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「あまり歯を磨かないけど、虫歯になったことが1度もない」ってホント?

歯を磨かないのに虫歯ができない人もときどきいるが、それはごくまれであり、「虫歯菌がほとんどいない人かも?」ということだ。たとえば、虫歯になる人でも、虫歯になりやすい歯とそうでない歯があります。これは歯並びによるところもありますし、また虫歯になるかどうかは、食生活や生活習慣の違いによる部分も大きいんですよ
 食事以外の時間にも甘いものをダラダラ食べたり、間食が多いと、唾液で歯を修復する時間が足りなくなり、虫歯になりやすくなります。ペットボトル症候群のように、甘い飲み物をチビチビ仕事中に飲む人も、注意が必要です、また、就寝中には唾液が減るため、虫歯ができやすいですよ
                    夕刊フジ 2010.10.9

  

口臭 犯人は 舌苔

口臭に悩む人は多い。ドラッグストアやインターネットで様々な対策製品が販売されているが、専門家は「効果が薄いものがほとんど」と指摘する。口臭の主な原因は、舌の上に白くたまる舌苔(ぜったい)。効果的な対策をとるにはまず、口臭が発生する仕組みをきちんと知っておきたい。
 口臭があれば、舌のそうじが有効な手立てになる。舌を傷つけないように柔らかい毛を使用した舌ブラシなどで、舌苔を取り去る。歯科材料メーカーのジーシー(東京・板橋)によると、「ブラシの方がへら状の製品より舌を傷めにくい」(京谷郁男・開発企画課長)という。通常の歯ブラシでは毛が硬すぎるので、幼児向けの柔らかい歯ブラシが代用品になる。
 舌ブラシの使い方は、朝の歯磨き前に数回かき取るだけ。舌を前に突き出し、舌の奥から前方に向かって軽くブラッシングすると舌苔を取りやすい。舌に強く当てたり、交互にこすったりしてはいけない。数日に1回やるだけでも十分に効果があるそうだ。
                    日本経済新聞 2010.10.10

食べる幸せ取り戻す リハビリで胃ろう外す 出前の口腔ケアも

命果てるまで、口から食べたい。そう願う高齢者は多いが、老いを重ねると嚥下(飲み込み)の機能は低下する。お腹に穴を開けてチューブを通して、胃に直接栄養を入れるための「胃ろう」をつける高齢者も増えている。
 週一回の口腔リハビリテーションで、舌とほおのストレッチや誤嚥してもはき出せるよう呼吸訓練を実施。口に入れる食事は、ゼリー状のものからとろみをつけたものへと段階を踏んだ。水分も普通に飲めるように。そして7月、チューブを抜き、胃ろうを取った。今は細かく刻めば口から食べられるまで回復した。
 口に食べ物を入れない胃ろうの場合、口の中は汚れないようでも、唾液が出ないため汚れは落ちにくい。放置すれば、かむ力が弱まり、誤嚥性肺炎の原因にもなる。通院する体力がなくなったり、寝込んだりした高齢者に対しても、口腔ケアは不可欠だ。
                    朝日新聞 2010.10.7

【よくかむと体にいい】科学的根拠を解明

よくかむと体にいい、太らない、1口30回はかみなさいー昔からよく言われていることだが、科学的根拠はこれまで解明されていなかった。奥羽大薬学部疾患薬理学教授・同大歯学部付属病院内科糖尿病専門医の衛藤雅昭氏は30日までに、スウェーデンで行われた欧州糖尿病学会で、そのメカニズムを発表。
 よくかんで食べると、脳に食欲を抑えるサインを出す消化管ホルモン「PYY」、インスリンを分泌する膵臓(すいぞう)に働く消化管ホルモン「GLP-1」を増加させるという研究成果を明らかにした。
                   福島民友 2010.10.1

歯科インプラント体多種品の連結可能に

歯科用医薬品・治療材料世界最大手の米デンツプライ・グループの日本法人、デンツプライ三金は、多種多様なインプラント体の連結を可能にするカスタムメイドの金属フレームシステム「ISUS(アイサス)」を国内で正式発売する。多数の歯の欠損がある患者に対する新システムで、工業用のCAD/CAM(コンピュータを用いた設計/製造)技術を応用することで、安値・高精度な製作を可能にした。
               化学工業日報 2010.9.30

宇宙から学ぶ 虫歯を防ぐ唾液の働き

口腔(こうくう)内関連でいうと、宇宙の無重力状態では地上に比べ、虫歯菌(ミュータンス菌)が推定40~50倍以上に増えることが分かったそうです。これは、歯から虫歯菌を洗い流す作用のある唾液(だえき)が、宇宙では口腔内で流れが変化するためとみられています。
 一方、地上のわれわれに関していえば、就寝中に唾液の分泌量が減るため、起床時には虫歯菌が夕食後の30倍にも増えるという報告があります。夕食後、特に就寝前にブラッシングをすると虫歯を予防できるということは、理にかなっているいえるでしょう。
                   福島民友 2010.9.10

生きがいを支える国民歯科会議 歯科医療の役割、地域社会へ展開 有識者会議が提言

今後の歯科医療のあり方を考える有識者会議「生きがいを支える国民歯科会議」(議長・大島伸一国立長寿医療研究センター総長)は3日、「医療の目的を歯の治療から食べる幸せへと広げ、活躍の場を診察室のみならず地域社会へと展開することに期待する」とした提言をまとめ、日本歯科医師会(大久保満男会長)に提出した。

 国民歯科会議は医療や食の学識者らで構成、09年8月から歯科医の社会的役割などを議論してきた。この日、「食べる、生きる、幸せ噛(か)みしめる」(毎日新聞社など後援)と題したシンポジウムも東京都内で開かれ、鷲田清一・大阪大学長らが討議した。
2010年11月4日 提供:毎日新聞社

病的口臭 舌ブラシで舌苔を取り除き舌体操で唾液分泌を促す

口臭予防の秘策のひとつは、舌苔を取り除くことです。しかし、うがいをするだけでは除去できません。毛先の付いた舌ブラシを適度な強さで舌にあて、奥から前に向かって動かし、きれいに掃除をします。
 自己流では上手に舌苔を清掃できないので、必ず歯科医で教えてもらわねばならない。口臭予防のもう一つの秘策は、舌体操で唾液の分泌量を増やし、口の中の洗浄作用や抗菌作用などを高めることです。
                  日刊ゲンダイ 2010.9.8

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