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歯科医療で国際会議 健康寿命延長に貢献

健康的に日常生活が送れる期間を示す「健康寿命」を延ばすために歯科医療がどう貢献すべきかを話し合う「世界会議2015」が13日、東京都内で開会した。日本歯科医師会や日本歯科医学会などの主催で、会期は3日間。国内外から約1200人の参加を見込んでいる。

 会議では口内の健康に関するデータやアジア、アフリカの現状、世界保健機関(WHO)の政策が紹介され、医科と歯科の連携や政策の在り方などを議論。最終日には国内外に向けた政策提言をする。

 13日の開会式で日本歯科医師会の大久保満男(おおくぼ・みつお)会長は「現在の高齢者のことはもちろん、今生まれた子供の70年後という長期にわたっても歯科医療や口腔(こうくう)保健を考えたい」と話した。

 最近の研究で、歯周病が糖尿病を悪化させるなど、口の状態が全身の健康に関係することが分かってきている。口内のケアを通じて生活の質を高め、高齢化の進展に伴う医療、介護の需要増を抑えられるか、注目が集まっているという。

サウナで心疾患死亡リスクが低下

サウナはリラックスできるだけでなく、心臓の健康にも良い可能性があることが、フィンランド、東フィンランド大学のTanjaniina Laukkanen氏らの研究で示唆され、研究論文が「JAMA Internal Medicine」オンライン版に2月23日掲載された。

 研究では、サウナを頻繁に利用する男性は心疾患で死亡する可能性が低いことが判明した。1週間にサウナに行く回数が多いほど、1回のサウナで過ごす時間が長いほど、リスクは低かったという。伝統的なフィンランドのサウナは、湿度が10~20%、入浴者の顔の高さの温度が80~100℃に保たれている。

 フィンランド東部の42~60歳の男性2,300人以上を平均20年間追跡したところ、以下のことがわかった。
心臓突然死のリスクは、週2~3回サウナを利用すると22%低下し、週4~7回利用すると63%低下する。
致死的な心疾患のリスクは、週2~3回サウナを利用すると23%、週4~7回利用すると48%低下する。
心疾患または脳卒中による死亡リスクは、週2~3回サウナを利用すると27%、週4~7回利用すると50%低下する。
週1回のみサウナに行く男性に比べて、週2~3回の男性の死亡リスクは24%低く、週4~7回の男性では40%低かった。
サウナで過ごす時間が11分未満の男性に比べて、11~19分の男性の心臓突然死のリスクは7%低く、19分以上の男性では52%低かった。

 サウナが心臓によい理由は不明だが、運動時に発生するのと同じような健康的ストレスを心臓に起こすのではないかと、専門家はコメントしている。なお、今回の研究はサウナ利用と心臓の健康の関連性を示したが、因果関係を示したものではない。

MS、コーヒー1日4杯で発症予防【米国神経学会】

米国神経学会(AAN)は2月26日、コーヒーが多発性硬化症(MS)発症リスクを低減させる可能性を示した研究を紹介した。4月開催の同学会年次集会で発表予定。

 この研究は、MS患者1629人と健常人2807人を対象としたスウェーデンの研究とMS患者1159人と健常人1172人を対象とした米国の研究のデータから、コーヒーの消費量と症状出現について比較。スウェーデンの研究では、MS発症の前年にコーヒーを1日最低6杯飲んだ患者と比較すると、コーヒーを飲まなかった患者はMS発症リスクが約1.5倍高かった。発症前5年間または10年間に大量のコーヒーを飲むことも、同様に発症リスクを下げる効果があった。米国の研究でも、発症前年にコーヒーを飲まなかった群では1日4杯以上飲んだ者に比べ、発症リスクが約1.5倍高かった。

 カフェイン摂取がパーキンソン病やアルツハイマー病の発症リスクを下げることは、既に知られている。コーヒー摂取がMS予防にも役立つ可能性が示されたことから、今回の結果を研究者は「カフェインには脳を保護する効果があるとする説を裏付けるもの」と解説。その上で、「MSの再発や長期的障害に対しても、カフェインがどのように影響するかを研究する必要がある」との考えを示した。

リフレッシュ介護教室

 内容 口腔ケア、交流会
 日時 3月23日(月) 午前10時30分~12時
 場所 高齢の家族を介護している方
 定員 20人
 申込 介護高齢課 ℡25-5273

[歯科] 歯科医師の需給問題について討議 厚労省WG

歯科医師の資質向上等に関する検討会 歯科医師の需給問題に関するワーキンググループ(第1回 2/24)《厚生労働省》

 厚生労働省は2月24日、歯科医師の資質向上等に関する検討会「歯科医師の需給問題に関するワーキンググループ(WG)」の初会合を開き、この問題について討議した。WGの上部組織にあたる検討会では、需給のほか、女性歯科医師や歯科医療の専門性に関する事項を議題として掲げている。 (2月25日に詳報します)

一般社団法人旭川歯科医師会立 旭川歯科学院専門学校歯科衛生士科

本校は3年制の歯科衛生士国家資格取得を目的とした”歯科衛生士”専門学校です。さて、本校では次年度の入学生を引き続き、募集しております。今後の入試日程につきましては、2月14日(土)にⅢ期入学試験があります。更には、3月14日(土)にもⅣ期入学試験も予定しておりますので、是非とも本校を受験して頂き、歯科衛生士になりましょう!
              メディアあさひかわ 2015.3 №263

「パック型洗剤」菓子と誤り口に…嘔吐、入院も

1回分の洗濯洗剤をフィルムに包んだ「パック型洗剤」を、子供がお菓子と誤って口にする事故などが多発している。

 日本中毒情報センター(茨城県つくば市)には、昨年4月から12月までに134件の情報が寄せられ、注意を呼びかけている。

 パック型洗剤は1個15~25グラムで、緑やピンク色をしており、水に溶けるフィルムで密封されている。洗剤の計量の手間が省け、欧米では粉末、液体に次ぐ「第3の洗剤」として普及。国内では輸入のほか、家庭用品大手の「P&G」(神戸市)が昨年4月から「ジェルボール」の名前で販売している。

 同センターによると、子供の事故は125件で、うち2歳以下が7割。残り9件は高齢者だった。子供が口にした事例は116件で、6割で嘔吐おうとなどの症状が見られ、入院したケースもあった。洗剤が子供の手の届く所にあるなどして事故につながっていた。

 同センターとは別に、消費者庁が公開した事故情報データバンクによると、東京都内で昨年11月1日、同様の洗剤をのみ込んだ2歳児が、急性薬物中毒の重症で搬送されている。

 P&Gによると、回収や形状の変更は予定していないという。「製品には子供の手の届かない所に保管するよう表記しており、使用上の注意を守れば問題はない。正しい使い方を発信していきたい」と話している。消費者庁は「事業者による注意喚起の努力を見守りながら、必要な対応を取っていきたい」としている。

C型肝炎の新薬承認へ…厚労省部会

C型肝炎治療の新薬「ソバルディ」(一般名・ソホスブビル)について、厚生労働省の薬事・食品衛生審議会の部会は5日、製造販売を承認しても差し支えないとする意見をまとめ、了承した。

 臨床試験(治験)では9割以上の患者でウイルスが消失した薬で、今月中にも同省が承認し、早ければ5月頃、保険適用される。

 この薬は、C型肝炎のうち、遺伝子型2型に効果があり、欧米ではすでに販売されている。飲み薬で、治療期間は12週間とインターフェロンを注射する従来の方法に比べ半分以下で済む。

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