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瞬時にドライマウス診断

ライフが開発した口腔水分計「ムーカス」について、厚生労働省から管理医療機器(クラスⅡ)として製造販売承認を取得した。口腔内の水分量を計測する医療機器で、高齢者を中心に増加傾向にある口腔乾燥症(ドライマウス)の診察・研究用途や舌がんの術後診断用途に役立つ。
 ドライマウスは虫歯や歯周病の原因のみならず、そしゃくや会話がしづらいなどの影響が出る危険性があるが、明確な診断基準がなかった。全身性の自己免疫疾患であるシェーグレン症候群の診断基準を準用し、ガムや脱脂綿のそしゃくで唾液量を測定していたが、かむ力の弱い高齢者には不向きだった。
 ライフは芝浦工業大学、東京電機大学、埼玉医科大学と共同で02年にムーカスの開発に着手。臨床試験で安全性・有効性を確認し、2日に製造販売承認を取得した。
               日刊工業新聞 2010.6

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