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口臭予防 歯磨き有効 寝る前 細かく丁寧に

他人に言われて初めて気付く「口臭」。寝たきりのお年寄りのほとんどに口臭があるという。においの正体は口の中の歯周病菌や虫歯菌だ。こうした細菌が増えると、口のにおいもきつくなる。
 30歳以上の8割は歯茎が腫れたり、出血したりする「歯周病」にかかっている。4~10日は歯の衛生週間。正しい歯の磨き方を通して、公衆を抑える対処法をまとめた。
 ポイントは「寝る前に時間をかけてしっかり歯を磨くこと」。寝ている間は、殺菌作用を持つ唾液(だえき)の出る量が少なくなり、口の中は、日中より細菌が繁殖しやすい環境になる。特に、歯と歯茎の境目を重点的に磨くことが大切だ。
 入れ歯の場合は外して、歯ブラシで目に見える汚れを落とした後、市販の薬液に漬ける。注意点は「歯磨き粉は使わない」こと。歯磨き粉に入っている研磨剤が入れ歯のプラスチックを傷つけ、歯を薄くして、場合によっては穴をあけてしまうこともある。長く使えば、かみ合わせも擦り減ってくるので「1年に1回は、歯科医院で入れ歯を点検してほしい」と呼び掛ける。
 歯磨き剤に加え、「舌磨き」も強調する。舌には細かい突起があり、突起を広げると畳8枚分にもなる。食べかすが付く量もそれだけ多くなるため、「しっかり舌を歯ブラシでこすって、かすを落とし、口臭を予防してほしい」と助言する。
               日本農業新聞 2010.6.3

唾液検査で口腔がん発見    慶大先端生命研らが共同研究

唾液検査で特定の54物質を分析すると、80%という高精度で口腔
がんを見分けられることが、慶応義塾大学先端生命科学研究所とカ
リフォルニア大学ロサンゼルス校歯学部のデビット・ウォン教授らの
共同研究で明らかになった。
  同研究所では、病気診断のバイオマーカーとして、採取が簡便で
負担の少ない唾液に着目し、2006年から研究を進めてきた。
 研究では、口腔がんと乳がん、すい臓がんの3種を対象に、ウォン
教授らが収集した215人の唾液サンプルについて解析。慶大の曽我
朋義教授らが開発した「キャピラリー電気泳動―質量分析計(CE-MS)」
を用いた結果、検出された約500種類の代謝物のうち、54物質にがん
患者と健常者の間で有意差があることが判明。
 54物質を分析することで、口腔がんで80%、乳がんで95%、すい臓
がんで99%と、高精度で見分けられることが明らかになった。
 冨田勝研究所長は「唾液は血液や便、尿と比較して採取が簡便で
手軽なのが魅力。今後はがんだけでなく様々な疾病に拡張し、この
技術を世界中に広め、未来の健康診断に貢献したい」と話す。

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