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唾液検査で口腔がん発見    慶大先端生命研らが共同研究

唾液検査で特定の54物質を分析すると、80%という高精度で口腔
がんを見分けられることが、慶応義塾大学先端生命科学研究所とカ
リフォルニア大学ロサンゼルス校歯学部のデビット・ウォン教授らの
共同研究で明らかになった。
  同研究所では、病気診断のバイオマーカーとして、採取が簡便で
負担の少ない唾液に着目し、2006年から研究を進めてきた。
 研究では、口腔がんと乳がん、すい臓がんの3種を対象に、ウォン
教授らが収集した215人の唾液サンプルについて解析。慶大の曽我
朋義教授らが開発した「キャピラリー電気泳動―質量分析計(CE-MS)」
を用いた結果、検出された約500種類の代謝物のうち、54物質にがん
患者と健常者の間で有意差があることが判明。
 54物質を分析することで、口腔がんで80%、乳がんで95%、すい臓
がんで99%と、高精度で見分けられることが明らかになった。
 冨田勝研究所長は「唾液は血液や便、尿と比較して採取が簡便で
手軽なのが魅力。今後はがんだけでなく様々な疾病に拡張し、この
技術を世界中に広め、未来の健康診断に貢献したい」と話す。