず、高裁への不服申し立ても退けられていた。今年11月以降、書記官に抗議の電話をかけ続けていたという。

読売新聞 12月21日(水)

過去ログ